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メルセデス・ベンツの株が中国企業に買い占められる危機?提携相手の北京汽車がダイムラー株5%を買い進めているとの報道

投稿日:2019/05/19 更新日:

| 上場している自動車メーカーは常に同様の危機にさらされている |

現在、メルセデス・ベンツは中国において 北京汽車(BAIC)、比亜迪汽車(BYD)というパートナーと提携済み。
中国では(外国企業が)提携できるパートナーは2社までと決められているので、メルセデス・ベンツは「枠」を使い切っていることになりますが、ここでややこしいのが、メルセデス・ベンツの筆頭株主が(パートナー会社以外の第三者である)「吉利汽車」CEO、李書福氏である、ということ。

つまり2つのパートナー以外、さらに言えばそれらの競争相手とも言える立場の人物がメルセデス・ベンツをコントロールすることができるということになり、現在のパートナーとしては心中穏やかではない、と考えられます。

もうメルセデス・ベンツはワケがわからない状態に

つまり李書福氏が北京汽車、比亜迪汽車にとって不利な判断を李書福氏が下す可能性もあるわけで、それを防ぐためか北京汽車が「メルセデス・ベンツの株式を5%取得する」意向を示した、と報じられています。

これを報道したのはロイターですが、ロイターいわく「複数のソースにて情報を確認した」とし、北京汽車(BAIC)が北京の有力者たちに出資を募り、メルセデス・ベンツ(ダイムラー)の株式を取得しようとしているとのことで、すでに株式市場にて買い付けをはじめている、とのこと。
なお、本件に関して両社からのコメントは得られてないとも述べています。

ちなみに現在の株価にて「5%」を計算すると約570億ユーロにものぼるとされ、さすがにBAICにとっても容易に払える金額ではないと思われますが、これを上回る額を「個人で」支払った李書福氏のすごさを改めて思い知らされますね。

現在ドイツでは、その会社の株式を3%以上買い集める場合は事前の届け出が必要とされ、しかし今回の買い付けについては届け出がなく、この観点からも事実は不明。

そしてダイムラーは現在株式の新規発行を(買収防止の観点から)停止しており、よってダイムラーの株式を買うならば証券市場を通じて行うしかなく、もし本当にBAICが株式を買い集めているのならば、「1社あたり3%にならないよう」複数の会社によって買い付けを行っているのかもしれません。

実際に李書福氏は「それと悟られないよう」巧妙な手段を用いてダイムラーの株式9.7%を取得していますが、今後各自動車メーカーはこういった「危機」にも備えねばならない、ということですね。

ちなみにBAICはメルセデス・ベンツGクラスをモロにコピーしたりしていて(普通はビジネスパートナーに敵対するようなことはしない)、よってここがメルセデス・ベンツをコントロールできるだけの株式を持つようになると「収集がつかない」状態になるのでは、という懸念も抱いています。

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