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クラシックビートルをミドシップ、かつロードスターに改造する猛者登場。エンジンは空冷

2018/04/21

| クラシックビートルをカスタムした「ロードスター」が登場 |

フォルクスワーゲンは「ビートル」の生産終了を決定していますが、ビートルに対して熱い情熱を持つ男が一人、ビートルのロードスター化計画を発表。
これを公開したのはドイツの会社、「Memminger」の設立者であるGeorg Memming氏。
同氏は1992年にクラシックビートルのレストアを事業として開始し、そこからビートル愛が高じることに。

エンジンは空冷2.7リッター

今回公開したのは「Memminger Roadster 2.7」で、これは210馬力を発生する空冷水平対向4気筒エンジン(2.7リッター)をミドシップマウントするもの。
なおオリジナルのビートルはリアにエンジンをマウントし、現行ビートルはフロントにエンジンを持つため、これらのいずれとも「異なる」ということに。※ビートルの歴史上、公式にエンジンをミッドマウントしたものはないと思う

なお、Memminger Roadster 2.7のトランスミッションは5速マニュアルで、空冷エンジンや5速MT、というところからするに過去のビートルからコンポーネントを拝借してくるのかもしれません。

車体そのものはクラシックビートルからの流用だとされますが、その年代などは不明。
エンジンをミドシップマウントすることを考えるとかなりの変更が必要となるのは間違いなさそうです。

ちなみにブレーキはクラシックポルシェからの移植になるそうで、サスペンションは強化され、しかし車体は800キロと軽量製を保つようですね。

その軽量性のためかエレクトロニクス類は「最小限」だとされ、マルチメディアシステム、インフォテイメントシステムの類は省略され、ドライバーに情報を伝えるのはタコメーター、スピードメーター、そしてエンジンの調子を知らせる油温計や水温計、油圧計、さらにアナログ時計だけといったシンプルな構成に。

見たところデザインやホイールなどはけっこう近代的。
車体後部のスピードスターセクション、そこからのリアウイングはなかなかに秀逸ですね。

現時点で生産台数は「20台」を予定しているとのことですが、価格は不明。
ですが、このMemmingerは確かな技術を持つレストアで人気が高く、その費用もかなり高額(それでもここでレストアしたいという人がいる、ということに)であり、おそらくこのMemminger Roadster 2.7の価格は1000万円は降らないだろう、と見られています。

なお、以前にポルシェ・ボクスターを「ポルシェ356風に」改造するショップが登場しましたが、今回の「ビートルのロードスター版」もミドシップに変更するくらいであれば「ボクスターをベース」にしたほうがいいのかもしれない、と考えたりします(それでもやはりビートルのファンからすると、ビートルがベースであることに意味があるのかも)。

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