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アウディは他のメーカーとこだわるところが違う。その”こだわり”はどう実現されているのか?

| アウディはチリの狭さをどうやって実現しているのか |

アウディは「チリ(パネルの継ぎ目と継ぎ目の隙間」が小さいことで有名ですよね。
これはもうずいぶん前(90年代くらい?)からアウディがこだわっている部分で、ここをいかに狭くするか(確か基準があったと記憶)にこだわってこだわってこだわり抜いた、という歴史があります。
そして、そういったところに注力するアウディに対し、メルセデス・ベンツは「そんなところを気にする消費者は誰もいない。我々は自動車本来の性能で勝負する」とかなり懐疑的であったのもまた事実。

アウディはけっこう先を見ていた

ただ実際に正しかったのはアウディで、チリの狭さによって演出される「塊感」や硬質さが消費者に受け入れられて販売を伸ばすことに。
加えてデビルアイのような「光り方」といった部分にいち早く注目したのもアウディで、つまりアウディはその販売を伸ばすのに「自動車本来の価値以外の部分」を意識してきたとも言えます。

これには消費者が自動車を選ぶ際の基準についてパラダイムシフトが発生したためと感買えられ、それまでは「自動車メーカーによって製品(クルマ)の機能や性能の差が大きかった」ために消費者は性能や機能に優れる自動車メーカーを選んでいた、という状況。
ただし近代では技術の進歩により「自動車の性能は、どのメーカーでもあまり差がなくなった」ために自動車の背機能や機能を重視してクルマを選ぶ人が減ったためだと考えています。

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つまり自動車を選ぶ基準が「見た目」へと大きくシフトしたことを意味し、アウディはこれにいち早く着目した、ということに。

アウディはこうやって精密さを演出している

そんなアウディですが、「チリ」「光り方」にこだわるのは今でも同じ。
特に最近はその傾向が加速しているように思いますが、具体的にはどうやっているのか?についていくつか例を挙げてみようと思います。

まずひとつめはTTやA5に採用されるクラムシエルボンネット。
このデザイン的な利点は、前から見たときにフェンダーとボンネットとの「あるべき」境界線が見えないこと。

たとえば旧型A5だとフェンダーとボンネットとの境界はこんな感じ(赤い矢印のところ)。
これだと(いかにチリを狭くしても)必ず隙間が目に入ることになりますね。

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こちらは新型A5ですが、フェンダーとボンネットとの境界がうまくデザインとして処理され、サイドのキャラクターラインとして表現されることに。
これだと「隙間」が目に見えないことになり、いっそうの「塊感」が強調されることに。

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なお、この構造を簡略化して示すとこんな感じ(バーチャル断面図)。
ボンネットとフェンダーとの「段差」が重要で、この段差と同じ角度を持ったプレスラインがドアからリアフェンダーへと続くことで全体の整合性を取ることに成功しています。
これは「外板を鋭角にプレスする」という高いアウディの技術あってこそで、他のメーカーでは再現できないデザインだとも言えます。

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実際にはボンネットとフェンダーとの間には「隙間」があるものの、人が立った状態で上からクルマを見下ろした状態では「ボンネットがフェンダーにかぶった状態になるので」隙間を目視することは不可能。

↓しゃがんだ状態で隙間がやっと見える

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そしてもうひとつはテールランプなど別パーツの取り付け方。
通常の自動車だとこんな感じ(横からの断面図だと思ってもらえれば)でボディの凹んだ部分にランプユニットが収まります。
そうなると当然、ボディとランプユニットとの間には「隙間」ができますね。

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ですがアウディの場合はこんな感じで、ランプユニットの縁(この場合は下を「斜め」に成形することで隙間をほぼゼロに。
さらに言えばこれも「人の視線にて、上から見たときに隙間が見えない」ように計算されているのだと考えています。
なお、TTの場合はテールランプの上ラインがボディの継ぎ目部分と一体化しており、これまた「継ぎ目」「隙間」がわかりにくい設計ですね。

プレスラインやクルマの構造を利用して「継ぎ目」「段差」を少なくしているのがアウディですが、メルセデス・ベンツ、BMWはあまりそこは気にしていないようで、たとえばBMW X5だとこういった感じ。
継ぎ目や段差は仕方がないと考え、あえて立体的に見せているのかもしれません。

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メルセデス・ベンツだとこう。
メルセデス・ベンツは「段差」は嫌うものの、継ぎ目を隠す、ということはあまり意識していないのかもしれません。

こういった差異は他メーカーのクルマと並べるとすぐにわかる

こんな感じでアウディは「あの手この手でこだわっている」ことがわかると思いますが、この結果は効果てきめんで、たとえばアウディとアウディ以外のクルマを並べてみると「えぇ・・・」というくらいの差が。
そのため、ぼくはアウディのディーラーにはアウディ以外のクルマであまり行きたくないと考えているほどで、どれほど差があるのかは一度アウディ以外のクルマでアウディのディーラーに行き、できれば駐車場でアウディ最新モデルの横に自分のクルマを並べることで体感できると思います。

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