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ホンダが「MTの運転はこうする」という動画を公開。そこまでしないといけないほどMTは衰退?

2018/04/29

| ホンダが「まさか」の運転方法解説動画を公開 |

ホンダが「マニュアル車の運転の仕方」という動画を公開。
これはUSAホンダが公開したものですが、アメリカは一般の車については世界トップクラスの高い「AT率」を持つものの、スポーツカーに関しては「MT」を異常に好むことでも知られます。※一方で欧州では車種問わずMT比率が非常に高い
そんなアメリカですが、もはやスポーツカーに乗らない人はマニュアル・トランスミッションに乗る機会がないとも考えられ、そこでこういった動画が登場するのでしょうね。

日本ではAT免許の比率がMT免許を上回る

なお日本では「AT限定免許」なるものが存在し、2017年の統計では、その比率59%。
新成人における自動車運転免許保有率自体も58%と低い数字で、つまり免許を取るという行為自体がある意味では「特別なもの」に。
そしてその特別な行為をする人の中でも59%がAT免許を取得している、ということになります。

現実的に日本においては「マニュアル・トランスミッション」の車はほぼ選べない状況で、欧州車であっても本国ではMTをラインアップしているのに日本ではMTを導入していないという事例が多数。
そういった状況では「AT限定」免許という選択になってしまうのはやむを得ず、しかしそれでもぼくは「MT免許」もしくはマニュアル・トランスミッションの車を運転できることには大きな意味がある、と考えているのですね。

その理由としては、MTは「自分でギアを選ぶ必要があるが、ATはクルマがギアを選ぶ」ということ。
ATでも積極的にマニュアル風シフトを行うことでギアを選択できますが、それでも「クラッチで回転数を合わせることの意味」はATで理解することは難しく、回転数を維持することの重要性、そもそもベストな回転数を把握する、というのもATではちょっと難しいと思える場面も。

そういった理由で、同じAT車であっても、MTでの運転に慣れている人がAT車を走らせるのと、AT免許しかない人がAT車を走らせるのとではちょっと結果が異なるだろうとも考えていて、その意味においてぼくは「MT信奉者」と言えるかもしれません。

なお、鳥取環境大学の調査では「MTとATの事故比率」には大きな差があるとのことで、ATの事故率は2%、MTは1.25%。
要は1.8倍ほどの差があり、項目で見ると「後退時衝突」「展開時衝突」「横断時衝突」「右折時衝突」「左折時衝突」「すれ違い時」「進路変更時」「追い越し・追い抜き時」「出会い頭」「追突」「正面衝突」いずれにおいてもAT車のほうがMT車よりも高い数字となっていて、つまりAT車のほうが発進時の速度が高いために「何かあっても回避しにくい」のかもしれませんね。

それでは動画を見てみよう

こちらはホンダによる、懇切丁寧なマニュアル・トランスミッション運転の方法をレクチャーする動画、「How to Operate a Manual Transmission 101」。

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