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【試乗:アウディA5スポーツバック】スタイルよし、走りよし、燃費良し。「いい車ですね」と言われる確率高し

2018/01/31

| バランスの良いクーペフォルムのセダン |

さて、アウディA5スポーツバックに試乗。
正確に言うならば試乗というよりはTTの修理をお願いしている間「代車」として貸していただいたもので、モデルとしては現行ではなく「ひと世代前」。
よってこのモデルは「中古」でしか購入はできないものの、中古車として検討する際のなんらかの判断の助けになればと考えています。

試乗車のスペックを見てみよう

試乗車は「A5 2.0 TFSI クワトロ Sラインパッケージ」。
スペックは下記の通りとなっています。

ボディサイズ:4730×1855×1390ミリ
車体重量:1730kg
エンジン:2リッター4気筒ターボ
出力:211馬力
トランスミッション:7AT
駆動方式:4WD
価格:647万円

アウディA5スポーツバックの外観は?

おそらくこの車両はA5スポーツバックの限定モデル「A5スポーツバックSライン・コンペティションプラス」。

専用バンパー、ブラックハイグロススタイリングパッケージ、エクステリアミラーハウジングハイグロスブラック、アルミホイール10Yスポークデザインハイグロスブラックなどが装着されたモデルで、標準モデルに比べると「高級感のある」内外装が特徴。

この車のボディカラーは「デイトナグレー」で、A5の抑揚のあるボディパネルにマッチしており、グロスブラックのグリルやトリム、ホイールともよく似合っていると思います。

なお、この車に乗っているとよく「いい車ですね」と言われ、これはいままでにぼくが乗ったどの車よりも高確率。

アウディA5スポーツバックの内装は?

現行世代に比べるとナビゲーションシステム、メーター、エアコン操作部、室内灯なども「ひと世代前」ではあるものの、そこは質感にこだわるアウディなので古臭さを感じることはなく、今でも問題なく通用するデザイン。

シートはブラックレザー(ファインナッパレザー)採用のスポーツタイプ。
これがなかなかに座り心地がよく、調整範囲も広いため快適なドライブに貢献しているようですね。



アウディA5スポーツバックの走りは?

エンジンは2リッター211馬力、車体重量は1730キロなので正直スポーティーな走りを期待していなかったものの、いざ走り出すとなかなかどうしてスポーティー。
足回りはしっかり締め上げられており、アウディ得意の「クワトロ」システムによって路面に吸い付くような走りがその魅力。
先代のアウディTT(8J)と同じエンジンで、現行TT(8S)に比べるとやや非力とはなるものの、1段多いギアのせいか加速は鋭く、かなり力強い走りを見せてくれます。

それでいてA5というクラスに要求される「高級さ」「快適さ」も当然ながら持ち合わせており、静粛性が高く、振動も良く抑えられているようですね。

とくにスタート時の滑らかさ(ヒルホールドアシスト解除時のショックの少なさは特筆モノ)、変速ショックの少なさ、ブレーキの滑らかさは優れており、「高級車」と表現してもまったく違和感のないレベル。

「軽快」「機敏」よりも「重厚」「しっとり」「なめらか」というイメージの方が似合っていて、かなり安定志向のセッティングが感じられる車であり、そしてそのレベルは現在でも第一級だと言ってよさそう。

アウディA5スポーツバックは「買い?」

現在のアウディA5スポーツバックの中古相場だと400万円代前半に突入してきており、この価格でこの車を購入できるのであれば間違いなく「買い」。
まず価格以上に見られるであろうことは間違いなく、どこへ乗って行っても恥ずかしくない車(とくに”スポーツバック”は他とは単純に比較できないジャンルでもある)だと考えています。

アウディは4ドアクーペを「スポーツバック」と呼んでおり、ほかにもワゴンに「アバント」という呼称を与えるなど独自の命名法則があります。
おそらくは独自性のアピール、そして生活感を排除してプレミアム性を強調したい、ということなのでしょうね。

なお、燃費は非常に良好。
最新世代のアウディTTと同じ環境で1週間使用しても、A5スポーツバックのほうがやや燃費がいいくらい(リッター12.8キロ)。
A5のほうがTTよりずっと重いのですが、やはりギアが7段、というのが効いているのかもしれません。
ちなみにフォルクスワーゲン・アウディグループの車は積極的に「コースティング」「アイドリングストップ」を活用しますが、この世代のA5はまだそれほど「積極的」ではなく、無理が感じられないのもいい、と思います。

というのも最新のアウディは(コースティングのため)すぐにクラッチを切り離すので再加速の際にちょっとタイムラグや衝撃があったり、アイドリングストップについて「完全停止前」にエンジンが停止するのでイキナリ「重ステ」になったりするのですが、A5ではそれがなく、「乗りやすい」、ということですね。

近いうちに現行世代のA5についても試乗をしたいと思いますが、そちらとの比較も改めて記載の予定。

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