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規制緩和でハミタイOK、横出しマフラーOKに。これで日本仕様のあのパーツともオサラバ

2017/07/10

国土交通省が規制緩和を行い、いわゆる「はみ出しタイヤ=ハミタイ」がなんと条件付きでOKに。
加えて「マフラー出口の向き」も自由化されています。
タイヤについては「非常に大きな規制緩和」と言え、内容としては「ハンドルを垂直方向にし、タイヤ中心部から前方30度、後方50度の範囲において、10ミリ未満であればハミ出してもOK」。

この「ハミタイ」ですが、最近の車はコーナリング性能を上げるために「トレッド(左右タイヤ中心間の距離)」を拡大する傾向にあり、しかしこれを行うと問題になるのが「ハミタイ」。

ボディ幅が同じ、タイヤ幅が同じままで左右のタイヤを外に出すと当然「タイヤがはみ出る」ことになるのですが、しかしそのためにボディを拡大すると重量が増加したり、前面投影面積が増加して空気抵抗が増し、スポーツカーとしてはその性能をスポイルする可能性も。

かといって「タイヤ幅を細くして」タイヤがはみ出ないようにするのは接地面積を減らすことになるので本末転倒。

日本はこの「ハミタイ」に厳しく、しかしパフォーマンスの向上を行いたいメーカーは「ハミタイ仕様」で設計するので(日本以外では認可されている場合が多い)、日本仕様だけ「今ひとつ見栄えの悪い、法的にハミタイを回避するパーツ」を装着する必要がでてきます。

どんなものかというと、ランボルギーニ・ウラカンではリアについてある(フロントはセーフ)、このフラップのようなもの(未塗装パーツなのでイマイチ美観を損ねる)。

BMW i3だと、前後フェンダーに貼られているアーチ状のパーツ。
これは塗装してあるので見た目的には「まだマシ」ですが、こういったパーツは本当に「数値的な問題をクリアするためだけのもの」で本質的には解決となっておらず、であれば「貼るだけ(手間もお金もかかるので)無駄」。

ポルシェは991→991.2、981ボクスター/ケイマン→718ボクスター/ケイマンにおいても走行性能の向上を目的にトレッドを拡げており、そのため日本仕様には小さアーチがついてくることに。
これは当然ながらインポーターのコスト、もしくは車両本体価格という意味で消費者の負担になる「だけ」でもあり、こういった現状を鑑み、他の国の標準と合わせた内容へと法規を変更したのかもしれませんね。

加えて今回ハミタイが1cmまでOKとなると、このアーチ状のパーツが「1cm以内ならば」外してもOK(ハミタイの角度は計測必要)ということにもなり、これが嫌いな人にとっても(チューン/カスタムしない人であっても)朗報と言えるかもしれません。

なお、ここで注意したいのは「ハミ出てもOK」なのはタイヤのみ。
ホイールやセンターキャップは今まで通りはみ出てはいけないということになり、タイヤだけがOKとなった、ということです。
この「タイヤ」にはラベリングも含まれるとのことで、となると「リムガード」もおそらくセーフ。

タイヤだけはみ出てもOKとなると「引っ張りタイヤ」の意味も(見た目が好きであるという場合を除くと)無くなり、今後カスタムカーにおいて引っ張りタイヤは姿を消してゆくのかもしれません(むしろホイールよりも幅の大きなタイヤを履かせて、リムを出っ張らせるカスタムが流行るのかも)。

なお「マフラー出口」においては車の中心線から左右30度の各度以内での取り付けのみが許されており(ということは上下の規制はなかった)、しかし今回は極端な話「真横」もOKに。
となるとサイドマフラーもOKということになって、新型TVRグリフィスの「横出しマフラー」もなんと合法。

現時点でサイドマフラーを装着する車は少なく、となると他の国では「NG」な場合も多いのかもしれませんが、AMG GTなどはサイドマフラーに変更されると異常に格好良いんだろうな、と思います。

国土交通省発行のプレスリリースはこちら

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