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「EVを買うときはガソリン車の倍、売るときは半分」。2025年にはEVとガソリン車の価格逆転が起きるという話だが

2018/03/31

| いつになればEVは安価な選択肢に? |

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ブルームバーグによると、2024年頃にはEVの価格は同等クラスのガソリン車と同じ価格になり、2025年になればガソリン車よりも安くなるだろう、とのこと。
たしかにこれはしばらく前から言われていることですが、この背景には「EV(電気自動車)の価格の2/3くらいはバッテリー」「バッテリーの需要が大きくなり生産量が増加すればバッテリー価格が下る」という見込みに基づいたもの。

たぶんEVはそう簡単に安くならない

これは理論上は間違いないとは言えるものの、現実がそううまくゆくかどうかはハッキリ言って不透明。
現在EV推進の急先鋒というと「中国」で、しかしここがすごい勢いでEVを作り出すとバッテリーの生産が追いつかなくなり、むしろ「バッテリー価格が高騰するのでは」という懸念も。

もしくは「予想するほどEVが売れなかったら」バッテリーの生産量が増加せずにその価格が下がらなかったりするという可能性もあるわけで、とにかくEVが普及するかどうかは若ならい状況だと考えています。

なおEVが普及しない理由についてはやはり「価格」が大きいと考えていて、EVは「買うときはガソリン車の倍」なのに売るときは「ガソリン車の半分」。
この状況ではとうていEVは魅力的な商品だとは言えず、「タマゴとニワトリ」的ではありますが、高いから売れない、売れないから値段も下がらないという状況に(そして人気がないから中古も安い)。

「価格」に関し、フォルクスワーゲンが展開するEVブランド「I.D.」については、VW自身が”ガソリン車と同等の価格で”発売と述べているものの、たぶんこれは「無理だろう」と考えています。
というのも、フォルクスワーゲンと同じグループに属するアウディが最近ティーザーキャンペーンを開始した「e-tron quattro」について、その価格は約1200万円、とやはりガソリン車の倍。
しかもそれでガソリン車を超えるものは何もなく、であれば消費者がこれを購入する理由も無いわけで、「たぶんこれはコケるだろう」と踏んでいます。※助成金が出たり、法的にガソリン車が販売できなくなるところでは売れるかもしれない

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テスラ・モデルSが登場したときには「ガソリン車にできて、このクルマに出来ないことは何もない」という言葉の通り、自動運転や斬新なインターフェースなど様々な魅力つまり「消費者がそれを買うべき理由」があったものの、既存自動車メーカーが発売するクルマにはそれが感じられない、ということですね。

ただ、どこかの時点で「電気自動車しか選択できなくなる」時代は来るでしょうし、バッテリーそのものに革命(ソリッドステートバッテリーの実用化など)が起こる可能性もあり、さらには小型核融合炉の実用化で「電力がタダ」にある時代が来るかもしれません。

そうなれば幾分状況は変化する可能性もあって、ガソリンエンジンに比べて構造が簡素なEVの製造コストが(バッテリーを除くと)安価ということもあり、どこかでガソリン車との「価格逆転」が発生するとは思うものの、その時代が来るのはずっと先のことかもしれない、と考えたりします(これだけ各社がEVEVと言っているのに、一向に安価で性能が優れる車が出てこない)。

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