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何が問題?ベンツがダライ・ラマの言葉を引用→中国との政治問題に→ベンツ謝罪

| ダライ・ラマは中国にとって危険人物 |

メルセデス・ベンツがSクラスのプロモーションとして、ダライ・ラマの言葉とともに投稿したインスタグラムの内容が中国で問題視され、謝罪に追い込まれることに。
これは同社が運営するインスタグラムにチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の有名な発言「Look at the situations from all angles, and you will become more open」を引用し投稿したもの。

そもそもインスタグラムは中国では見ることはできない

なぜこれが問題なのかということですが、ダライ・ラマは現在亡命中のみではありますが、これが「チベット独立問題」に絡むもの。
簡単に言うとチベットを中国が併合し、しかしチベットは独立のために戦っていて、その指導者がダライ・ラマである、ということ。
つまりダライ・ラマは中国にとって危険思想の持ち主で、中国政府の意に反する行動を取っている革命家ということですね。

この投稿が中国人の目に留まることになって、メルセデス・ベンツは中国国民に対し「国民感情を傷つけた」と謝罪することになったというのが経緯ですが、奇妙なのは中国ではそもそも「インスタグラム」を見ることができないということ。
信じがたいことですが、中国では政府による検閲のためにフェースブックやツイッター、インスタグラムなどぼくらが普段利用するSNSが使用できず(VPNで回避はできるが、それも難しくなってきている)、そのかわりに微博やQQなど、それにかわるサービスが存在します。

この理由としては情報の規制といったことがあると思われますが、「中国政府の管理下にあるサービスしか使用させない(中国で公的に供されるものはすべて中国政府の意思が介入していると考えていい)ことで」中国政府は人民の情報を収集できることに。
つまりネットの閲覧履歴や、誰が何を書き込んだかということを把握できるので、中国としては「危険思想者」を把握しすぐに捕まえることができるということになりますが、その意味で中国は「ネットの普及が早かった(商業的な理由ではなく政治的な理由で)」のだとぼくは考えています。



なおファッションブランドのZARAも台湾や香港を「独立」国として扱ったことで謝罪を余儀なくされ、マリオットホテルも同じ。
マクドナルドもレシートに印刷されていた文字が「英語だった」ことで謝罪と「中国語への変更」を強要される形になったり、と中国はなにかと難しい国ではあります(今回の台湾における自信の援助でも色々と問題が起きており、オリンピックでの台湾、野球での台湾の扱いも同じ)。そのほか、中国の政府高官の息子がフェラーリにて事故を起こしたのち、「フェラーリ」というキーワードが中国内で検索できなくなったという話もありましたね。

ただ、世界で最も大きな市場を持つというのは疑いようのない事実で、そのため各企業とも中国政府の顔色をうかがわざるを得ないのもまた事実(しかしそれに反発し中国から撤退したGoogleには尊敬の念を禁じ得ない)。

今回のメルセデス・ベンツの件について、インスタグラムを使用したということは「中国向け」のプロモーションではなく、かつチベットを独立国家として扱ったわけでもなくて「言葉の引用」だけではありますが、これが国家間の問題(中国の政務次官もこの問題について発言している)になるのは”さすが中国”といったところ。

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