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ランボルギーニCEO「ウラカン後継モデルはハイブリッド」。その方向性やシステムを考えてみる

2017/11/06

= 2023年に登場するであろう「ウラカン後継モデルはハイブリッド」とCEO自ら発言 =

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ランボルギーニCEO、ステファノ・ドメニカリ氏がAutocarに語ったところでは、「ウラカン後継モデルはハイブリッドになるだろう」とのこと。
これまでもウラカン後継はハイブリッドになる可能性が報じられてきたものの、ランボルギーニCEOの口から「ウラカン後継モデルはハイブリッド」と直接明言されるのははじめてではないか、と思います。

組み合わせられるのは自然吸気エンジン?

これについては他に出てきた部分的な情報とあわせて考えるべきで、ちょっと前には同じくランボルギーニ関係者から「アヴェンタドール後継はV12自然吸気エンジン採用」という話が出ており、ランボルギーニの開発責任者であるマウリッツォ・レッジャーニ氏からは「V10/V12自然吸気は継続」との意向も述べられている、ということも鑑みる必要が。

ここで重要なのは、「ターボ化はない」のは明らかではあるものの、「V10/V12自然吸気エンジンが残されるからといって、ガソリンエンジンのみがパワーソースだとは限らない」ということ。
つまりウラカン、アヴェンタドールの次期モデルは「V10/V12自然吸気ガソリンエンジン」を採用しながら同時に「ハイブリッド化」が進められる可能性が高い、とも考えられます。

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しかしながら、この「ハイブリッド化」はスポーツカーにとっての運動性能をスポイルする可能性が(今のバッテリー技術では)高く、そのためにランボルギーニはじめ、同じVWアウディグループに属するポルシェも「スポーツカーのハイブリッド化」にはこれまで懸念を示している、というのがここまでの流れ。

ただ、「ガソリンエンジン(のみを動力源とした)車の販売禁止」を打ち出す国がいくつか出てきており、今後その流れが加速するであろうことを考えると、これから発売するモデルについて「ガソリンエンジンのみ」というのはやはり考えにくく(とくにランボルギーニはモデルライフが10年と長い)、2020年あたりに登場するであろうアヴェンタドール後継、2023あたりに登場するであろうウラカン後継については、「その先」の生き残りを考えた場合、やはり「ハイブリッド」しかないのかもしれない、とは思います。※ハイブリッド化したくてハイブリッドモデルを発売するのではない

期待されるのは次世代バッテリー技術「ソリッドステートバッテリー」ですが、今の段階で市販モデルに採用できるめど(価格や生産)が立っていない状態で、この採用を前提にした市販車開発はできないと思われ、これの採用は「さらに次の世代」まで持ちこされる可能性もあり、となると当面において「発売されるハイブリッドスポーツカーは”既存技術を使用した、過渡期の産物”」になるのかも、と考えたり。

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加えてハイブリッドシステムについて「どんなものを」使用するのかも不明で、しかし現在VWアウディグループとして、スポーツカー向けにはポルシェが918スパイダーで採用した「3モーター式」を保有。
しかしこれは「採用コストがウラカン一台と同じくらい」なので、現実的に(いかにバッテリー価格が下がったとしても)採用は難しそう。※ただしNSXは同様のシステムを採用しているので、可能性ゼロではない

となると新規に開発したものを採用する可能性が大きく、フロントをモーターで駆動するものか、もしくはアウディA8/A7で採用される「マイルドハイブリッド」を採用するか。
マイルドハイブリッドの場合、走行性能は期待できないもののコストはまだ安価で重量増も小さく、しかし「ハイブリッド」という大義名分を主張でき、エミッション的問題もクリアできる可能性が大。

現在様々な可能性があり、「運動性能向上のため」のハイブリッドなのか、それとも「規制をクリアするため」のハイブリッドとなるのかはわかりませんが、この方向性によって採用されるシステムは大きく変わることになりそうですね。



ランボルギーニ以外のスポーツカーメーカーはどう動く?

なおフェラーリは「2019年以降に販売する車はすべてハイブリッド」としており、今後のスポーツカーメーカー各社の動きは気になるところ。

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ポルシェにおいては次世代911(992?)ではハイブリッド投入は無いだろうと言われているものの、これはもちろんウワサのみ。
マクラーレン、アストンマーティンの(ハイブリッド化に対する)動きもまだ明確ではなく、おそらく各社とも「対応を決めかねている」のが現状なのでしょうね。

今のところ、ガソリン車販売に向けて方針を打ち出している国は下記の通り。

・オランダ → 2020年に禁止
・ノルウェー → 2025年に禁止
・インド → 2030年に禁止
・フランス → 2040年に禁止
・イギリス → 2040年に禁止
・ドイツ → 2050年に禁止(検討中)
・中国 → 検討開始

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