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同工場で生産するトヨタ・スープラとBMW Z4のボディカラーが「同一」という疑惑が発生。真実はいかに?

2019/01/27

トヨタ「ボディカラーはBMWとは異なるものだ」

トヨタは先日、アメリカ市場向けに「生産第一号」のスープラをオークションに出品し、2億3000万円という驚くべき価格で落札されていますが、そのボディカラーは「ファントムマット(グレー)」。

つや消しのメタリックグレーということになるものの、このボディカラーが「同じ工場で製造される、BMW Z4に採用されるボディカラーと同じなのでは」と話題に。

同じ工場で製造される=同じボディカラーを使用しているわけではない?

なお、新型トヨタGRスープラ、そしてBMW Z4が製造されるのはオーストリアのマグナ・シュタイヤー。
ここは「工場」としての機能だけではなく、車両の開発機能も持っており、たとえばメルセデス・ベンツの4WDシステム「4MATIC」を開発したのもマグナシュタイヤー(メルセデス・ベンツGクラスの生産も行っている)。

もし同じ「生産ライン」で製造しているのであれば生産効率上「同じ塗料」を使用することになるかもしれないものの(塗料を入れ替えるときに生産がストップするのでロスが出る)、スープラとZ4とは同じラインで生産しているわけではないと思われ(けっこう違う部分が多いので。しかし実際はわからない)、そうなると「同じような色でも、配合の違う塗料を使用している」可能性が大。

ちなみにこちらがBMW Z4の「フローズン・グレー(BMWはマットに対して”フローズン”)という呼称を与えている」。

そこでカーメディア、CARSCOOPSが米国トヨタに「スープラのファントムグレーと、Z4のフローズングレーは同じ色なのか」と問い合わせたところ、トヨタからは「それぞれ異なる色である」という回答があった、とのこと。

これまでのBMWとトヨタの敬意を考慮すると「100%そのコメントを信じることはできない」と考えていますが、両者のカラーが異なっていたとしても不思議はないと考えています。

同一グループ内では、異なるブランドでも「同じボディカラー」を採用する例も

なお、フォルクスワーゲングループなど、多数のブランドを抱える場合は、ベントレー、フォルクスワーゲン、ポルシェ、ランボルギーニなど「ブランドが異なっていても」同じボディカラーを採用することがあります。

その場合、ブランドバリューを毀損しないように「ボディカラー名をブランドごとに変更」しているものの、カラーコードは「同じ」。

異なるブランドのクルマを、同じ生産生産ラインで作っていなかったとしても、塗料メーカーから塗料を仕入れるときに「塗料を統一したほうが」コストが安くなるためですが、同様の例は「ソフトトップの素材」にも言え、フォルクスワーゲングループは幌の素材を「グループまとめて」仕入れていると見えて、ランボルギーニ、ベントレー、ポルシェ、アウディ間ではトップのカラーが「一部」共通しているようです。

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