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ボルボの利益が前年比+77.5%と大きく伸長。中国市場が伸び、中国での生産開始も貢献?

2017/11/10

= ボルボの中国販売が好調。大きく利益が伸びる =

ボルボが第三四半期において、77.5%も昨年比で利益が伸びた、と発表。
中国におけるセールスの伸びそのものは29.9%増とのことですが、おそらく「ベースとなる数字」がかなり大きいと思われ、伸び率は29.9%であっても、世界的な販売「台数」としてみると相当な数字に成長しているであろうことが想像できます(実際に数字を見てみると379,329台→413,472と大きく伸長)。

生産の中国シフトが利益構造改革に貢献?

もっともよく売れているのはXC60で、次いでV40/V40クロスカントリー。
さらにはXC90の需要も高い、とされています。
一方で母国スゥエーデンにおいては車種別販売において30年ぶりに他の国の車にその座を奪われたという報道もあり、国によっては明暗が別れているようですね(日本でもボルボの販売は好調と伝えられる)。

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現在ボルボは中国・吉利汽車傘下となっており、もしかするとそれが「中国人の愛国精神を刺激した」可能性があるかもしれませんね。
加えて一部モデル、とくに高単価モデルの生産を中国生産へとシフトしており、これによって「販売価格を引き下げることができ」たために市場での競争力が高くなり、かつ「売れた時の一台あたり利益」も大きく向上しているものと推測できます。

そう考えるとボルボ(と吉利汽車)の「グローバル戦略」は非常にスケールが大きなものであったと考えられ、それが利益に大きく貢献しているのは間違いなさそう。
さらにはボルボから新ブランド「ポールスター」、吉利汽車からは「Lynk&Co.」がスタートし、ここにロータスも加わることで、今後グループとして大きく成長する可能性がある、ということも予想できます。

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