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【動画】マツダRX-7は40周年!FB、FC、FDそれぞれのモデルを振り返ってみよう

2018/06/20

| マツダRX-7は40周年 |

マツダが「RX-7」の40周年を記念し、歴代RX-7を紹介する動画を公開(3台が三角形を形成し、ロータリーエンジンをイメージしている)。
初代マツダRX-7は1978年に登場しており、「ツイン」ローター(排気量1.2リッター)にて103馬力を発生。
ロータリーエンジンは可能な限り低く、そして奥に積まれ、ハンドリングを強く意識したパッケージングを持っています。

コードネームは「FB」で、マツダにおいては2桁アルファベットの最後が「世代」を表現。
たとえばロードスターだと「NA」「NB」「NC」「ND」といった感じで新しくなっていますね。

なおRX-7に搭載されたロータリーエンジンはすべて「職人の手作り」となり、その意味でも高い価値、色褪せない魅力を持つクルマだと言えそう。

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初代RX-7は日本ではじめてリトラクタブルヘッドライト採用

この「FB」RX-7はマツダにとって大きなヒットを記録しており、世界中で47万台を超える販売を記録。
「カー・アンド・ドライバー」誌でも「10ベストカー」に5回も選出されるほどの高い評価がなされています。
米国では(そのルックスからか)ポルシェ924と比較されることが多く、しかし価格差をしてRX-7をなんとも失礼な「プアマンズ・ポルシェ」と表現する向きも。

日本では「サバンナクーペ」後継として「サバンナRX-7」という名称での販売であり、日本では「初」のリトラクタブルライトヘッドライト採用車としても知られます。

ぼくは一度だけこのクルマを運転したことがありますが、とりあえず「ブレーキが効かない」という印象が強く、もし手に入れるならまずブレーキの強化を考えたほうが良いかもしれません。

二代目RX-7(FC)は国産ではじめて対向4ポット・アルミキャリパーを採用

そして二代目RX-7ですが、1985年に2ローターターボ(13B、当初は185馬力)にて登場。
プラットフォームは専用に開発したFCプラットフォームで、フロントブレーキは日本車初の「対向4ピストンアルミキャリパー」採用。
こうやって見るとマツダは意外や「日本初」が多く、独自性の強いメーカーだと言えそうです。

なお、この世代でもポルシェ944と比較されることが多く、やはり「プアマンズ・ポルシェ」の称号を引き継ぐことに。
漫画「バリバリ伝説(イニシャルDの作者と同じ)」では主人公の巨摩郡が乗っていて、作品中でも「プアマンズ・ポルシェ」と言われていたと記憶しています。
このFC世代は唯一「カブリオレ」を有するRX-7でもありますね。

何度かFC世代のRX-7を運転したことがありますが、記憶に残るのは「低回転のトルクと音がスカスカ」ということで、とにかく回さないといけないクルマであった、ということ。



三代目RX-7(FD)は国産280馬力勢の中では最軽量

三代目RX-7は「サバンナ」の名称が取れるも、当時多チャンネル展開を進めていたマツダの「アンイフィニ店」から発売されることになり、発売当初は「アンフィニRX-7」という呼称が用いられています。※日本の自動車メーカーで多チャンネル展開を戦略的に取り入れたのもマツダが初だと思う

発売は1992年で、2002年まで製造された長寿モデルでもあり、RX-7といえばこの「FD」というイメージがあるほど。
デザインはこれまでの路線から大きく変わり、そのためかポルシェと比較されることもなくなっていますが、これにはFDの性能が極端に向上したことも関係していそう。※この頃のFRポルシェは”968”世代

エンジンは引きつづき2ローターの13Bですが、出力は252馬力と大きく向上(最終的には280馬力にまで)。
一方でFD型RX-7の車体重量は1300キロ前後で、当時同じく自主規制上限ギリギリの「280馬力」を誇っていた日産GT-RはR32で1480キロ、R33では1530キロ。
さらに日産フェアレディZ(Z32)は1520キロ、ミツビシGTOは1670キロという数値であり、FD世代のRX-7とかなりな差があることがわかります。
とにかく軽いことが大きな武器となっており、イニシャルDの作者であるしげの秀一氏は「(商業的な理由がある場合以外は)軽いほうがいい」という考え方を貫いているようで、作中にほかのハイパワー車を登場させるたびに「重量」へと言及し、フェアレディZについては「1.5トン」を繰り返しアピールするなど、かなり重さを気にしていた様子(そういった「重量への執着」が高橋兄弟にFC/FD型RX-7を乗らせる背景になったのかも)。

現在では記録が残っていないものの、当時の記憶によればデザイナーは中国人の「チン・ウーハン」。
ルーフのダブルバブルが特徴的ですが、当時ぼくの友人がFD型RX-7で横転してルーフを損傷してしまい、板金修理を行ったものの、板金ショップはこのFD型RX-7がもともと「ダブルバブル」だと知らず(潰れていたので)、普通のクルマと同じ”平らな”ルーフに修理してしまったことを思い出さずにはいられないクルマでもあります。

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