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ポルシェは高嶺の花か?月々の支払いが低減できる「パワーローン」での購入を考えてみる

2015/01/18

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ポルシェは下取りがいいので残価設定型ローン「パワーロン」だと毎月の支払いが抑えられる!

ポルシェを購入するのは金銭的にどれほどの負担があるのか?を考えてみます。

ぼくが最初に購入したポルシェは「986ボクスターS」で、807万円ほど。
なお、その際の年収は450万円でした。

「パワーロン」ってどんなローン?

では、その年収でどうやって807万円のボクスターSを購入したのか、を考えてみます。
詳細はこちら(ぼくのボクスター購入記です)に記載があるので大雑把に説明しますが、要は「パワーローン」を使用したわけですね。

車の購入形態には現金、ローン、リースとありますが、ローンの中でも「元金を均等(とボーナス払いで)に払う」ものと、「元金のうち、車両の残価を据え置いて、残りを払う」というものがあります。
パワーローンは後者にあたりますが、要は3/4/5年後に売却したと想定し、その分を差っ引いて支払うということですね。

ポルシェは3年だと残価を40%に想定していますが、620万のボクスターPDKだと残価248万円の設定。
なので、620万円から248万円を引いた分を払うのが残価設定ローンです。
このローンはいわばイリュージョンのようなもので、一部の人は懐疑的であり、最終の支払いで残価を残部払わないといけない、売却時に損したらどうする、途中契約できない、などという意見がありますが、実はそうではなく、リースではないので途中で車を売れますし、そもそも620万円のボクスターが3年後に248万円でしか売れない、というのはまずあり得ないと言えます。

事故を起こしてしまうとその可能性がありますが、通常ローンでも現金一括でも事故をすれば価値は下がるのでそこは同じ。
現在ボクスターは非常に人気が高く、中古相場はなかなか下がりません。
販売価格を見ても、まず3年で248万というのはなく、最終支払い時に車を売ったとしても、逆にお金が帰ってくる(残金よりも売却金額のほうが高く、相殺するとプラスになる)ということですね。

なお、ぼくは車を購入するときは基本的にローンで、この残価設定ローンが使用できる場合(メーカーによって呼び方が異なる)はこれを使用します。
具体的にはミニクーパーS、ボクスター、911カレラ、アウディTT、ガヤルドがこのローンを利用しての購入です。

ある程度頭金を用意して(そんなに多くなくても良い)パワーローンでとりあえず購入し、何かあったら「車を売ればチャラ」という気持ちで車を購入するわけですね。

実際に支払いの例を見てみよう

では、具体的に見てみましょう。
ポルシェはウエブサイト上でシミュレーションを公開していないので、アウディの「Sローン(ポルシェのパワーローンと同じ)」を使用します。
※金利はその時によって異なります。キャンペーン時の格安金利を利用するとシミュレーションよりも安く上がります

981ボクスターを例に説明しますが、ここではアウディとの車両価格を埋めるために、オプション欄にその差額を入れてみます。
981ボクスター620万円に諸経費とオプションで100万円、合計720万円を支払額と仮定しますが、例で使用するTTの本体価格543万円を720万から引いた額、179万円を仮想オプションとして入力。
「据え置き金額」も変更できるのですが、201万を超えることが出来ず、この差額47万円は頭金として計算してみます。

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たとえば頭金が現金として100万円ある場合はこの差額47万円を考慮し、147万円と仮想できるわけです。
この場合は月々の支払いは113500円。かなり高いですね。

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では頭金が200万の場合はどうか?84000円にまで月々の支払が減ります。
まだまだ高いですよね。

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もしも300万円あったら?月々の支払は54600円と現実的に。
300万円の頭金があれば、月々54600円でポルシェ・ボクスターが買えることに。

もうひとつ、支払期間が5年の場合を見てみます。
たぶん5年だと25%だったと記憶しているのですが(もしかすると30%かもしれない)、その場合は155万円(同じく5年でボクスターの売却額が155万円になるとは考えられないので、売却しても問題はない)。



同じく残価設定はTTの場合100万円までなので、差額55万円は頭金へと回します。
まずは頭金100万円(仮想155万円)の場合。
5年ローンだと月々90300円で購入が可能。
金利負担が大きく、残価も低くなるので、3年払いの時とあまり差はないようですね。

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頭金200万円だと月々71700円。

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頭金が300万円あれば月々53000円。
頭金300万円でポルシェ・ボクスター981PDKが、月々53000円で買えることになります。

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これでもまだ頭金300万円、月々53000円というのはハードルが高いですが、けして不可能ではないと思うのですね。

買おうと思えばポルシェを買える!

ぼくはボクスターを購入するために自分の生活から切り捨てたものがあり(具体的にはゲームですが)、そのぶんをいくらか回せばなんとかなるものです。
ぼくは酒もタバコも嗜みませんしソーシャルゲームに課金もしないので、比較的生活にかかる固定費が安いわけです。

もうひとつ現時的な話をすると、この「パワーローン」はポルシェの認定中古車にも使えます。
ポルシェの認定中古車というと割高なイメージもあるのですが、ここ最近ポルシェも中古車に力を入れており、中古車専門店との価格差が小さくなっており、かつメンテナンスがきっちり行われている、パワーローンが使える、などのメリットがあります。

中古車の場合、新車との価格差が150万円とすると、パワーローンを使用した場合は150万円の頭金が増えたのと同様の計算になり(年式によって実際は残価が変わりますが)、さらに手の届きやすい価格になるわけですね。

なお、ぼくは最初のボクスターを購入する時、2年かけて頭金を貯め、5年のパワーローンで購入しました。

スティーブ・ジョブズは「失敗したっていい。それでも自分は会社を作ったと思える事のほうが大事だ」と言いましたが、ポルシェの購入についても、「払えなくなっても売ればいいだけだ、それよりもオレはポルシェを自分のお金で買ったんだ、と言えることが大事だ」と思います。

買えないと思ってしまうと一生買えないかもしれませんが、買おうと思うとなんとか買えるものであり、ポルシェを買えた人とそうでない人、というのは「買おうと思った情熱の差(お金持ちを除く)」かもしれません。

そしてその情熱は人をレベルアップさせてくれるものだと思いますし、人生においても必ずや役に立つ、と信じています。

何事もそうですが、可能性を検討して少しでもそれに近づきたいですし、何もせずに「どうせ無理だから」と諦めたり、努力して買った人を妬んだりするようなことはしたくない、と考えるのです。

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