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BMWが日米で大型リコール発表。アメリカは69モデル5万台、日本は26モデル7万台

2018/05/18

| BMWが日米で大型リコール発表 |

BMWが北米にて大型リコール発表。
これはウォーターポンプの不具合に起因するもので、BMWブランドのみならずMINI、ロールスロイスも対象に。
北米では5万台がリコール対象となり、BMWでは5シリーズセダンとグランツーリスモ、6シリーズクーペとカブリオレ、7シリーズ、X5とX6。
ミニでは過去にも遡ってクーペ、ロードスター、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、JCW各モデルがリストアップされ、ロールスロイスではゴーストが対象に。

アメリカでは69モデル、日本では26モデル

グレード等合わせると合計で69モデルとなるそうですが、2007年から2012年に生産されたモデルが今回の対象となり、リコールの内容としては「ウォーターポンプがオーバーヒートを起こす可能性があり、最悪の場合では火災に至る」というもの。
対策としてはポンプの交換を行うことになりますが、BMWは全台数分の対策部品を用意できておらず、リコール対応は来月から。
その間は「屋内に車を駐車しないよう(発火すると大事に至るので)オーナーへと呼びかけています。

なお日本においても同様の案件でリコールが提出されており、「燃料ポンプ」に加え「リアスポイラー(脱落の可能性がある)」としてエンジンの不具合とともに5/10に国土交通省へと届出。(燃料ポンプ/リアスポイラーはこちらエンジンはこちら)。
ただし燃料ポンプに関しては北米とは対象となるモデル、製造期間が異なるので、生産工場が異なるのでしょうね。

日本でのリコール内容は下記の通りで、あわせて7万台となる(北米よりも大きな)大規模リコールとなっています。

案件1:燃料装置(燃料ポンプ)
燃料タンクの右側と左側の残量差を調整する燃料ポンプの製造工程において、燃料供給バルブを損傷させたため、作動不良を起こすものがある。そのため、燃料タンク内に燃料が残っていても燃料をエンジンに供給できず、
最悪の場合、エンストするおそれがある。

対象車種:BMW X3xDrive20d

改善措置:全車両、燃料ポンプを点検し、不具合のあるものは良品に交換する。

案件2:車体(リアスポイラー)
リアスポイラーの製造工程管理が不適切なため、リアスポイラー取付けボルトが装着されていないものがある。そのため、走行中リアスポイラーから異音(風きり音)が発生し、最悪の場合、高速度で走行するとリアスポイラーが脱落するおそれがある。
改善措置の内容 ①全車両、燃料ポンプを点検し、不具合のあるものは良品に交換する。

対象車種:BMW X3xDrive20d

改善措置:全車両、当該ボルトが装着されているかを点検し、装着されていない場合

案件3:エンジン(ブローバイガス)
エンジンのブローバイガス還元装置において、ブローバイガスヒーターの成形加工が不適切なため、外装樹脂にクラックが発生するものがある。そのため、クラックに水分が浸入すると、クラックが拡大し樹脂内部にある電熱線ヒーターの回路が短絡して警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、ヒーターが異常発熱して外装が溶け、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

対象車種:BMW 130i、BMW 323i、BMW325Xi、BMW 330i、BMW330Xi、BMW 325iツーリング、BMW 523i、BMW 525i、BMW 528i、BMW 530i、BMW 523iツーリング、BMW 525iツーリング、BMW 528iツーリング、BMW 530iツーリング、BMW 530Xiツーリング、BMW 630i、BMW Z42.5i、BMW Z43.0si、BMW Z4 クーペ3.0si、BMW Z4sDrive 23i、BMW X1 xDrive 25i、BMW X3 xDrive 28i、BMW X3 2.5Si、BMW X3 3.0Si、BMW X5 3.0si(全25車種)

改善措置:全車両、当該ブローバイガスヒーターを対策品に交換する。

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