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【動画】やるやんスバル。「S209」ではこうやって+10%を稼ぎ出していた。もともと高いポテンシャルを持つスバルならではの構造とは?

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スバルの「水平対向エンジン+インタークーラー上載せ」には大きな意味があった

スバル(SUBARU)はデトロイト・モーターショーにて、「北米初のSシリーズ」となるS209を発表。
これは日本のWRX STI/S207/S208とは異なり2.5リッターのEJ25をベースとしますが、その出力は341馬力と「スバルWRX STI史上最高」。

今回、Engeneering Explainedでは、「どうやってノーマル比10%の出力アップを果たしたのか」について解説する動画を公開しています。

スバルは「水平対向エンジンのメリット」を存分に活かしている

S209のエンジンにおける特徴については「HKS製のタービンとコンプレッサー、18psiへの過給圧向上(もとは16.2psi)、鍛造ピストンとコンロッドの導入、インタークーラーウォータースプレイの採用が挙げられます(いくつかはは日本にて導入されたS208と同様の手法)。

さらにEngeneering Explained氏によれば、「スバルならではの構造」が大きく関係しているとのことですが、それは「水平対向エンジン搭載」ということ。

同氏はエンジン「形式」ではなく、水平対向ならではのエンジン「高」が低いことをメリットとして挙げており、この「低い」という特性を有利に働かせ、インタークーラーをエンジンの「真上」に設置するという構造が非常に有用だと述べています。

V型エンジンや直列型エンジンだと、ターボ化したときに「エンジン高があるので」エンジンの上にインタークーラーを置くことができず、しかし水平対向エンジンだとそれが可能ということですね。

写真の説明はありません。

そしてこのメリットですが、エンジンとターボ、ターボとインタークーラー、そしてインタークーラーとエアクリーナーボックスとの距離が近くなるので「ターボラグが小さくなる」こと、そして「ロールセンターが中心に来る」こと、さらには「(走行風を効果的に取り込めるので)冷却効率がいい」ということ。

たしかに言われてみるとそのとおりで、水平対向でなければこのレイアウトは採用できず、フロントバンパー内にインタークーラーを設置することになりますが、そうなると配管が長くなったり、重心が中央から遠くなることに。

実際のところ、スバルと同じ「水平対向エンジン」を採用するポルシェ911も992世代からはエンジンの上にインタークーラーを移動させていて、これによってロールセンターの適正化とともに冷却効率が14%向上した、と発表しています(スバルのほうがこの方法を先に採用していた!)。

スバルはこの構造については相当な自信を見せていますが、「それなりの理由」がそこにあった、ということですね。

そこでインタークーラーウォータースプレイが役に立つ

ただ、この構造は通常版のWRX STIでも採用していて、とくに「S209だけのレイアウトではなく、そこで登場するのがインタークーラーウォータースプレイ。

これはその名の通りインタークーラーに水をスプレーし、そこを通過するエアの温度を下げ、酸素の密度を上げたエアをエンジン内に送り込むことで爆発力を高めるというものですが、これはスイッチによってドライバーが意図的に水を噴射でき、これによって吸気温度を10度下げることができるそうです。

なお、このウォータースプレイはBMW M4 GTSも備えるものの(BMWではウォーターインジェクションと呼称)、そちらはインタークーラーではなく、エンジンにエアを供給する直前のチャンバー内に水を噴射するというもの。

画像に含まれている可能性があるもの:バイク

この理由はもちろん「直前でないと冷やした空気がまた熱くなる」ためですが、スバルのエンジンとインタークーラーのレイアウトはこの問題を最初からクリアしている、ということになります(BMWの場合は、インタークーラーに噴射しても、構造上その効果は高くない)。

制御について、おそらくBMW M4 GTSはサーモセンサーをコンピューターが監視して「自動」、スバルはなんとなくフィーリングでドライバーが「手動」で行うという差はありますが、きわめて合理的な構造を持つという意味で「やるやんスバル」という感じですね。

VIA:Engineering Explained

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