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珍品!フェラーリが風洞実験に使用した「走行できない」812スーパーファストが競売に

2017/09/06

| 現代においてプロトタイプが販売されるのはかなり珍しい |

フェラーリコレクターにとっては価値ある一品となりそうだ

これは珍しい、フェラーリ812スーパーファストの「風洞実験モデル」がRMサザビーズのオークションに登場予定。
デザイナーであるイグナチオ・アルベラ氏によって制作されたものですが、これは812スーパーファスト開発時に実際に風洞実験に使用されたもの。
エンジンこそ搭載されていないものの、実車と寸分たがわぬディティールを持っています。

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完全に「形だけ」のモデルとなり、エンジンのほかドライブトレーン、ステアリングラックもなく、しかしハンドメイドのカーボンファイバーにて仕上げられたボディパネルはなんとも言えない迫力を持っており、コレクションとしての価値は高そう。

予想では最高落札価格について4100万円程度と見られており(実車より高い!)、事前に査定された「価値」が相当なものであることがわかりますね。

フェラーリが実際に使用したものであること、世界に一つ(今のところ)だけであることを考えると、コレクターとしてはぜひ自分のガレージに収めたい逸品と言えそうです。

なお、こういった「モック、もしくはそれに準ずるもの」としては、過去にディーラーからの出品ですが、マクラーレンMP4-12Cのローリングシャシー、BMW i8のモックアップが記憶に残るところ。
そのほか「実験用車両」だと、プリマス・スーパーバードを航空機のエミッション測定用に改造したもの、フォードGTの排ガス測定用に「時速8キロまでしか」出ないように改造されたものも過去にはオークションに登場しています。

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アメリカの人気TVシリーズ「マイアミ・バイス」のプロデューサー、マイケル・マン氏(映画「コラテラル」の監督でも有名)が乗っていた1986年式フェラーリ・テスタロッサがオークションに登場予定。

マイアミ・バイスにはフェラーリ・テスタロッサが登場していますが、それとは異なる個体(登場したのはロッソとビアンコ)で、マイケル・マン氏の個体はシックなブルー。

なお「ドアミラー」は片側のみで、これは生産初期のものであるがゆえ(当時の法規では問題はない)。

マイケル・マン氏は非常に「小道具」や「舞台設定」にこだわることで知られ、「コラテラル」では(夜が舞台なので)道路の照明の色を理由にロサンゼルスを選んだり、マイアミ・バイスでもフェラーリから提供されたテスタロッサのボディカラーを(劇中で見栄えしないという理由で)もともとのネロからビアンコへと塗り替えたほど。

なお、実際に「マイアミ・バイス」に登場したテスタロッサは過去に度々オークションに登場し、その都度価格が上昇しています。

今回のマイケル・マン氏が所有していたテスタロッサについては、同氏が10年ほど乗ったあとにガレージにそのまま保管され、後にフランス人コレクターに売却。
そのコレクターがフェラーリに車体を送ってレストアしたもの、とのこと。

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