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フェラーリ・ポルトフィーノを見てきた(2)。とことんエアフローを考慮した理詰めの構造

2018/03/04

| フェラーリ・ポルトフィーノは「ハイブリッド無し」の最後のフェラーリ? |

さて、フェラーリ・ポルトフィーノを画像で紹介するシリーズ第二弾。
前回はポルトフィーノの大まかな外装/機能や、カリフォルニアからの変更点を紹介しましたが、今回はその細部を見て見たいと思います。
なお、フェラーリは2019年以降に発売するモデルは全てハイブリッドになるとしており、そのためこの「ポルトフィーノ」が最後の「ガソリンエンジンのみで走る」フェラーリということになりそう。

抑揚がつけられたダイナミックな外装デザイン

ポルトフィーノのデザインは抑揚が大きく、これはフェラーリ488GTB以降におけるフェラーリのインハウス・デザインの特徴。
とくにサイドアンダーの絞り込みの大きさにそれが顕著に見て取れます。

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ドアミラーは新デザインに。

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リアのパーキングブレーキは488GTBでは「キャリパー一体型」ですが、ポルトフィーノでは「分離式」。

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特徴的な、フロントフェンダー後部の「切り欠き」。

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もちろんデザインのためではなく空力を考慮したもので、内側をエアが抜け、ドアパネルへと流れる仕組み。
同様の機構はアストンマーティンが「ヴァルキリー」に取り入れていて(初期デザインにはなかったものの、最近になって追加された)、新型ヴァンテージでもおなじ構造が見られますね。

そしてエアの流れが視覚的に理解できるデザインを採用しているのは面白い部分だ、と思います(こういったところに惹かれる人は多そう。ぼくもそうですが)。

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エアの流れということだと、さすがはF1コンストラクターだけあってあちこちに効果的に空気を流す構造が。
この「バンパーサイドから空気を取り入れて外へ逃がす」というフローも最近多くのメーカーが採用しているもの。

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ヘッドライト横からもエアが入って抜けるデザイン。
フェラーリは599のCピラーでこういった「空気が構造物の間を抜ける」デザインを採用し、その後各モデルに拡大しているように思います。

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フロントバンパー先端は488GTB/488スパイダー同様にスプリッターが「フロート」。

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驚くべきはリアディフューザーで、とんでもなく複雑な形状を保っています(ウイングレットのようなものもある)。

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リアはカリフォルニアに比べてハイデッキ。
ダックテール状のリアエンドを持っていますね(そしてかなり鋭い)。

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テールランプはトランクリッドのエッジに「埋め込み」。
カリフォルニアでは楕円の平面構造を持つストップランプがはめこまれていたデザインでしたが、ポルトフィーノではやはり最新の車らしく、美しくインテーグレーテッドされているようですね。

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テールパイプ内側はジェット戦闘機のバーナー風。
周囲のパンチングメタルはカリフォルニアで採用されたもので、ポルトフィーノにも継続採用されているようです。

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ポルトフィーノは全体的に見て、カリフォルニアに比べると「フロントが低く鋭く、リアが高く尖った」印象に。
そのためによりウエッジシェイプが強調され、V8ミドシップモデルにも似たイメージが与えられたようですね。

なお、ぼくはフェラーリに対して「優雅さ」を求めており、そのためぼくが好きなフェラーリはカリフォルニアやポルトフィーノ、そしてGTC4ルッソといったフロントエンジンモデルですが、ここは他の人と大きく異なるところかもしれません。

他の画像はFaceboolのアルバム「フェラーリ・ポルトフィーノ」に保存中。

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