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ランボルギーニ・ウルスの試乗レビューが早速登場。「0-100加速3.3秒」「最高速302キロ」「サーキットではウラカンより速い」

2017/11/23

現時点で最速のSUVとなるのは間違いなさそう

ランボルギーニがプロトタイプを使用したウルスのメディア向け試乗会を開催し、その内容をAutomobile Magazineが公開。
これはイタリアのナルド・サーキットにて行われたイベントで、その姿はまだカモフラージュ用のシートで覆われたまま。
しかしランボルギーニは実際に新工場にて7月からプリプロダクションモデルを生産していると言われ、プロトタイプといえども、実際の生産モデルと同様の施設で、同様の工作機機械やパーツを使用して組み立てられたものと考えられます。

試乗イベントに用意されたウルスは3台

ナルド・サーキットでの試乗に先駆けグラベル、砂上、オフロードでもテストドライブが行われており、よって雪以外ではウルスの性能をほぼ全て試すことができたと言えそうですね。
さらにナルドではスキッドパッド、ローンチコントロールを使用してのテストも実施された模様。

外観についてはフェイクのパーツが付与されるなどレビューできる段階ではなかったようですが、(当然ながら)ウインドトンネルを使用してエアロダイナミクスを向上させていること、NASCAR用のレーシングマシンよりも強力なダウンフォースを発生する、と説明を受けたとのこと。

エンジンは4リッターV8ツインターボで650馬力を発生し、サーキットでの走行はドリフト可能なほどにリア寄りのトルク配分となるようで、8速オートマティックの変速は素早くスムーズ、としています。
アヴェンタドールはV12+ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド=シングルクラッチ)、ウラカンはV10+LDF(ランボルギーニ・ ドッピア・フリッツィオーネ=デュアルクラッチ)を持っているので、ウルスはこのいずれともエンジンやトランスミッションの共有はなく、ランボルギーニの発売する「3つのモデル」はそれぞれ異なるエンジン、トランスミッションを持つことに。

内装のデザインイメージはこれまでの「ヘキサゴン」に加えて「タンブーロ」、つまり「太鼓」とのことで、これはセンターコンソール上に配置されたエンジンスターターやドライブモード(アニマ=ANIMA)のさレクターにおいてそれは再現。
操作系においては同じMLB EVOプラットフォームを使用するアウディQ7やポルシェ・カイエンとの類似性があるようですね。



これらアウディQ7やポルシェ・カイエンとの最大の相違は「ロングホイールベース」で、これはベンテイガとほぼ同一。
ただしその目的についてベンテイガにおいては「室内空間の拡大」、しかしランボルギーニ・ウルスにおいては「スタビリティ向上」だとしており、その最高速度はスタビリティを活かし時速303キロとなるようです。
この「302キロ」はベンテイガの誇る301キロ、新型ポルシェ・カイエンの289キロよりも高い数字で、「世界最速SUV」になるのは間違いなさそう。

4WDシステムもアヴェンタドール、ウラカンとは異なる

数字面だと重量は1995キロ、0-100キロ加速は3.7秒ということも明かされたそうで、これもベントレー・ベンテイガの4.8秒、ポルシェ・カイエン・ターボの3.9秒を大きく凌駕する数字。
ただし驚くのは今回のテストでは0-100キロ加速について「3.35秒」というタイムを記録した、とも報じています。
実際にそのスピードは驚くべきもので、ナルド・サーキットでのコーナー各セクションでのスピードはウラカンよりも「速い」ほど。

なおもちろん4WDを採用するものの、ウラカンに与えられるハルデックス5とは異って、ウルスではセンターにトルセン式のデフ、リアには機械式のロック可能なデフを持っており、ハルデックス5のように「内輪にブレーキをかけて」相対的に外輪のトルクを増す「トルクベクタリング」は行われないようですね。

そのほかの装備としては48Vシステム採用がトピックとなり、これは新型ポルシェ・カイエンにて採用されたものと同じだと思われます(エアコンやサスペンションをより素早くコントロールする)。
ブレーキについて、試乗車にはカーボンセラミックディスクが装着されていたようですね。

グレードはまず「一種」からのスタートで初期の展開ではオプションパッケージはなし、ただしカーボン製のルーフが選べる模様。
加えて既報の通りPHEVも開発中だと述べています。

レビューにおいて「気になった」のはサポートの足りないシート、フロントのピッチ(加速・減速両方において。特にレイトブレーキだと気になる様子)、シフトがスムーズすぎる(スポーツカー的ではない)、ということ。
ただしこれらはサーキットでの走行でないとまず気にならないところだと思われ、市販までに改善される部分もあるかもしれませんね。

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