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VWが30年前の「ツインエンジン変態ゴルフGTI」をレストアしパイクスピークへ挑戦

2018/05/14

| 30年の時を経て再度レースにチャレンジ |

フォルクスワーゲンは今年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにて、EVレーシングカー「I.D.R.」を投入して優勝を目指しますが、そのプロモーションの一環として、1987年に制作しパイクスピークに参加した「ツインエンジン」ゴルフGTIをレストアしてクラシックカーイベント「テクノクラシカ」にて公開。
さらには実際にパイクスピークに挑戦する、としています。

惜しくも当時は頂上付近でトラブル発生

フォルクスワーゲンがパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにて優勝を狙うのは、これから発売するEVシリーズ「I.D.」の知名度向上を狙ったものと考えられ、加えて「EV=遅い」というイメージを払拭するためのものだと思われます。
なお、これまでフォルクスワーゲンは総合優勝の経験はゼロで、もし今回優勝できれば、「偉業達成」ということになりそう。

今回の「ツインエンジン」ゴルフGTIへと話を戻すと、1.8リッターターボエンジンを前後それぞれに「縦置き」し、合計で644馬力を発生。
当然ながら4WDとなり、面白いのは「両方のエンジンがそれぞれ別のトランスミッションを持つ」こと。
たしかに2基のエンジンを一つのトランスミッションでコントロールするのは無理がありそうですが、このトランスミッションは「ひとつの」シフトノブでシフトチェンジを行うため、ドライバーにとってとくに負担が増加するというわけではなさそうですね。

なおエンジンを2つも積んでいるのにも関わらず車体重量は1020キロと軽量で、これは主にチューブラー化されたフレーム、そして樹脂製ボディパネルの恩恵だとされています。

↓リアカウルのぶった切り方が本気っぽい

1987年当時、プラクティスでは上手く走ったものの本番では頂上付近でオイル循環システムに不具合が生じて記録を達成できず。
その後30年を経てレストアされ雪辱を果たすことになりますが、エンジンは耐久性を考慮して494馬力にデチューンされているようですね。

こういった「変態車」を作るのはラリーに参加していたプジョーやルノー、そしてフォードくらいだと思っていたものの、また別のレースにてフォルクスワーゲンが殿堂入りレベルの変態車を作っていたのには驚かされます。

重量やメンテナンス、セッティングの問題を考えると「ツインエンジン」よりはハイパワーなエンジンを一基積んだほうが良さそうですが、ときどき「ツインエンジン」のクルマの話を聞くことがあり、それなりにメリットがあるのでしょうね。

それでは動画を見てみよう

こちらがテクノクラシカにてツインエンジン・ゴルフGTIが出展された様子を収めた動画、「Pikes Peak meets Techno Classica 2018」。

https://www.youtube.com/watch?v=qTzbGdQEMaA

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