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生産できるのは1日2台。特殊な塗装を持つレクサスLC500「ストラクチュラル・ブルー・エディション」登場

2017/10/10

| そのインスピレーション元は「モルフォ蝶」、開発に15年を要した特別なボディカラー |

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 2018-lexus-lc-structural-blue-edition-5.jpg です

レクサスがLC500/500hのボディカラーに「ストラクチュラル・ブルー」を追加し「ストラクチュラル・ブルー・エディション(Structural Blue Edition)」として発売。
これは「開発に15年かかった」とされる深い色合いを持つカラーとなり、日本とアメリカのみで選択可能となっています。
このカラー自体は2016年のジュネーブ・モーターショーにて既に公開されているとのことですが、今回ようやく「市販できるように」なった、ということなのでしょうね。

生産できるのは一日に二台のみ

なお、この「ストラクチュラル・ブルー」にペイントできるのはレクサス元町工場のキャパシティにおける関係上、「一日にわずか二台」。
ここまで手間がかかるのには理由があり、レクサスによるとなんと「40層以上の」レイヤーを重ねている、としています。

イメージはアメリカ原産の「モルフォ蝶」

なおこのカラーのイメージはアメリカ原産の「モルフォ蝶」。
モルフォ蝶は翅の表面が美しい金属調のブルーに輝くことで知られ、この「青」は翅の持つ鱗粉に対する光の干渉によって再現されるそうですが、この現象は翅および鱗粉の構造に起因するため「構造色」と呼ばれる、とのこと。

今回レクサスでも「ストラクチュアル=構造上の」という名称が与えられていますが、その発色原理についてもモルフォ蝶の翅と同じものが活用されているのかもしれません。

レクサスによると「下塗りと上塗りとの間にある、15マイクロメーターの細かさを持つレイヤー層」がこの輝きと反射を実現する、としています。

なお、加えてレクサスは「通常の光輝顔料であっても光の入力に対して50%しか反射しない」とし、しかしこの「コンストラクチュラル・ブルー」は「100%反射する」とのこと。
さらにこの塗装には3000億もの色素を持つフレーク(実際に見ないと想像もできない)が使用されている、と述べています。

カーボンプレート付きのホイール、専用内装も

ストラクチュラル・ブルー・エディションが特別なのはボディカラーだけではなく、カーボンファイバー製のプレートが装着される21インチホイールが与えられ、インテリアはブリージー・ブルー/ミッドブルーを中心とした組み合わせとなり、素材はセミアリニンレザーとアルカンタラ(オレンジ部分)。

プレミアムナビゲーションシステムとクライメート(エアコン)コンシェルジュ、パイオニア・サウンドシステムも標準装備となるようですね。

今回の「ストラクチュラル・ブルー」のような光輝塗料はマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」「マシングレー」が有名ですが、最近アウディは「ミクロマータ」塗装を発表。
現段階でこういった(パリオクロムに代表される)光輝顔料に向くのはレッド、オレンジ、ブルー、グレー、グリーンだとされており、そして各社のペイントに共通するのは「非常に細かいフレーク」による反射、となっています。

なお、今後レクサスはこういった何かに触発されたという設定の「インスピレーション」シリーズを展開。
今回の「ストラクチュラル・ブルー」はその第一弾ですが、今後はLC500以外のモデルにも展開してゆく、とのこと。

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レクサスがマーベル・コミックのヒーロー「ブラックパンサー」をイメージしたLC500を公開。
「Black Panther Inspired Lexus LC concept(ブラックパンサー・インスパイアード・レクサスLCコンセプト」と命名され、特殊なペイント(ボンネットにはブラックパンサーの顔がある)、ワイドフェンダー、リアウイング、ネオンなどでカスタムされた外装を持っています。

インテリアについても専用にカスタムされたもので、ブラックレザーにブルーのアルカンターラが用いられ、ブルーのイルミネーションまでもが追加に。

なお映画「ブラックパンサー」は2018年3月1日(木)より日本でも公開。
「ブラックパンサー」はアフリカはワカンダ国王とスーパーヒーローという2つの顔を持つ男の物語ですが、そのパワーの源となる金属「ヴィブラニウム」をイメージした装置がリア(室内)に取り付けられています。

レクサスは北米において日本とはかなり異なるイメージ戦略を採用しており、その戦略は「若者向け」。
よって若者に人気のあるアーティストを起用したり、若者に人気のソース「シラチャソース」を使用したカスタムをしてみたり、と日本では考えられないようなプロモーションを展開していますね。

レクサスは今回の「ブラックパンサー・インスパイアード・レクサスLCコンセプト」のように、今後も何かにインスピレーションを求めたシリーズをコンセプト/市販車ともに展開してゆく予定、と発表。
市販モデル第一弾は先日の「モルフォ蝶」をテーマにした「ストラクチュラル・ブルー・エディション」となりますが、他の展開についても期待のかかるところです。

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