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スバルがトルクベクタリング4WD「ミドシップスポーツ」開発とのウワサ。「ない」という理由と「ある」と思える理由

2018/09/30

| スバルがミドシップスポーツを開発? |

過去に何度か登場している、「スバルがミドシップスポーツカーを開発中」という噂が再燃。
直近だと2016年に話題にのぼっているものの、スバル自身によって「そんなものはない」と否定されています。

そして今回またその噂が出てきたということになりますが、これによると「ターボチャージャーで加給されたボクサーエンジンをミドシップマウント」し、さらにエレクトリックモーターも搭載する、とのこと。
以前に出てきた話もこれと同様で、ガソリンエンジンで後輪を、二個のエレクトリックモーターで前輪を駆動するという内容でしたが、エンジンがミドシップマウントであれば、(トランスミッションにモーターはないものの)ポルシェ918スパイダー、ホンダNSXともよく似た構造、ということに。

ロジカルに考えるとスバル×ミドシップの実現製は薄い

もちろんトルクベクタリングを備え、そしてトータルでの出力は330馬力に達すると見られていますが、スバルのミドシップスポーツカーはちょっと現実味を欠いた話でもあり、というのも現在のスポーツカー市場を鑑みるに、どうやっても「モトがとれない」だろうから。

実際にBMWですら「Z4を単独で開発していては採算が合わない」と考えてトヨタ・スープラと共同開発を行なったほどですし、メルセデス・ベンツはSLCを廃番とする可能性を示唆し、ホンダもS2000後継やベイビーNSX、S1000をキャンセルするなど、とにかくスポーツカーは冬の時代。

そこへもって会社規模の小さいスバルが「ミドシップスポーツ」を新規開発し投入する、というのはあまりにもリスキー。
たとえばすでに活用できるプラットフォームやシステムがあればまだしも、スバルはミドシップ用プラットフォームも、トルクベクタリングハイブリッドも持たず、これらを新たに開発するというのは考えにくいわけですね。

実際にスバルはミニバンからも撤退し、プラットフォームも「ひとつ」に、エンジンの種類も絞って派生車種を展開するというローコスト戦略に出ており、来るべきハイブリッド時代についても「エレクトリック技術は自社開発せず、ヨソから買う」と発言しているほど。

よって、そういった会社(経営としては間違ってない)が新規にスポーツカーを開発するのはまず無いだろう、と考えているわけです。

あるとすれば他者との共同開発?

そのため、もしスバルがミドシップスポーツを開発するのであれば「他者との共同開発」しかないだろう、と考えています。

この線は捨てきれず、実際にスバルとトヨタとは提携にあり、「86とBRZ」という実績も。
そして最近トヨタについては「MR2復活」という話も出ており、これをトヨタとスバルが共同開発するのであれば、ある程度話は合点がゆきます(トヨタにとってもメリットはある)。

その場合、MR2は4WDになるかもしれませんが、MR2の「2」は「2シーター」の意味なので問題はなさそう。

ほか、ミドシップスポーツを開発しているメーカーというと「ヒュンダイ」。
まさかスバルがヒュンダイと手を組むとは考えにくく、かつヒュンダイは「RM(レーシング・ミドシップ)」シリーズとして4年ほど前からミドシップスポーツシリーズの開発を行なっているので、今からスバルがこの開発に絡むのは難しそう(仮にスバルがヒュンダイRMシリーズとミドシップスポーツを共同開発するのであれば、マツダ・ロードスターとアバルト124スパイダーのように、バッジエンジニアリングに近くなるのかも。ただしそうなるとスバル得意のシンメトリー4WDやボクサーエンジンは積めない可能性も)。

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