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ポルシェが「ケイマンGT4ラリー」で実際に競技へ参加。ニューカラーと室内を公開

2018/08/21

| ポルシェ・ケイマンGT4のラリー版がADAC ラリー・ドイッチェランドでデビュー |

ポルシェは先般よりケイマンGT4のラリー版「ケイマンGT4クラブスポーツ・ラリーコンセプト」をラリードイッチェランドへスポット参戦させると発表していましたが、今回実際に競技へと参加し、その際の動画と画像を公開しています。

参戦前は真っ白のボディであったものの、実戦ではレッドのアクセントが付与されていることがわかりますね。
ポルシェワークスとしての参加なので、マルティニやガルフといったスポンサーカラーではなく、ポルシェが望むカラーリングを施したということになりますが、今回は「ホワイト&レッド」となり、911RSRともまた異なるカラーであることがわかります。

カラーリングは往年のポルシェ製レーシングカー風

フロントフードは911GT2RSにヴァイザッハ・パッケージを装着したときのような「U字」で、それがポルシェ911R風にルーフ~リアまで二本のラインとなって到達。

フロントやリアフェンダーはポルシェ917を連想させるグラフィックですが、このホワイト×レッドはポルシェによる往年のレーシングカー、たとえば917はもちろん、906や907も連想させるもの。

ポルシェは今回のラリー・ドイッチェランドへの参戦について「可能性を探る」ためだとしており、その結果しだいではラリーへのフル参戦、ひいては市販モデルの投入可能性も。

市販モデルについては、これまでポルシェが「ラリーからフィードバックされたスポーツカー」を発売したことが無いというところから見て「ナントモ」なところはありますが、かねてより中国やロシアなど「舗装が良くない」地域向けにリフトアップしたスポーツモデルを投入する可能性が過去に何度か報じられており、発売の可能性がないとも言えないのが現状です。

そして今回初公開されたのがインテリア。
ラリー用として多くのパーツが取り払われ、当然ながらロールケージで補強。

サイド部分の補強バーは「外側」に出され、それを収めるためにドア内張りが「えぐられている」のは興味深い構造でもあり、これは「より高い強度を確保するため」なのかもしれません。

そしてシフトレバー脇に油圧式ハンドブレーキのレバーがニョッキリ生えているのもラリー仕様ならでは。

オンロードモデルのケイマンGT4はどうなる?

今回、ラリー仕様のケイマンGT4は「981」型をベースとしていますが、市販モデルのケイマンGT4はそろそろ「718」型に切り替わる頃。

現在はニュルブルクリンクはじめ各所でのテスト風景が目撃されているものの、未だその仕様は謎のまま。
エンジンは718ケイマン/ケイマンS/ケイマンGTSに採用される「4気筒ターボ」ではなく水平対向6気筒、しかも911GT3の4リッター・フラットシックスが与えられると言われるものの、これも「ウワサの範疇」。

ただ、今回ポルシェの重役から「トランスミッションはマニュアル、PDK両方が選択可能」ということが語られたと報じられ、いまのところこれが唯一の「公式」情報だといえそうです。

もちろんパフォーマンスも現時点では不明ですが、”981”ケイマンGT4の0-100キロ加速4.4秒、718ケイマンGTSの4.6秒を大きく短縮するであろうことは間違いなさそうですね(718ケイマンSと、981ケイマンGT4とがサーキットではおおよそ同等のタイムだとされている)。

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