>フェラーリ >マクラーレン(McLaren)

マクラーレン「他メーカーのように、金のためにSUVを作ることはない。絶対にだ」

2018/01/25

| マクラーレン「SUVはスポーツカーではない」 |

マクラーレンのチーフデザイナー、ダン・パリー・ウィリアムズ氏がメディアに語ったところによると、「クロスオーバーはあらゆる理由でマクラーレンのフィロソフィにマッチせず、従って今後SUVを発売することはない」、とのこと。
マクラーレンが市販車を展開するごく初期には「フルラインアップ」メーカーを目指すという案もあったようですが、今現在では「スポーツカー以外は作らない」という一貫した姿勢を貫いていますね。

SUVに参入しないのはマクラーレン「だけ」になりそう

なお、現在は御存知の通りSUVブーム。
よって、今まではそのジャンルに縁がないメーカーも続々SUVを発売しており、ちょっと前だとポルシェ(カイエン、マカン)、ベントレー(ベンテイガ)、そして”これから”だとアストンマーティン(DBX)、ロールスロイス(カリナン)、ロータス、フェラーリまで。※ランボルギーニ・ウルスの場合は「LM002」という前例がある

関連投稿
フェラーリ会長がブランド初のSUVについて断言。「それは史上最速SUVになる」

つまり「スポーツカーしか作っていなかった」メーカーも続々このジャンルに参入しているということで、しかしマクラーレンは「SUVはスポーツカーではない」という理由でこのトレンドへの迎合を拒否しているわけですが、最近はSUVもどんどんそのパフォーマンスを向上させており、中にはスポーツカー顔負けの性能を持つスーパーSUVも。



加速だとテスラ・モデルXの3.1秒、ジープ・グランドチェロキー・トラックホークの3.4秒あたりが驚異的。
サーキット(ニュルブルクリンク)のタイムでは現在アルファロメオ・ステルヴィオが「SUV最速」で、これはBMW M4やランボルギーニ・ガヤルドを凌ぐタイムとなっています。

ただ、いかに「速い」といっても生粋のスポーツカーには運動性能で叶わず、ニュルブルクリンクのタイムだと「SUV最速」のアルファロメオ・ステルヴィオといえど「総合90位」くらい。
加速やパワーに優れたとしても、重量が軽く、重心が低く、ロールセンターも適正化されたスポーツカーには太刀打ち出来ないということになり、その意味ではマクラーレンの言う「SUVはスポーツカーではない」というのもわかるような気がしますね。
さらにマクラーレンはその活動について「信念」を持っていると語っており、「金のためにその信念を曲げることはない」とも述べています。

なおフェラーリもマクラーレン同様に「SUVはパッケージングがそもそもスポーツカーとは縁遠く、かつ4枚のドアがあるクルマはフェラーリとは呼べない」としてSUVへの参入を強く否定していたものの、最近ではその意見を翻し、「後部のドアが見えなければ(ドアが見えないようにデザインすれば)、それはSUVではない」とし、さらにSUVという呼称を避けて「FUV=フェラーリ・ユーティリティー・ビークル」という呼び名を用いてクロスオーバーの製造を行うことを明らかにしていますね。

あわせて読みたいマクラーレン関連投稿

マクラーレンが4シーターを作ったら?デザイナーが「ありそう」なレンダリングを公開
マクラーレン×オフローダー。ミドシップ2シーターであればSUV発売の免罪符になる?
マクラーレンが方向転換?「SUVもありうる」との見解を示す
マクラーレンが4シータースポーツを投入か。それでも「SUVは絶対にない」
マクラーレンは「今後5年で14の新型車」発売。同じような車を20種も持つメーカーに

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->フェラーリ, >マクラーレン(McLaren)
-, , , ,