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30年放置されていたポルシェ356Cを発見→オーナーを見つけてレストア→走行させた女性の物語

2017/07/14

「納屋で見つけたポルシェ356C」を修理し、走行できる状態に戻した女性の物語。
その女性は物心ついた頃から(このポルシェ356Cとは別の)ポルシェ356が家にあったそうで、しかし1台は火事で焼失してしまい、もう一台は父親が破産した時に売却。
よってポルシェ356にはずっと愛着を持っていた、とのこと。

その後その女性はポルシェと縁がないままカリフォルニアに移り住むものの、たまたま彼女が借りた(ポルシェではない)のパーキングスペースの奥にずっと埃を被って放置してある356Cを発見。
ずっと気になって仕方なかったものの、11年も経ったのち、そのオーナーとようやく話をする機会を得ることができ(実は隣人だった)、その356Cが「なぜそこにあるのか」を聞くことに。

その356Cのオーナーは身寄りのない女性で、若かりし頃の1982年に父親と車に乗って近所を走行している時にその356Cが「5500ドル、売ります」というサインを掲げて置いてあるのを見つけ、紆余曲折を経て4500ドルで購入。
そのポルシェ356Cのボディカラーはオリジナルのままの「トーゴ・ブラウン」で錆もなく良好なコンディション。
1964年製でエンジンは1989年もしくは1990年に一度オーバーホールされている、とのこと。

そのオーナーの女性は1982年にこのポルシェ356Cを購入したのちは毎日仕事に乗って行っていたものの、1987年にちょっとしたトラブルがあり、そのためにジェッタを購入。
その後、このブラウンの356Cはずっと「眠ったまま」になっており、ちょうど30年が経過したことになりますね。

なお、このオーナーの女性も「ポルシェ好き」で、それまでも(この356Cの前に)356ロードスターを所有していたことがあったそうですが、実は「クーペの方が好き」とも語っています。

ここでそのオーナーと今回の物語の主人公である女性は「女性同士」、また「ポルシェ好き」ということで打ち解け、オーナーに「なんとか売ってもらえないか」と話を持ちかけることに。

しかしながらなかなかオーナーはその女性に売ることを承諾せず(理由は不明)、そこで女性は「この356Cを洗車してもいいか」と尋ね、快諾を得て洗車し、まず356Cを綺麗に洗ってオーナーを懐柔することに成功。
↓こちらがそのレストアを行なった女性

その後は車を走行できる状態へと徐々に戻し、今はなんと走行可能に(もともと保管状態が良かったらしい)。
まだまだこの女性はオーナーから356Cを売ってもらえないようですが、その許可をもらえるのも時間の問題かもしれませんね。

VIA:Motor1

関連投稿:数奇な運命を辿ったメルセデス・ベンツ500K。第二次世界大戦中に押収されようやく元の持ち主のもとへ

クラシックカーの相場上昇は際限が無いように思えますが、今回オークションに出されるメルセデス・ベンツ500Kの予想落札価格はなんと7億8000万円。
このメルセデス・ベンツ500Kはわずか29台のみ製造された車両ですが、これは第二次世界大戦中にハンス・プリムという氏が隠し持っていたものを連合軍が押収したものだそうです。

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その他にも同じような運命を辿った車、表に出てこない車があったり、またときどき映画のネタにもなりますが宝石なども同じような過去を秘めているものがありそうですね。

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