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さてどうする?BMW i3の去就について。さらに今後EV市場はどうなるのかを考える

2017/08/16


BMW i3

さてBMW i3の去就について。
先日よりi3の売却について色々と手をつくしていますが、結論から言うと「厳しい」。
EVはまだまだ発展途上の製品であり、ある程度価格が下がることは予想していたものの、ここまで下がるとは、というのが正直な印象で、600万円で購入した車が2年で190万円(これでもかなりいいほう)というのはかなり衝撃。

ただ、なんだかんだ言ってぼくはi3を高く評価していますし、結構気に入っているのも事実であり、「このまま持っておく」のも一つの手(せめて自動車税が安くなれば・・・)。
価格が下がっていることについても車に罪はなく、なにかが間違っていたとすると「2年前にi3を購入した自分の判断」しかない、と考えています。

今からは信じられないことですが、当時i3の中古はプレミアが付いていて、650万円くらいで販売中。
ただしぼくがi3を購入してしばらくした頃、つまりi3が日本に導入されて1年くらい経過した頃にディーラーのデモカーが大量に中古市場に出てきたわけですね。

i3は電気自動車ということもあり「乗らないとわからない」ということで試乗のためにBMW本社が相当数を試乗車として用意しており、それがドバっと中古市場に出てきたことで相場が一度大きく下がっています。
なおリーフ、i-MiEVでも同じ現象が起きており、その時に(i3でも起こりうるということを)推し量るべきであったのですが、”BMW”ブランドだから中古はそこまで下がらないだろう、とタカをくくっていたこともぼくの間違いだと言えますね。

BMW i3

そしてデモカー大量放出ということに加えて、EVという車の特殊性の割にEVを受け入れるインフラが整っていない、ということがEVに乗るメリットを打ち消してしまっており、これが「本来であれば下げ止まり、同クラスのコンパクトカーくらいの相場には落ち着いていいはずの」EV相場が時間の経過とともに「底なしとなることに。

ぼくはEVの中古相場について、ここからまだ「下がる」と踏んでいるのですが、その理由は下記の通り。

1.これから出てくるEVの性能が高い。テスラ・モデル3やフォルクスワーゲンのI.D.は航続距離「400-600キロ」と現在のリーフ、i3の2-3倍ほどの航続可能距離を持ち、かつ価格は新車でもフォルクスワーゲン・ゴルフくらいの見込み。よってコストパフォーマンスを考えると航続距離の短い現在のEVはまだ下がる可能性がある。

2.日産ノートe-power、新型リーフの驚異。あの価格で充電の不安を解消したノートe-power、そしておそらく驚愕の価格性能比を持つであろう新型リーフが出た時に現在のEVの市場価値はもう一段階下がる可能性がある。

3.相変わらずインフラが追いつかず、インセンティブ(EV優遇政策)が少ないためにわざわざEVを購入するメリットが感じられない。

という感じで、たぶんまだ下がるだろうな、と踏んでいます。
そしてi3は台数が少なく、業者オークションでいったん「安い値がつくと」もうそれが基準となってしまい、もとに戻ることはなさそう。
「オークションで安い値がつく」のは今この瞬間にも起こりうることで、もうそこまで下がるならi3を無理に売らなくてもいいんじゃない、という感じにもなるということですね。

BMW i3 trouble drivetrane maintenance 故障 異常 ドライブトレーン トラブル レンジエクステンダー

なおぼくはEVに関してはそれなりのメリットを見出しており、i3に関しても相当な有用性を見出しています。
あまりの値下がりっぷりにちょっとムっとはしますが(自分に対して)、買って良かったかと聞かれると「買って良かった」と答えます。

そのメリットとはコンパクトなサイズ、街中の移動に特化した仕様、EV専用設計ならではの使い勝手の良さ(ウォークスルーなど)、最小回転半径の小ささ(4.7メートル)、ランニングコストの低さ、などなど。
これらはEVに乗らないと「聞いているだけでは」わからなかったことですし、こういったことを「自分の身をもって」体験できたのは非常に良かった、と考えています。

なによりEV黎明期に、様々なEVが存在する中で、BMW i3という「専用設計を持ち、EVにしかできないことを実現した」車に乗る意義は大きく、既存車種のプラットフォームをEVに転用した車では感じ取ることができなかったことも理解できた、と思うのですね。

BMW i3

おそらく日本でもしばらくすると「EVしか選べない」時代が来ると思いますが、そのとき「選択に失敗」しなければ今回のBMW i3のモトを取ることができ、しかし今BMW i3に乗っていなければ、将来EVを購入する時に「失敗」する可能性も。
そうやって長い目で見ると、i3の選択自体も「あながち失敗とは言えない」と考えており、むしろi3に感謝すべきなのかもしれませんね(繰り返しですが、どんな車にも非はない)。



なお、言い換えると、EVは「その性能や利便性以上に」価格が下がっているカテゴリと言え、EVでも不便なく利用できる環境にある人(近隣のショッピングセンターで無料で充電できる、家に200Vコンセントがある、一度に乗る距離がそんなに長くない、等)であれば価格が下がりまくったEVは「相当に魅力的な選択肢」。

