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【動画】ランボルギーニ・ミウラ開発秘話。「初めはセンターシート採用の3シーターだった」

2018/05/03

| ランボルギーニ・ミウラの知られざる開発秘話も公開 |

カーメディア、DRIVETRIVEを主催するHarry Metcalfe氏のYoutubeチャンネル、Harry's garageより、ランボルギーニ・ミウラのレビュー動画が公開に。
Harry Metcalfe氏は過去から現代に到るまでのスーパーカーを多数コレクションしており、その中から時折こうやってレビューを公開しています。

ミウラ開発主要メンバーはいずれものちに「伝説の人」へ

今回のレビューについては、その車だけではなく、ミウラの知られざる「開発秘話」も披露。
これによると、ミウラの開発を行おうと(ランボルギーニ設立者の)フェルッチョ・ランボルギーニ氏が考えた1966年当時、集めたのは3名のメンバーで、それはジャンパオロ・ダラーラ氏、パオロ・スタンツァーニ氏、ボブ・ウォレス氏。

このとき3人は全て25歳以下という若さであり、しかし「新しいランボルギーニのスポーツカーはこうあるべき」というヴィジョンを持っていた、とのこと。

そして当初ミウラは「センターシートを持つ3シーターミドシップ」としての構想があったそうですが、そうなると「ロードカーとしては長すぎる」車体を持つことに。
そこで3名は優れたパッケージングを持つ「ミニ」を参考にしてV12エンジンを横に置くことを考え、さらには3シーターを2シーター化することで全長を短縮したそうです。

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なお、ランボルギーニ・ミウラは初の「大排気量エンジンをミドシップマウントするスポーツカー」。
それまでもV12エンジン搭載のスポーツカーは多々あれど、いずれもフロントエンジンというパッケージングを持っており、当初はその流れで(フロントエンジン搭載車と同じく)エンジンを縦置きにしようと考えたのでしょうね。
ただ、なんせ初めてのことなので「リアにV12を縦置き」とするのは難しく、従って横置きとすることで全長を短くしようと考えたのだと思われます。

「3シーター」については、ランボルギーニ初のロードカーである350GT(V12エンジンをフロントに搭載)が「前2名、後ろ1名」ながらも3シーター仕様となっており、ミウラではこれを「前後逆に」と考えたのかもしれません。

いずれにせよ、25歳以下の若者たちが前人未到の「大排気量ミドシップ」、そしてその後数十年経っても色褪せないスポーツカーを作ったのは驚きとしかいいようがなく、これはやはり「情熱」を感じざるを得ないところ。

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一般にイタリア人は「靴」「ファッション」「料理」「オペラ」「芸術」「家具」など一部においてとんでもない能力を発揮しますが、それは「好きなことにならどれだけでも情熱を注ぐことができ、妥協しない」人種であるため、とも言われます(一方で単調な仕事を異常に嫌う)。

そしてその後、ボブ・ウォレス氏は「イオタ」を作り、パオロ・スタンツァーニ氏はカウンタックやブガッティEB110を設計し、ジャンパオロ・ダラーラ氏は超一流のレーシングカーコンストラクターへと発展していて、とにかくこの3人が同じ時期にランボルギーニに在籍していたのはひとつの「奇跡」でもあり、その奇跡が形をなしたものがミウラである、とも考えることができそうです。

それでは動画を見てみよう

こちらがハリー氏自らが自分のミウラをレビューする動画、「Lamborghini Miura history and driving review」。

そしてこちらは珍しいロータス・エスプリのレビュー、「Lotus Esprit Turbo HC real-world review.」。

ホンダNSXの動画レビュー、「Original Honda NSX review, what made it special?」。

やはり自身のガレージから、「Ferrari 308 GTB 'Vetroresina' drive review」

ハリーズ・ガレージの動画100本目の記念となる「Harry's Garage roundup, 100th video special」。
羨ましすぎるコレクションですね。

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