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「007ゴールドフィンガー」に登場したアストンマーティンDB5。長年行方不明ながらも中東で発見

2018/08/01

| 長年「海に沈んでいた」と思われたアストンマーティンDB5が発見? |

1964年公開の映画「007 ゴールドフィンガー」にて、当時のジェームズ・ボンドであるショーン・コネリーがドライブしたアストンマーティンDB5が発見された、との報道。
「発見」というからには失われていたということになりますが、このシャシーナンバーDP/216/1のDB5は、映画の撮影終了後にカーコレクターであるリチャード・ロージー氏がまず購入(12,000ドル)しています。

盗難後、中東にて保管か

その後リチャード・ロージー氏はやはりカーコレクターのアンソニー・パグリーズ三世に250,000ドルで売却(なんと購入金額の21倍!)。
アンソニー氏はこのDB5購入後、空港の格納庫内にこのDB5を保管していたものの、1997年6月、不幸にも盗難に遭うことに。
もちろん様々な調査がなされたものの、警報が一切作動せず、この盗難は綿密に計画されたものだとされ、結局アストンマーティンDB5は行方不明(保管時には車軸にチェーンを巻き、トラックで周囲をガードしていた)。

その後様々なウワサが流れ、もっとも信じられていたのは「フロリダの海に沈められた」というもの。
しかしながらつい最近になって「盗難後、ずっと中東に保管されていた」というのが今回報道されている内容となっています。

なお、この情報の発信元は「Art Recovery International」社で、名前からすると芸術品の復元を行っているのかもしれません。
経緯としては「マスタング・ブリット」同様にレストアを依頼され、シャシーナンバーを照合したら「盗難品で、かつ”あの”ゴールドフィンガーDB5だと判明した」ということになりそうですが、今のところ事実関係等は公表されておらず、真相究明にはしばしの時間がかかりそう。

「”ゴールドフィンガーDB5”は4台が当時存在」

ちなみに「007 ゴールドフィンガー」用に用意されたアストンマーティンDB5は合計で「4台」。
撮影用2台、プロモーション用2台となっており、今回話題となっているのはメインとして撮影に使用されたもので、もう一台の撮影用は2010年にオークションにて4億5000万円の値をつけており、コレクターのハリー・イエッギー氏が購入(こちらはまだ存在している)。

残る宣伝用の2台は撮影に使用されることはなく、一台は個人コレクターが2006年に2億3000万円で購入し、もう一台はオランダはハーグにある博物館に所蔵され、いずれも現存が確認されています。

劇中に登場したDB5について、設定だと「防弾ガラス」「可変ナンバー(通常はBMT216A)」「カーナビゲーション(発振器追跡器)」、防弾プレート、有名なイジェクションシート等が装備。

なお「007 スカイフォール」には、「007 ゴールドフィンガー」と同じ仕様のDB5が劇中に登場したことで話題となっていますね。

VIA:Autoclassics

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