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【まとめ】ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4の怪(ホイール、ブレーキ、ボディパネル)

2017/12/21

| ランボルギーニ・ガヤルドには多くの謎がある |

ガヤルドの純正ホイール「アポロ」ですが、これは左右に装着されるホイールが「同じ」なのですね。
これはどういうことかというと、当然ですが右ホイールも左ホイールも同じ形状、ということです。
しかしこのアポロはスポークが放射線状に伸びているわけではなく、微妙にねじれたり組み合わさったデザインであり、「太いスポーク」と「細いスポーク」が存在。

ホイールの回転バランスに影響は?

IMG_1561

ですので左右のホイールが同じだとすると、右側は太いスポークが回転方向に対して前に位置し、一方左側では細いスポークが回転方向に対して前方に位置することになります(ホイール単体で見たとき、ホイールの中心線に対する左右が対象ではない)。
説明が難しいのですが、つまり右と左では装着した際における見た目が左右で異なる、ということですね。
もともとこういったデザインでメーカー(ランボルギーニ)が出してきている、ということは問題無いのだと思いますが、なんとなく回転バランスや空気抵抗(左側に装着した方がスポーク形状から判断するに空気抵抗が低そうである)が左右で違うんじゃないか?と考えたりするのですね。

たとえばパガーニ・ウアイラは画像を見る限りでは(アポロと同じように単体では左右対称ではない)タービンブレード形状を持つホイールを装着しているものの、そのホイールは車両に装着されたとき、右から見ても左から見ても、回転方向に対して形状が同じとなっています。
なのでフロントとリヤ左右についてホイールの互換性が無い、つまり4個のホイールはそれぞれ固有のもので交換不可能ということになりますね。
このあたり、流石は2億円弱の車、といったところです。

以前乗っていたボクスターは純正の「ターボホイール」を装着していましたが、これはタービンブレード形状をしたスポークが、ホイールの回転に伴ってホイール内部つまりブレーキの熱を吸い出す、という効果があると言うものです。
なので、これも効果を考えると左右非対称つまりウアイラと同じようにそれぞれが固有の形状をしているのだろうかと思い以前の写真を見てみましたが、どうやらボクスターもガヤルド同様、「左右対称」形状であった模様。

ターボホイールのスポークはこれも放射線状ではないので、右側は回転方向に対してスポークが前を向き、左側はスポークが後ろを向いていることになりますね。

つまり、これも左右で異なるバランスとなり、「熱を逃す」という効果も左右で異なるのでは(一応排出効果は同じでも、排出する向きが異なる)、と推測できるわけです。
この事実に対し、ぼくはボクスターに乗っている間はまったく気付かず、ガヤルドも1年以上乗っていてはじめて気付いたのはある意味驚き。

ガヤルドのブレーキローターにある「ドリルドホール」の謎

ガヤルドのブレーキディスクは「穴あき」ですが、これは4つ穴が1セットにて連続しているのですね。
しかしながら、この「穴」が貫通していないところがあり、一瞬不良かと思いましたが、良く見ると微妙に規則性のある位置に存在する穴が貫通していない(つまりローターの表面を抉っているだけ)のです。

lamborghini gallardo (3)

これはどういった理由からであるのか疑問ですが、ブレーキローター磨耗のインジケータ(磨耗がすすむとその抉った穴が削れたローター表面とツライチになって穴が無くなる)か何かか、と考えたりします。

イタリア車らしい、各パネルの「チリ」問題

ガヤルドはリトラクタブル式リヤスポイラーを採用しています。
※いったん上がったのち、さらに角度も変わるという話ですが実際の動作を見たことが無く、ポルシェのように室内スイッチで昇降操作できないのでわからない

そのリヤスポイラーですが、リヤフード上に取り付けられています。
そして、そのリヤフードですが、左右のチリが微妙に合っておらず、左側が広く、右側が狭いのですね。

lamborghini gallardo (2)

さらに、リヤフード上に取り付けられるこのスポイラーですが、やはりリヤフードとのチリが合っていないのですね。そして奇妙なのが「ボディとリヤフード間」とは逆に、左が狭く、右が広いわけです。
その結果どうなるのか?つまり左右フェンダーとスポイラーとのツラが合う、という奇妙な現象が発生しているのですね。

チリが合っていない、つまり「ずれ」と「ずれ」が互いに打ち消しあうことでプラスマイナス0になっているという、「計算したのか結果オーライなだけ」なのか、ちょっと理解の及ばない部分もありますが、これはこれで面白い部分ですね。

イタリアの服も微妙に寸法がずれていたりすることが多いですが、なぜか着ると「しっくり」来ることが多く、その意味ではこういった「ズレ」、しかし辻褄が合っているところは「やはりイタリア」を認識させる部分であります。

この部分(リヤスポイラー)に関しては、それほど目立つところでもなく、前後フェンダーやフロントフード、ドアのように「パっと見て気になる」部分でもなく、また一番上のツラが合っている、ということであまり気にしていません。
また、駆動系や走行に不具合があるわけでもなので、放置しています。
いわゆる「愛嬌」のひとつでありますね。

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