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フォード「マスタング・シェルビーGT500でのニュルアタックは行わない」。その理由を考えてみる

2019/01/23

フォードは公式にニュルブルクリンクでのタイムアタックを行なったことがない

フォードは新型「マスタング・シェルビーGT500」を発表したところですが、これはフォードとキャロル・シェルビーとによるコラボレーションが生み出した「700馬力以上を発生する」アメリカンマッスル。

エンジンは5.2リッターV8をスーパーチャージャーで加給しており、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動輪はもちろん後輪のみ。
0-100キロ加速は「3秒台半ば」だと伝えられています。

いまだにマスタング・シェルビーGT500の正式スペックは未公開

なお、マスタング・シェルビーGT500については正確な数値が公表されておらず、その意図は不明。
これまでのマスタングの性能、そして700馬力以上というところから推測するに「世界最速クラス」なのは間違いないと思われ、しかしフォードとしては「ニュルブルクリンクのタイムに興味はない」。

確かにフォードは同様の傾向があり、そのスーパーカー「フォードGT」でも公式にタイムアタックを行わず(ヴァージニア・インターナショナル・レースウェイでのみタイムアタックを行なっている)、過去にニュルブルクリンクのタイムを公開したこともないとされ、このあたりはコルベットやカマロで積極的にニュルブルクリンクを攻めるGMとは異なるところ。

なぜタイムアタックを行わないのかは不明ですが、「トップを取れないと意味はない」と考えているのかもしれず、そしてトップを取るにはポテンシャルが足りないと考えているのかもしれません。

もしくは、「タイムに関係なく、自分が楽しめればそれでいい」「人の出したタイムではなく、自分の出すタイムのほうが重要」だという設計思想なのかも。

実際にマスタングは独自の世界観を持つクルマでもあり、他のクルマと比較することが無意味な、また比較されるべきではない存在である、とも言えそう。

なおマスタング・シェルビーGT500は上述の通り5.2リッターV8エンジンをスーパーチャージャーで加給し「700馬力以上」を発生。

トランスミッションは7速DCTのみ、ホイールは20インチ(標準でアルミ、オプションでカーボン製も)、ブレーキはブレンボ製、そしてサスペンションにはマグネライド採用。

そのほかにもカーボン製プロペラシャフト、マグネシウム製のタワーバーなど考えられる限りの「走りに関する装備」が盛り込まれており、もしアタックを行えば、ニュルブルクリンクでもかなり上位に食い込めるタイムを出せるのは間違いなさそうですね。

なおオプションも充実しており、「トラックパック」にはカーボン製ホイール、カーボン製リアウイング、カーボン製インテリアトリム、レカロシートが含まれる反面、後部座席が取り外されるなど軽量化についても十分な配慮がなされるようです。

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