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ランドローバーが「ロードローバー」を2020年に発売予定。ジャーマンスリーのサルーンに対抗?

2017/10/01

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ジャガー・ランドローバーが新シリーズとして「ロードローバー」を展開する計画がある、との報道。
「ランドローバー」がオフロード主体だとすれば「ロードローバー」はインロードがメイン(しかしオフロード走行性も併せ持つ)ということになるようで、第一弾はフルエレクトリックモデル(EV)、かつ悪路走行が可能な走破性を持ち、メルセデス・ベンツSクラスに匹敵する豪華内装を持つ、と言われています。

一回あたりの充電による走行可能距離は500キロ弱、0-100キロ加速は5秒以下とされており、発表は2019年のロサンゼルス・モーターショー、発売は2020年という具体的な話も。

なお「ランドローバー」の起源は1948年の軍用車発売に遡ることができますが、さらに辿ってゆくと1901年設立の「ローバー」社(ローバー・カンパニー)までたどることが可能。※ローバー社の発売したオフロード車が「ランドローバー・シリーズⅠ」で、これがのちにひとつのブランドに
その後ローバー・カンパニーは「オースチン・ローバー・グループ」、さらに「ローバー・グループ」と変遷し、1994年にBMWをがこれを買収。

その6年後の2000年にBMWをはローバーグループを分割して「ローバー」はイギリスの投資グループ、「ランドローバー」はフォードに売却。
この時手元に残ったのが「ミニ」ですね。
なお2006年にローバーブランドは消滅、2008年ランドローバーはインドのタタに売却されて現在に至ります。

今回話題にあがった「ロードローバー」ですが、これは今回はじめて出てきた名称ではなく、まだ「ローバーとランドローバーが同じ会社だった頃」に、ローバーとランドローバーとの中間として企画されていたことがあり、この名称とコンセプトをリバイバルするということになりそうですね。

レンジローバー(ランドローバーの高級バージョン)ヴェラールについてもその名称”ヴェラール”自体は1969年に製造されたプロトタイプのリバイバルなので、ジャガー・ランドローバーは過去の遺産やフィロソフィを重視している、ということもわかります。

「ランドローバー」は世界的に見ても非常にめずらしい「オフローダー専門」ブランドですが、これまでオフローダーを製造していなかったブランドも続々と自社のテリトリーへと参入してくるにあたり、「反撃」に出るということなのかもしれませんね。

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ランドローバーが”ロードローバー”の商標を出願。超高級なセダンもしくはワゴンを発売?

ランドローバーが「ロードローバー」の商標を出願した、との報道。
以前よりランドローバーはメルセデス・ベンツ、BMW、アウディといったジャーマンスリーに対抗するサルーンをリリースする意向だと伝えられていたものの、とうとうそれが実現する、ということに。
現時点では商標の出願に過ぎず、実際に車が登場するのはまだ先になると思われますが、一説では「背の高いワゴン」になるとも言われ、アウディA6オールロード、メルセデス・ベンツEクラス・オールテレーンのようなクルマになるのでは、とも予想されています。

ただ、「背の高いワゴン」とは言ってもレンジローバー並みの高級さを備えることになるのは間違いなく、他とは比較対象のない特殊なクルマとなりそう。
ちょっと気になるのは世界で1、2を誇る中国市場、アメリカ市場ではワゴンの人気がないこと。
さすがにその二大市場を無視してまでワゴンボディを投入するとも考えにくく、となると中国市場が大好きな「セダン」で攻めてくる可能性もあるかもしれません。
なお、「ロードローバー」の名称について、ランドローバーは1950年代に一度使用したことがあるそうで、この「リバイバル」とも考えられますね。

ほかロードローバーの展開として考えられる可能性は「EVブランド」としての展開で(ジャガーの技術を使用できる)、わざわざランドローバーとは別の名称を使用するということは、つまり「ブランドを分ける必要性がある」と考えているとも推測でき、ランドローバー、そしてロードローバーの両方のイメージを損なわないように戦略を練っていると考えて良さそうです。

現在ジャーマンスリーはもちろんポルシェ、ベントレーですらランドローバーの領域を侵食しており、ランドローバーとしては「新たなる活路」を見出さねば「未来」は無い、と考えているのでしょうね。

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