加えてこれからは「EV戦国時代」に突入するはずで、どこが覇権を握るかで大きくEV市場が変化すると考えられます。
ポルシェの「ミッションE」は価格帯からして一般的ではないので除外するとして、「三菱・日産・ルノー」、「メルセデス・ベンツEQ」、「フォルクスワーゲンI.D.」、「テスラ」「アウディe-tron」あたりが今のところ力を発揮しそう。

「BMW i」は自動運転とコネクティビティへと移行するために純粋な「EVブランド」ではなくなると思われますが、「BMW i」を参考にメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、アウディらが新たにサブブランドを設立する一方、その元祖である「i」が路線変更、というのは興味深い現実かもしれません。

上記EVブランドの中では「日本に力を入れるところとそうでないところ」の差も大きいと思われますが、日本であまり売れなければ「日本撤退」の可能性も。
なお現在の「ゴルフE」も過渡的存在であって、「I.D.」第一弾のハッチバックが投入されると「消滅」する可能性もあり、現在ではどのEVも「かりそめの客」でしかない可能性がある、ということですね。

よって、ぼくは次にEVを購入するとすれば2025年以降になるだろうと考えていて、その頃になると「勝負が決して」おり市場が安定しているだろう、と考えています。

ちなみにEVが日本で普及するかどうかはかなり未知数。
EV黎明期は他国に先駆けて販売が伸び、しかしその後はサッパリ市場が成長していないという現実を見ても、EVを普及させるのは並大抵のことではないかもしれませんね。

メーカー側がプロモーションを強化しても「笛吹けど踊らず」であるのは容易に予想でき、であればやはり国をあげてわかりやすいEV優遇政策が必要ではと思いますが、現在の政治家は誰もそんなことは気にしていないようですし、欧米のように「CO2」に対して国民一人ひとりの意識が高いわけでもありません。

どれくらい意識が違うかというと、たとえばドイツ本国のアウディTTのページには「CO2排出量」が記載されています。

日本は?となると本国だとCO2の記載があるところに「高性能と高効率を両立するリアルスポーツカー」とあり、CO2の記載は無し。

これはポルシェでも同じで、本国だとスポーツカーである911にも「CO2排出量」。

日本は記載なし。

もちろん表示義務の差はあると思いますが、車を選ぶ基準の一つにCO2排出量があるようで、普及価格帯のメーカー、例えばシトロエンだとモデルを選択する時に最初に表示されるのはCO2。
「どのCO2排出量モデルを選びますか?」という感じで車を選択するようになっており、高性能モデルを選ぶ人は「自分は環境に良くない(CO2排出量が大きい)車を買おうとしている」ということがわかるようになっています。

こういった感じで国によって意識が異なり、欧州のような環境下では「よりエコな車を買わなくては」「自分の乗る車は環境に良くない」という意識が刷り込まれている可能性も。

もしかすると欧州では「社会的義務」的な意識すら芽生えているかもしれないと思うものの、日本ではこういった環境も含めて「わざわざ不便で高価なEVを買う理由がない」と判断される可能性が大きいのでは、とぼくは考えています。

そしてもうひとつ「EV普及が難しいだろう」と考えるのは、「車好きな人がEVに関心を示さない」こと。
これは世界的に同様の傾向かもしれませんが、ハイパースポーツ、スーパースポーツにおいても「ハイブリッド」は購入意欲を掻き立てられないようで、「ハイパーカー御三家」、ラ・フェラーリ、マクラーレンP1、ポルシェ918スパイダーの中でも「ハイブリッド」を全面に押し出した918スパイダーのみは販売に苦戦。
ちょっとカテゴリは違いますがBMW i8も初期の需要が一巡した後はセールスが伸び悩むなど、いわゆる「カーガイ」からもエレクトリックはあまり興味を持ってもらえないようですね。

BMW i3

理由としては「ガソリンエンジンのサウンドがないと」というもの、「どうせ1年したらバッテリーの性能が上がり、今のハイブリッドの性能はすぐに”過去のもの”になるだろう」というものなど様々だと思いますが、とにかく車好きはEVに興味を示さない模様。

これはi3に乗っても痛感するところで、オフ会に参加した時、自動車ディーラーを訪問した時も「殆どの人がi3に興味を示さず」、今までぼくが乗ってきた車の中では「もっとも不人気」と言って良いでしょう。

そういったこともあり、EVは日本において「車を道具と考える人からも、車を趣味として乗る人からも」支持されていない現実があるようで、まだまだEVの前途は多難、と言えそうです。

あまりに悔しいのでEVを普及させる活動でも開始しようかと思うほどですが、そのための「EV専門サイトを開設しようか」と考えることも。
おそらく今後ガソリン車、スポーツカーは減ってゆく可能性があり、となるとこのブログも「先細り」になると思われるので、その補完として「EV専用」サイトを今から運用しておく必要があるのではないかという危機感もありますが、やはり「EVを盛り上げないと」とも考えています。

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