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なぜ多発するのか?中国のスーパーカークラッシュについて考える

2017/11/03

|連日のように報じられる中国におけるスーパーカーのクラッシュ|

中国のスーパーカークラッシュについて。
ネット上では連日のようにフェラーリ、ランボルギーニ、アストン・マーティン等のクラッシュが報じられていますね。
いかなる場合でも事故は喜ぶべきものではないので、個々の事故は取り上げたくはありませんが、とくに最近の中国でのクラッシュは多いように思います。

運転経験の不足、精神的成熟度の低さが一つの要因かもしれない

もちろん台数も多いために事故の数も多い(そして話題になりやすい)のだと思割れるものの、中国の場合は運転技術の未熟さ、精神的成熟度の未熟さに起因するケースが多いように思います。
中国は最近になってお金持ちになった国であり、急激に自動車が普及したので、たとえば中国の車雑誌でたまに特集される「スーパーカーオーナーの実態」のようなものを見ても、免許取得後の年数がわずか2-3年しかなかったり、という様子が見られます。

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イキナリお金を手にしてイキナリにスーパーカーを購入してしまうケースや、お金持ちの子息がスーパーカーを買い与えられるケース(共産党幹部の息子が起こした破廉恥なフェラーリの事故は有名ですね)も多々あり、段階を踏まずに購入することが多いのでしょうね。
警察官の給料が4000元(7000円程度)と言われ、なのにウラカンは保険を入れると8000万円もするので、スーパーカーを中国において購入するのは本当に限られた人ということに(その”限られた人”が多いのが中国なのですが)。

ディーラーで聞く話でも、試乗中に試乗車をコントロールミスして(客が)壊した、というものが多くあり、とにかく中国のスーパーカーを購入できる層のドライビングスキルの低さ(全員ではないのでしょうけれど)というのは他の国に比べても劣っているのだと思います。

加えて精神的成熟度が低いと、本来2人乗りのスーパーカーに3人が乗って事故を起こしたり、公道でスーパーカー同士で速度を競って一般車を巻き込んだクラッシュを発生させたり、腹が立ったからと他の車に自分の車で突っ込んだりもすることに。

舗装という外部的要因も考えられる

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もうひとつぼくが思うのは、舗装の問題。
中国は日本ほど舗装が良くなく、雨が降ると一気にスリップしやすくなります。
水はけも悪く、水が路面にしみ込まずに浮き上がることが多かったり、舗装状態が急に切り替わって摩擦係数が突如変化する、というところが多々。

上記のような状況では経験値と注意力がモノを言うことになると思いますが、こういった舗装の問題も事故を増加させる要因ではないかと思うのですね。
この場合でも舗装のせいだけにはできず、やはり経験と注意が不足しているのが主な事故の理由であるのは否定できません。しかし、それによってスーパーカーの個体数が減ってゆくのは非常に残念。

世界中の中古スーパーカーの多くは中国に輸出されているかもしれませんが(元高なので)、輸出された後に中国で末路を迎える、そしてそこが墓場となるのはちょっと寂しいと思います。
現在、中国の経済は減速している様子も一部あるものの、資本の集中や搾取の構造は変わりそうになく、当面お金持ちはこのまま増え続けるでしょうし、スーパーカーも中国へ(新車・中古車とも)と流れ続けるかもしれません。

そのうち、大量へ中国へ流れたスーパーカーを逆に買い付けて日本へ輸入するビジネスも一般化するかもしれませんが、中国から輸入されたスーパーカーは(道路やガソリンなど環境が悪く、かつメンテのレベルも低く、乱暴に扱われていることも多いようなので)いかに安くともちょっと怖くて手が出せない、と思います。

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