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BMWが「M2コンペティション」発表。M4からの流用パーツに加え専用本気パーツ多数。これは買いだ

2018/04/18

| ついにBMWが「M2コンペティション」を発表 |

BMWがついに「M2 コンペティション」を発表。
M2はもともとコンパクトなボディにハイパワーなエンジンを押し込んだモデルであり、その価格設定の低さ(800万円)もあって相当な人気を博したモデル。
M4が大きく高額になってしまったため、「手軽」なM2に人気が集中したとも言え、ジェレミー・クラークソンも「最も素晴らしいMモデル」と評したほど。

今回はそのM2に上位モデル「コンペティション」が追加されています。

0-100キロ加速は4.1秒、最高速度は時速280キロ

まずエンジンはM3/M4と同じものだと思われ(正式なアナウンスはない)3リッター6気筒で出力405馬力(M2比で+40馬力)。
M2とM3/M4のエンジンは一見同じ「3リッター直6ターボ」ですが、エンジン型式についてはM2が「N55B30A(370馬力)」、M3/M4は「S55B30A(431馬力)」。
これがM2コンペティションでは晴れてM3/M4と同じS55B30A、しかしデチューン版が採用されたと見られます。

なお「デチューン」についてはMモデル間でのヒエラルキーをはっきりさせるためで、パフォーマンスから「逆算」した馬力が与えられていると考えられます。
ドイツの自動車メーカー(とくにBMWとポルシェ)は「下位モデルや、下位グレードはいかなることがあっても下剋上が許されない」ようで、これは階級社会の名残なのでしょうね。※イタリアのメーカーはそうでもないことが多い

トランスミッションは6MTが標準、オプションで7速DCTを用意。
7速DCT装着の場合は0-100キロ加速が4.2秒となり、これは「標準M2」に比べて0.1秒速いタイム。
最高速度については、オプションの「Mドライバーズパッケージ」装着にて時速280キロに引き上げられる(それでもリミッター作動)、とのこと。

出力向上に伴いエンジンクーリングシステムのキャパシティは増大。エンジンそのものには軽量鍛造ピストンを装着し、これによってレブリミットは7600回転に向上。
オイル循環システムも高いGに耐えられるように設計し直されているといい、適切にオイルをシリンダー内へと供給できるようですね。

エキゾーストシステムも新しくなり、サウンドはより勇ましく、フラップを備えることで音量の調節が(ドライブモードに応じて)可能。
テールパイプは4本出し(クワッド)、仕上げはブラッククロームとなっています。

なおエンジンルーム内にはM3/M4譲りのカーボン製ストラットブレースが装着され、やはりM3/M4譲りのアルミ製アクスルとともにハンドリング向上に貢献。
ほかハンドリング向上施策としてはリアのサブフレームを「ブッシュ無しで」ソリッドマウントし、コントロールアームを鍛造アルミに。
電制パワーステアリングもM2コンペティション専用にチューンされている、とのことで、相当にM2コンペティションに力が入っていることがわかります。

外観だとフロントグリルがクーリング性能向上のために大きくなり(フロントスプリッターには、X2に採用されるような段差付きのエアインテークが採用されている)、ドアミラーがM4同様のものへ、リアだと「M2 Competition」バッジが装着に。
なおマフラーの「タイコ」部の形状も変更されている(リブがある)ように見え、BMWはなぜか「タイコにこだわる」傾向がありますね。※かつてのZ1でもタイコ部に整流効果を持たせていた



装着されるアクティブMディファレンシャルもM2コンペティション専用にチューンされ、ドライブモードに応じて特性が変化するほか、「フルロック」も可能(ドリフトマシン!)。
スタビリティコントロールも再調整され、やはりこれも「ドリフト許容」へと変更されているようですね。

もちろん強力なエンジンに対応してストッピングパワーも向上し、フロントには6ポッド、リアには4ポッドブレーキキャリパーを装着し、ともにブレーキディスク径も拡大。
ホイールは19インチ、タイヤは245/35R19(銘柄は不明ですが「ハイパフォーマンスタイヤ」装着)。

インテリアだとステアリングホイール上に「M1」「M2」ボタンが新設され、これはM4コンペティション同様にドライブモードをよりクイックに変更するため。
シートはブルーもしくはオレンジのアクセントトリムがついたMスポーツ・バケットシートで、ウワサされたとおり「M2」ロゴがライトオンにあわせて発光する、とのこと。

そのほかの装備としてはパーキングセンサー、衝突軽減ブレーキ、レーンデパーチャーワーニング、ナイトビジョンなど安全装備が拡充に。
発売は2018年「夏」からだとされていますが、今のところ価格の公表はナシ。
日本だと1000万円をギリギリ切るくらいに設定されるのではと考えていますが、変更の内容を考えるとかなり魅力的なモデルであり、「コレクターズアイテム」だと考えてもいいんじゃないかと思えるほどですね。

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