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ピレリ「カラータイヤ」市販車採用第一号。マセラティ・ギブリ「スカテナート」を見てきた

2017/07/09

マセラティ・ギブリの限定モデル、「スカテナート(解放された、という意味のイタリア語らしい)」。
1957年にマセラティ250FがF1ワールドチャンピオンシップを獲得した60周年記念車として世界限定60台で発売されたスペシャルモデルですが、最大の特徴はピレリが先日発表したタイヤラベリング技術を用いたタイヤ「ピレリ・カラーエディション」を世界で初めて純正装着していること。

ボディカラーは「ネロ・リベーレ(マイカ塗装)」、インテリアも「ネロ」。
追加費用のかかる外板色や20インチサイズのタイヤ、カラードブレーキキャリパー、内装ではピアノ・ブラックのトリムを備えながらもベースモデル(925万円)より25万円高いだけ、という相当にお買い得感とスペシャル感の強いモデルです。

なお、タイヤのラベリング技術はこんな感じ。
サイドウォールからして通常のタイヤとは異なるようですが、5年は退色しない、とされています。

こちらは実際のタイヤ(確かに通常のピレリPゼロとはサイドウォールが全然異なり、マーキングが少なくツルンとしている)。
初めて見ましたが予想していたよりも発色が良く、綺麗にプリントが乗っています。
ピレリがF1で培ったラベリング技術を市販の製品に応用したもので、正直これは画期的であり、およそ「外観では差がつかないだろう」と考えられていたタイヤ業界にとっては大きな革命と言えそう。

ちょっと離れた位置から見てもかなり目立ちます。
この技術を知らない人からすると(実際ほとんどの人が知らないと思いますが)、「えっ」と思うほどのインパクト。

これまでもF1にはタイヤサプライヤーとして数社が参戦していますが、いずれも「コストが見合わない」として撤退しており、しかしピレリはもしかするとこの「カラー・エディション」によって「元がとれる」ようになるかもしれませんね(いや無理か)。

面白いのはマセラティがこれをセダンである「ギブリ」で行ってきたことで、「セダンにカラータイヤ」という他ではまずやらないことをやるのが「いかにもマセラティ」(もしかするとメルセデスAMGあたりはやってくるかも)。
なお、レヴァンテという「SUV」においてもギブリやグラントゥーリズモ以上の轟音を発するエキゾーストシステムが装着されており、マセラティの場合はまず「マセラティであること」が重要で、セダンやSUVといったカテゴリや一般常識などどうでもいい、という明確な思想を感じ取ることができます。

こちらは室内。
専用のプレート(デディケーションプレート)が装着されており、日本とイタリアの国旗が見られます。
なお、マセラティにとって日本は三番目の市場だそうで、比較的重要視されていることがわかりますね。

こちらはショールームイベントの記念品。
ピレリ・カラーエディションを再現したもので、1/10くらいのサイズ。

ホイールのセンターキャップにはマセラティのロゴ入り。

他ショールームの風景。
今回訪問したのは「マセラティ箕面」さん(駐車場が間口含めて広く、段差が小さいのでスーパーカーで訪問しても安心)。
いつも親切に対応していただき、ありがとうございます。

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