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コストパフォーマンスの高いホンダ・ヴェゼルに試乗。機能や装備は驚異的

投稿日:2015/01/14 更新日:

スバルXV同様、以前から非常に気になっていたホンダ・ヴェゼル。
ようやく試乗する機会を得たので、下記に内容を記載します。

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【グレード】
ハイブリッドX。
ヴェゼルはガソリンエンジン、ハイブリッドという二本立てで、それぞれにFFと4WDがあります。
エンジンはいずれも1.5リッターですね。
192−276万円くらいで、けっこう幅がありますが、価格差はFFか4WDか、ガソリンエンジンオンリーかハイブリッドか、というところとあとは細かな装備によって変わり、構造や外観が大きく変わるものではありません。
ハイブリッドXは、ベースのハイブリッドに対してLEDヘッドライトやシートヒーターなど豪華装備が付与されたもので、おそらくは4WDの主力グレード。

ヴェゼルの場合はルックスが気に入れば一番安いガソリンFFでも良いですし、燃費を走破性を考えてハイブリッド4WDを、という選択も可能。
そしてヴェゼルは、おそらく国産では唯一と思われる「4WD+ハイブリッド+ツインクラッチ+直噴エンジン(とLEDヘッドライト、電気式パーキングブレーキ、スマートウインカー)」を備える車であり、外観だけではなく機能をその選択の理由としても挙げられる、ということが特長です。

スペックや装備を見ると、VWゴルフなどどと同程度とも思えるほどですね。

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【外観】
最近のホンダらしく、ヘッドライトとグリルをつなげたフロントマスクが特長的。
クーペとSUVとを組み合わせたようなシルエットが特徴で、リアドアハンドルをピラーに内蔵しているあたりはアルファロメオ同様「若々しいルックス」を狙ったものと思われます。
全体的に非常に複雑な面構成を持ち、デザインとしては国産離れしていると考えており、これだけでも「買い」と言えるほどの魅力があると思います。

樹脂パーツをうまく使って四肢をふんばっているように見せ、かつ塗装された部分の天地を「薄く」見せることで力強さも感じられるため、非常にスポーティーに感じますね。

ハイブリッドはマトリクスLEDを使用したLEDヘッドライト、導光LEDを使用したテールランプを装備するなど、非常にコストパフォーマンスの高い装備を持っており、視覚的な差別化も図られています。

【スペック】
1.5リッター4気筒、132馬力。ハイブリッドはこれに約30馬力相当のモーターが組み合わされます。
ただしホンダのハイブリッドはトヨタのそれとは異なり、それ単体での走行ではなく、あくまでも「アシスト」を目的としたもの。
燃費はガソリンがリッター20キロ、ハイブリッドでリッター35キロ前後。
このあたりはスバルXVのそれぞれ16キロ/20キロに大きく差をつけていますね。

実際に運転したところの燃費はカタログ燃費のリッター23.2キロに対してリッター14.5キロ。
カタログ燃費と相違はありますが、うまく乗ればリッター18キロほど走りそうでもあり、かなり実用性が高いと言えるでしょう。

【ボディサイズ】
4295×1770×1605ミリ。けっこうコンパクトとも言えるサイズですね。
重量は1180−1350キロくらい。
ホンダは「扱いやすいサイズ」を目指したとしていますが、運転するとまさにそのとおり、と感じます。
全長が短い分、荷室は趣向を凝らしており、ワンタッチで倒れてフルフラットになるシートなど、ホンダならではのアイデアが満載。

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【ドライブフィール】
非常に軽快、の一言に尽きます。
ハイブリッドはアシストに徹底しており上り坂でも1.5リッターとは思えないパワフルさを発揮。

ハンドリングは自然で加速も十分。
逆にブレーキはやや貧弱な印象あり。
静粛性は高いと感じますが、エンジンの回転数を上げるとノイズ、バイブレーションが気になります。
試乗車のタイヤは17インチサイズですが、ちょっと突き上げは気になります。
できれば軽量ホイールに交換したいところではありますね。

ボディ剛性はかなり高いと感じられ、段差を越えるときなどはしっかりサスペンションが作動しているのがわかります。

【機能や構造など】

4WDシステムはいわゆる「スタンバイ式」ではありますが、かつてのデュアルポンプ式のような「滑り始めてから駆動力が伝達される」ものではなく各種センサーを組みわせた電子制御となっており、ハルデックス4のような感じなのかもですね。
なお、発進時も4輪にトルクを分配するとのことで、カタログにも「降雪時」という記載があるとおり、走破性にもかなりの配慮を行っているようです。

