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ピニンファリーナが「超高級EVブランド」設立と正式発表。コレクター向けに少量生産を行う見込み

2018/04/20

| ピニンファリーナは超高級EVメーカーへ転身 |

ピニンファリーナとその親会社であるマヒンドラが「アウトモビリ・ピニンファリーナ(Automobili Pininfarina)」を設立し、EV専門の自動車メーカーになると宣言。
拠点は欧州に置き、「高い技術と究極のパフォーマンス、比類なき高級さ」を売り物として世界中へEVを販売する意向ですが、ずいぶん思い切った方向転換だと言えそう。

「フェラーリ」との蜜月があったからこそ「今」がある

なお「EV専業へ」舵を切った老舗だと「モーガン」がありますが、こちらはもともと自動車メーカーなのでちょっと意味合いは異なるのかもしれません。

今回の発表によると最初のモデルは2020年あたりの発売になると見られ、これはマヒンドラが参加するフォーミュラEから技術をフィードバックさせたものだとされており、その名称は「PF-ZERO(PFゼロ)」になる、とも。
加えてかのリマックもこのプロジェクトに参加するとも報じられ、しかし今回詳細がアナウンスされていないためにこれは「不確定」。
マヒンドラ会長の話では「量産」するつもりは全く無いようで、コレクター向けにごく少量のみを生産するといった販売方法を取るようですね。

ピニンファリーナというとフェラーリのデザインで有名ですが、フェラーリとの力関係について「屈辱的」なものであったとのちに語られており、これはもちろん支払い含めてフェラーリの方が理不尽なほど強かった、ということですね。
ではなぜピニンファリーナはそこまでしてフェラーリの仕事を請け負う必要があったのかということですが、これは「フェラーリのデザインを手がけている」という看板が欲しかったがためだと言われています。

実際のところ「フェラーリの名とセットで」ピニンファリーナについては語られることが多く、その実績を買われて「マヒンドラが拾ってくれた(出なければベルトーネのように閉鎖に追い込まれていた)」ことになり、フェラーリとの協業も最後の最後で役に立ったと言えそう。

なお、エンツォフェラーリのデザインで有名なケン・オクヤマ氏もピニンファリーナに在籍し、そこでフェラーリからのデザイン委託を受けてエンツォフェラーリのデザインを行なったわけですが、やはりのちに「フェラーリとの仕事は苦痛でしかなかった」と語っており、それだけ強烈なプレッシャーに晒されていたようですね。※エンツォフェラーリのデザインについては、当時フェラーリCEOを勤めていたルカ・ディ・モンテゼーモロ氏がピニンファリーナに脅しをかけていたことでも知られ、最終的にケン・オクヤマ氏が急遽仕上げたスケッチがフェラーリとの立場を逆転された、とものの本にある

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