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スバルが「XV PHEV」を北米で発売、とアナウンス。エンジンは水平対向、シンメトリカルAWDは継続

2018/05/13

| スバルは今年後半にXVハイブリッドを発売 |

 

スバルが2019年の北米向けとして「XV(北米ではクロストレック)ハイブリッド」を投入する、と公式にアナウンス。
実際の発売は2018年後半になるとのことで、名称は「ハイブリッド」ながらも実際は「プラグインハイブリッド」になる、とのこと。
ハイブリッドシステム自体は既報のようにトヨタから譲り受けたもので、エンジンは4気筒水平対向、駆動方式はシンメトリカルAWD、トランスミッションは新設計だと発表されています。※画像は現行のガソリンエンジンモデル

エレクトリック面での性能はプリウスPHVと同等?

現時点ではバッテリー容量、バッテリーのみでの走行可能距離について情報は公開されておらず、しかしトヨタ製ハイブリッドシステムということを考えると、「プリウスPHV」と同等かと思われます。

スバルによると、XV(クロストレック)ハイブリッドは「ガソリンエンジンのXVと同等のオフロード走行性能を持つ」とし、その上で環境性能を向上させている、とのこと。
となるとAWDシステムは従来同様にフロントからリアへとプロペラシャフトを通じて動力を分配するものと考えられ、つまり「前輪はガソリンエンジン、後輪はモーター」という4WDではないということになり、ここはトヨタとは大きく異なるところですね。
ちなみにデザインはガソリンエンジンモデルと「差別化が図られる」とも語っています。

なお、スバルが急いでハイブリッドモデルを投入するのは北米市場、とくにカリフォルニアでの「規制」への対応のため。
今までは「少量生産メーカー」扱いでこの規制を逃れることができていたものの、なまじ”売れすぎて”しまったがために規制の対象になってしまい、やむなくPHEVを投入する必要が発生した、という流れです。



ちなみにスバルは2021年に「ピュアエレクトリックモデル(EV)」も発売する予定ですが、その電気自動車は「新型」ではなく「現行モデルへの追加」になる、とも。
つまりスバルは独立したエレクトリックモデルを用意する予定はなく、今回のXVで「XVハイブリッド」を追加したように、「XVエレクトリック」を追加する、ということになりそう。
スバルは「重要なのはそのモデルの存在であり、たとえばXVを気に入って購入しようと考えた時、ガソリン、ハイブリッド、EVなど、その人のライフスタイルにあわせたバリエーションを持たせるのが我々の使命。XVが欲しいのにEVが無いからXVを買えない、ということは無いようにしたい」と語っており、ここもトヨタとは大きく異なるということになりますね。

スバルは先日新しく商標として「エボルティス(EVOLTIS)」を登録し、これは今年発表する新型ハイブリッドの名称ではとも言われたものの、その新型ハイブリッドが「XVハイブリッド」なのであれば、「エヴォルティス」はまた別の車、もしくはグレード名として使用されるのかもしれません。

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