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アポロの新型ハイパーカー「IE」の構造が公開に。フルカーボンながらもインパクト不足?

2017/10/22

Intensa Emozione(インテンサ・エモツィオーネ)のシャシー構造が公開。まるでLMP1レーサーのようだ

着座位置や方法は完全にレーシングカー

アポロが先日ティーザー画像を公開した新型ハイパーカー、Intensa Emozione(インテンサ・エモツィオーネ)のカーボンシャシー構造を公開。
これを見るとサイド部分は「フレームと外部のボディ構造とが一体化」しており、シートもフレームと一体化しているように見えますね。
まさにレーシングカー同様で、最近ではメルセデスAMG プロジェクト・ワン、アストンマーティン・ヴァルキリーも(アポロIEほどではないにせよ)同じような構造を持っており、こういった構造やドライビングポジションが「今後のハイパーカーにおけるスタンダード」になるのかもしれません。

自動車メーカー製ハイパーカーに対抗できる?

エンジンはV12、出力は800馬力、重量は1150キロ程度と言われていますが、今回公開された画像を見るに「1150キロ」も納得の構造。
エキゾーストマニフォールドからテーリパイプまではかなりの長さがあり背圧が確保されているようですが、消音装置(マフラー)はなく、かなりな爆音を奏でるものとみられます(さすがに市販時は触媒共々装着されると思われる)。

相当にインパクトが強く、発表が待たれるモデルではあるものの、最近のスポーツカー市場/ハイパーカー市場は過密になっており、何か特有の構造やパフォーマンスがなければ「すぐに忘れ去られてしまう」のも事実。
上述のメルセデスAMG プロジェクト・ワン、アストンマーティン・ヴァルキリーのようにメーカー自身が市販車とはかけ離れたハイパーカーを発売していることもあり、それに対抗するには「記録」や、パガーニのように比類ない美しい仕上げやクラフトマンシップを持たせるなどの差別化が必要、と考えられます(つまり”速いだけ”では価値が認められない)。

実際にTVRグリフィスは発表前に相当な期待を集めたものの、発表されたのちは「ほぼ「忘れ去られた」ようにも思われ、パフォーマンスや数字が凡庸であったためか、デザインや仕上げが市場の期待を超えなかったのか、もしくは両方が原因なのかもしれませんね。

現在は多くの「スーパーカー/ハイパーカー・スタートアップ」があり、自動車メーカー製ハイパーカーも続々誕生することを考えると、Intensa Emozione(インテンサ・エモツィオーネ)においては今以上のインパクトを持たせねば、このカテゴリでの生き残りは難しそうです。

関連投稿:ついにアポロが新型車を発表。「Intensa Emozione(インテンサ・エモツィオーネ)」

ついに登場?グンペルト改め「アポロ」の新型車

新型車はIE=Intensa Emozione(インテンサ・エモツィオーネ)

アポロ・アウトモビリ(前グンペルト)がその新型車、「Intensa Emozione(インテンサ・エモツィオーネ)」のティーザー動画を公開(車両の公開は10/24)。
「アポロ・アウトモビリ」は破綻してしまったドイツのスーパーカーメーカー「グンペルト」を香港資本の投資家グループが購入し、再生した会社。
グンペルトはかつて「アポロ」なる車を発売しており、これを社名として採用したものと思われます。

新生アポロですが、まずは「アロー」なる新型車の計画を発表。
これはツインターボV8エンジン採用、出力1000馬力、0-100キロ加速2.9秒、最高速度360キロを標榜したハイパーカー。
デザイン自体もそれにふさわしいアグレッシブなルックスを持っていることがわかります。

ただ、その後「アロー」の進捗は聞かれず、その後新型車の名称は「IE」に変更。
これは「アロー」の名前が変更されたものなのか、それともアロー自体がポシャって新しく「IE」となったのかは謎のまま。
また、製造についてもスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)が行うというウワサも流れ、更に謎が深まるばかり(さらに最近ではV12エンジン採用、と言われている)。

今回発表されたティーザー動画ではその詳細を知ることはできないものの、「アロー」似のシルエットを持つことは確認可能。

ガルウイングドア、レーシングカーと言っても良い内装を持つこともわかります。

なおティーザームービではレーシングスーツ、ヘルメットを着用したドライバーが登場するので、「基本はサーキット」という車なのかもしれません。

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