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アストンマーティンが新型ヴァンテージGTEも発表。強豪ひしめくクラスながらも「今日が黄金時代の始まりだ」

2017/11/22

予告通りアストンマーティンが「ヴァンテージGTE」発表

アストンマーティンが「ヴァンテージ」のレース仕様車、「GTE」を発表。
ロードカーのヴァンテージと同時に発表されるということは「ロードカーとレーシングカーは同時開発をされた」ということを意味しており、つまりロードカーのヴァンテージももともと「レースに対応しうるポテンシャルを持っている」ということになりそうです。
こういった「レースカーの投入を視野にい入れて開発された」車だとほかにシボレー・コルベットZO6、アウディR8、ランボルギーニ・ウラカンなど。

もちろんスペックはWECに準拠

開発はアストンマーティンのレース部門「AMR=ASTONMARTIN RACING」によるもので、すでに13,000キロ、30時間の連続走行にて耐久性も証明済み。

現時点ではスペックの公表はなく、しかし当然ながら外観は大きく変更され、前後ワイドフェンダーに巨大なフロントスポイラー、これも大きなダクトのあるフロントフード、ドアミラー、リアウイング、サイドステップ、リアディフューザー装着などその内容は数知れず。

公開されている内容だとオーリンズ製のサスペンション(最近はオーリンズの装着率が上がってきている)、アルコン製ブレーキ、そして専用に開発されたミシュラン製タイヤが装着されている、とのこと。

アストンマーティンは新型ヴァンテージGTEに自信を見せる

アストンマーティンによると、「モータースポーツはアストンマーティンの基礎であり、このヴァンテージGTE投入によってWECでの戦闘力は過去最高となった。これが黄金時代の始まりだ」としています。

なおエンブレムは市販車と同じように見えますが、これは意外。
ヴァルキリーでは「数グラム」しか無いエンブレムを使用しており、せっかくなのでそれを使用すればいいのに、と考えたり。

「GTE」はFIA世界耐久選手権 (FIA World Endurance Championship)のひとつのクラスで、市販車ベースであることが条件。
アマチュア向けのLM-GTE Am、プロフェッショナル向けのLM-GTE Proがあり、最低重量1245キロ、エンジンは最大で5,500cc(NA)、4,000cc(ターボ/スーパーチャージャー)、AT/セミAT禁止、アクティブサス禁止、カーボンディスクブレーキ禁止、4WD禁止、などの項目のほか、ヘッドライトはイエロー、ゼッケンカラーがLM-GTE Amではオレンジ、LM-GTE Proではグリーン、といった規定も。

もともとはGT1とGT2を統合してできたクラスであるため、ポジション的には「GT3」よりも上に位置しており、改造範囲やコストキャップもGT3よりも上に設定されています。
一方で電子デバイスの使用はGT3よりも厳しく(GTEではABS不可、GT3では可)、ドライバーのスキルが問われるクラスでもありますね。



参戦車両としてはポルシェ911RSR、フォードGT、ランボルギーニ・ウラカン(2018から参戦予定)、シボレー・コルベット、BMW M8(2018から参戦予定)、フェラーリ488などがあり、各社ともしのぎを削るシビアなクラスだとも言えます。

もちろん室内も完全にレース用に。
シートにはレッドブルのロゴが見られ、アストンマーティンとレッドブルとの協力範囲は相当に広いようですね。

なお、リヤディフューザーが年々伸びているのもGTE車両の一つの特徴。
フォードGT、コルベットも同様にかなり長くなっています。

ロードカーの「ヴァンテージ」と。

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