ホンダはレジェンドでも採用されるSH-AWDのように4輪へのアクティブなトルク配分においては非常に高い技術を持っており(日産のアテーサ4WDの開発者を引き抜いている)、4WDは今後ホンダの核技術になる可能性もありますね。

ボディ構造、素材についてはとくに革新的なものはありませんが、室内の使い勝手やリヤサス形状(4WDになるとトーションビームからド・ディオン式になる。他のメーカーでは4WDでもトーションビームのままのものもある)などよく考えられて真面目に作られていることがわかります。

トランスミッションはツインクラッチで、これは発進時こそクラッチがつながる衝撃がわずかにありますが、走り出してしまえばアウディの乾式ツインクラッチよりも快適という印象です。

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【室内】
シート位置が高く視界が広い(ホンダ曰くセダン+10センチ)反面、ヘッドスペースがやや狭いですね。
かつ、スポーティーなスタイル実現のためにフロントウインドウを寝かせているので、ルーフの前端が視界に入るのがちょっと気になりました。
ただ、試乗ということでシートをやや前寄りに、そして座面を起こしていたこともあり、これはシートポジションの調整で回避できそうです。

ドアミラーのマウント位置の関係で左前方がちょっと見にくいですね。
このあたり、ドアスキンマウントの車(スバルXVなど)に比べて不利な点であることは間違いありません。

装備については、国産、かつこの価格帯としては珍しく電気式(電子制御)パーキングブレーキを装備。
かつ、エアコンもタッチパネルでの操作(アストン・マーティンみたいな)とするなど、先進性が感じられます。
メーターの表示もインサイトやCR-Zで培ってきたグラフィカルなもので、視覚的な特徴と差別化を感じるもので、毎日乗ったとしても満足感を得られる優れたデザインだと思います。

車両の電子制御もひとつの特徴で、スポーツモードに入れるとディスプレイのメインカラーが通常の青から赤に変わるなどの視覚的な楽しさも追求。Gセンサーまで表示され、ひとクラスどころかふたクラス以上も上の車が備える装備を盛り込んでおり、先進性は非常に高いと言えるでしょう。

視覚、触覚に訴える装備を有しており、その面でも高い評価を与えたいと思います。

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【総括】
試乗前には非常に高い期待を持っていた車ですが、試乗を終えてみて「期待以上」であったと結論づけることができます。
間近で見たときのデザインもそうですし、外装の仕上げ、室内の仕上げやメーター、各種操作系など、目に入るもの、手に触れるもの全てが今までの国産車のレベルを大きく超えていると言って差し支えないと思います。
惜しむらくは足回りで、ここはどうしても欧州勢、とくにドイツ車には”まだ”かなわない部分ですね。
どっしりと落ち着いた、しかししなやかな足まわり、正確無比で落ち着いたハンドリング、闘力に応じて反応し、どのような速度域からも確実に止まるブレーキ、そういったところはまだ欧州車と肩を並べることができない、と感じます。

ただし、この価格でここまで作り込んでいることは驚異的で、直噴エンジン+ハイブリッド+4WD+LEDヘッドライト+電制パーキングブレーキ+スマートウインカー+フラットボトム装備の国産車がこの価格で購入できるとは、ということはただただ驚きでしかありません。

かつ、コストを考えてFFと4WDのリヤサスを共通化するメーカーもある中で、わざわざ4WD車のリアサスをド・ディオン式に変更するなど、真面目に車を作っていることもホンダの良心が伝わるところです。

そしてデザイン的にも今後のホンダの流れを示すものを持ち、電子制御4WD/ツインクラッチも今後ホンダの核技術となってゆくはずで、それらを盛り込んだこの車がこの価格で購入できるのは非常にお買い得と言えると考えています。

その上でこれは真剣に購入を検討しても良いのでは、と考えて見積もりを取得。
グレードはハイブリッド4WDのX・L、マット、カーナビ、ETCなど必要な装備を一通りつけて335万円程度。
なお、値引きはここから20万円程度は期待できるのではないかという印象です。

これまでの試乗レポートは下記のとおり。
最新の試乗レポートはこちらにあります。

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