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【動画】フェラーリ512BBiのレストア記録。放置されていた車両を3年かけて復元

2018/09/15

| フェラーリ512BBiのフルレストアはこうする |

Ferrari Chatがフェラーリ512BBiのレストア過程を動画にて公開(静止画を編集したもの)。
動画にするとわずか数分ですが、実際には「3年」がレストアにかかったとされており、その時間を人件費に換算すると「レストアがいかに高価」であるかが理解できます。

その意味では、クラシックカーを購入できても、維持するのはそれ以上に難しいと言われるのがよくわかりますね。

実はフェラーリ512BBiはアメリカに正規輸入されていない

なお、このフェラーリ512BBiの年式は「1984」。
この時期のクルマでもレストアが必要になっているのかと考えると、「中古で割安だから」と1980年代のクルマに手を出すのも考え直さないとな、という感じ。

フェラーリ512BB(ベルリネッタ・ボクサー)の登場は1976年。
1981年に「512BBi」へと変更され、1984年まで製造されています。

512BBiの後継モデルはテスタロッサとなりますが、テスタロッサではこれまでのフェラーリと大きくデザインを変更しており、よってクラシカルな512BBを愛する人も多いようですね。

512BBiの生産台数は1007台とされ、しかしアメリカには新車で輸入されることはなく、よっていかにフェラーリのスペシャリストといえども北米のファクトリーには馴染みの薄いクルマ。
しかしながら動画では果敢にレストアにチャレンジする様子がわかります。

動画ではとにかく分解に次ぐ分解を繰り返すことに。
512BBiは角断面スペースフレームを持っていますが、構造としては簡素であり、「目視して理解しやすい」のかもしれません。

理由は明かされていないものの、このフェラーリ512BBiはずっと「放置」されていたようで、年式の割にはコンディションが悪そう。

ボディはスチールとアルミ、そしてFRP。
こんな感じでパネルを自作したり。

その後なんとか復元にも成功し、錆止めとブラックを塗って車体の仕上げ。

ボディも入念にレストアが施され、表だけではなく裏面までもきっちり研磨や再塗装がなされることに。

塗装が仕上がるとこう。
このあとエアインテーク内のルーバー、各ランプ類の内部など、細部に至るまで徹底的にレストア。

エンジン周り、ブレーキや燃料ラインも一新。
新車と見紛うばかりの仕上がりですね。

内装のカーペット、レザー、ハーネス類も新品に。
こうやって見ると、1980年代の(さほど電子化されていない)クルマといえど、相当量のハーネスを持つことがわかります。

そして完成!
新車時のスペックとしては「5リッターV12/280馬力」というもので、エンジンはもちろんミッドマウント、トランスミッションは5MT。
車体サイズは全長4400ミリ、全幅1830ミリ、全高1120ミリ。
長さや幅はアウディTTやポルシェ・ボクスター/ケイマンくらいですが、全高はランボルギーニ・ウラカンより4.5センチも低い数字。

ほかにもこんなに。レストア関連投稿

なお、レストアについては多くの画像/動画が公開されていますが、いずれも気が遠くなりそうな作業。
根気が必要不可欠で、無いパーツはつくりという器用さも必要。
加えて金属だけではなくカーペットやレザー、電装系も扱う必要があり(これらは外注も多いと思われる)、相当にレベルの高い仕事だと言えそうですね。

まずこちらは「偶然」発見された、ポルシェが把握する限りでもっとも旧いポルシェ911。

ランボルギーニのレストア部門、「ポロストリコ」の仕事っぷりがわかる動画。

ポルシェ911のレストア過程。
分解から完成までが収められています。

こちらもやはり「偶然」発見された、エルビス・プレスリーの乗っていたBMW507のレストア動画。

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