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スーパーカー乗り「あるある」。傍から見たオーナーの印象と実際のオーナーとのギャップ2選

2017/09/27


lamborghini huracan door

意外と現実と外から見た印象は違う

さて、今日は「スーパーカー/スポーツカー乗り」の現実と、周囲の捉え方とのギャップについて、2点ほど触れみたいと思います。

空ぶかしは「必要」な場合もある!

一つ目は「空ぶかし」。
よくスーパーカーやスポーツカーなどがバックするときや、狭い場所で切り返しをしている時に「ブォンブォン」とやっているのを見ることがあると思います。

そういったとき、普通の人は「またバカが狭いところで空ぶかししてイキがってる」と思うはずです(ぼくも実際にスポーツカーやスーパーカーに乗るまではそう思ってた)。
しかし、そういったシーンでエンジンを吹かしている人たちはけして「イキがって」そうしているのではなく、「やむにやまれず」そうしている場合もあるということを理解して欲しい、とぼくは考えているのですね。

どういうことかというと。
たとえば「強化クラッチ」の入った車(改造していなくてもやたら強力な圧着力を持つクラッチが装着された車がある)ですが、これは「半クラッチ」が使えません。

言うなれば半クラがなく「オンとオフ(クラッチが完全につながっているか、完全に切れているか)」くらいの感覚なのですが、そういった場合、回転数が低いとエンジンがストールしてしまう(エンスト)ので、必然的にエンジン回転数を上げる必要があります。

加えて回転マスを可能な限り小さくしている軽量フライホイール採用の車だとエンジンの回転落ちが早く、よりエンストが「一瞬」で発生することに。
そういった場合は「回転落ちが速いので、回転数を上げてからスパっと一瞬でクラッチを繋がねばならない(しかもエンストさせずに車を移動させねばならない)」という難易度の高いワザが要求され、普通のマニュアル車のように「アイドリング状態でゆっくりクラッチを繋いで半クラにて車を動かす(エンストしそうになったら半クラのままエンジン回転数を上げる)」ことは構造上”不可能”なわけですね。
※なかなか頭で理解するのは難しい。ぼくも993GT2を運転してはじめてこれが理解できた

lamborghini huracan

よって、駐車場で「ブォンブォン」やっている、大きな羽のついたちょっと古いポルシェなどは、「必要があってそうしている」「そうしないと車を動かせない」と理解して欲しい、と思うのです。

そしておそらく、運転している人も大きな音が出ていること、周囲によく思われていないであろうことは百も承知で、「大きな音出してゴメンよ・・・」と心苦しく思いながらやっているケースが大半。
よってそういった車を見かけけた時、「ああ今あの人はトンデモなく難易度の高いことをしているのだ」と考えてくれればスポーツカー/スーパーカー乗りとしては助かる、と考えています(コンビニの駐車場で良く見かける、走り屋っぽい国産車も、同じ理由でエンジン回転数を上げないと移動すらできない場合がある)。

そして、こういった「強化クラッチ」でなくともロボットクラッチ(シングルクラッチ)の車でもよく似た現象が発生することになり、具体的な車種だとランボルギーニ・ガヤルド/ムルシエラゴ/アヴェンタドール、フェラーリ360/430、マセラティ・グラントゥーリズモ(一部)あたりですが、これらの車も「半クラッチ」がちょっと難しい車。
加えて半クラッチを使うと一瞬で「クラッチがパー」になり、そうなると交換に70万円くらいかかるので、こういった車のオーナーさんは車庫入れの場合、ギアをリバースに入れて車を動かし、その直後(クラッチが繋がった後)にアクセルを一気に踏んで加速させ、その後「惰性で」パーキングスペースに入れる、というワザを使います。

この場合、高回転でクラッチを繋ぐとクラッチが摩耗するので低回転でクラッチを繋ぎ(シングルクラッチ=ロボットクラッチだとエンストはしない)、その後に回転数を上げる(クラッチがつながれば摩耗はない)ということになりますが、シングルクラッチの場合は極低速で車を動かすと自動的に「半クラッチ」になり、そうなるとクラッチが一気に減るので「半クラッチの時間を極限まで短く」し、「半クラッチからクラッチが繋がる速度(回転数)まで」加速することになります。

こういった一連の流れを実行する場合もやはりそれなりの音が出ますし、なにより動きが一瞬荒くなるので、傍から見ると「こんな狭いところでそこまでスピードを出さなくても」と思うはずですが、ドライバーは「極力半クラの時間を短くし、クラッチが繋がったら一気に加速し、駐車を一発で決めねばならない。切り返しは断じて許されぬ」という真剣勝負をしていますので、これも優しく見守ってほしいと思います。

なおクラッチの摩耗ですが、「何らかの理由で積車を呼び、積車に乗せるまでに半クラを使ったらクラッチがパーになった(積車に乗せるのに半クラを使用しただけでクラッチがパー)」という例が何件かあるほどで(そのため一般の業者による積車ではなくスーパーカー専門業車を呼ばないとダメ)、ほかにはショップに預け、狭いピットや駐車場内でなんどか切り替えしていたらクラッチが焼けた、という例も多数。

よってスーパーカー(とくにシングルクラッチ)乗りは預けるショップの駐車場やピットにまで気を使い、切り返しが要求されたり、坂道のある場合は敬遠する傾向も。
とくに「発進してすぐ、曲がりながら坂道を上がる」のは最悪のパターンかもしれません。

クラッチは消耗品ですので、「スーパーカーに乗るくらいなら消耗品くらいスパっと換えればいいじゃない」という意見があるかもしれませんが、クラッチの交換にはエンジンを下ろす必要があったりと、何かと車のあちこちをいじる必要が出てきて、そうなると「車にかなり負担がかかる」ことに。
これは思わぬトラブルを誘発することもあり、よって「お金の問題ではない」とも言えます。

最近のスーパーカーは「デュアルクラッチ」を持っているのでこういった苦労はないものの、ちょっと前のスーパーカーについては上記の事情から、「アクセルをふかしていても、それは必ずしもドライバーの本意であるとは限らない」と考えていただければ、いちスーパーカー乗りとしては嬉しいことこの上ありません。



駐車場所に関してもやっぱり誤解があるかも

さて、もう一つは「車の駐車方法」。
これはぼくも経験があるのですが、スーパーカーに乗ってどこかへゆくと、身障者用駐車スペースに案内されることがあります。

これはその施設側が「トラブルを恐れて」一般車とは離れたスペースをスーパーカーに割り当ててくれているわけですが、事情を知らない第三者が見ると、「これだからスーパーカー乗りは」「体は健常でも頭に障害があるんじゃないか」ということになるかと思います(実際にそう言われたことがある。そう言っていた人たちは、店内にてぼくがそのオーナーだとは知らずにぼくの後ろで喋っていたわけですが)。
※もちろん実際に身障者の方が来場すればすぐに呼ばれて車を動かすことになる

そのほか、「駐車スペースとは別の場所」つまり本来車を置く場所ではないところに停めさせてくれる場合もあり、これもやはり事情を知らない人が見ると「我が物顔」でスーパーカーオーナーがドーンと車を置いているように見えますよね。

これらについてもスーパーカーオーナーが「無理やりそこへ車を停めた」わけではなく、施設側が最大限の配慮をしてくれた結果となるので(そしてスーパーカーオーナーは後ろ指さされるであろうことも理解している)、「こういう例もある」ということを理解してくれると、身障者スペースに停まっているスーパーカーを見ても腹が立たないかもしれません。

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