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新型トヨタ・スープラの発売は2年以上遅れる可能性もあった?加えて「次期スープラはEV、そして自動運転の可能性も」と報じられる

2019/06/02

| 次期スープラの開発について、現行スープラ生みの親、多田哲哉氏が関わる可能性は低い |

日本でも発売されたものの、展示車や試乗車がほとんど配備されていないトヨタ・スープラ。
通常、トヨタのクルマだと発売後すぐに展示車や試乗車がディーラーにて用意されることになりますが、今回は「輸入車」であるため、また世界中で人気化しているために「事情がちょっと違う」ということになりそうですね(そして展示車や試乗車がいつになるのかはわからない)。

新型スープラはBMWの協力がなければ開発にもっと時間がかかっていた

なお、以前にトヨタのスポーツ車両統括責任部長、多田哲哉氏が「もしBMWとの共同開発でなければ、新型スープラの価格は軽く1000万円を超えていただろう」と語ったということをお伝えしましたが、今回は「もしBMWとの共同開発でなければ「あと2年は開発にかかっていただろう」という話が報じられることに。

新型スープラの開発開始は2014年頃だと伝えられていますが、発売されたのは2019年。
つまり5年の歳月がそこに流れているものの、もしBMWの助けがなければ、7年は要していたということになり、スポーツカーの開発というのは相当に時間がかかるということがわかります。

なお、スポーツカーの開発に時間がかかるのは、スポーツカーは他のクルマとは全く違う使われ方をするため。
つまりスポーツ走行をするということになりますが、これによってパーツの強度、そもそもの車体の構造などが「一般のクルマとぜんぜん違う」ものである必要があるわけですね。

よって他社からの流用パーツで簡単に開発するというのは難しく(トヨタはかつてそういった手法を用いたこともありますが)、スポーツカーを現在持たないメーカーがスポーツカーを新規開発するのは至難のワザだということに。

もちろんトヨタはそれがわかっていたからこそ86ではスバルと組んだり、スープラではBMWと組んだということになりますが、「でなければ」まだまだ時間を要したというのは容易に想像できるところです。

次期スープラがどうなるかは「社会情勢次第」

逆に考えると、いったん開発してしまうと、「次」が楽であるという考え方もでき、それはポルシェのようにノウハウを積み上げることで効率的な開発ができる、ということにもなるかと思います(ただ、次期型開発のための資金を得られるだけの売上が現行モデルに必要ですが)。

そこで出てくるのが「次期スープラ」の話で、多田哲哉氏いわく「次期スープラ、つまりA100スープラはエレクトリックや自動運転の可能性もある」。

次期スープラが登場するとなると、早くて7年から8年後ということになりそうですが、その頃になるとガソリン車の販売ができない地域が出てきていて、そういった中で「ガソリン車の開発」が社会的に許されない状況となるのは十分に想像可能。

加えて、その頃になるとエレクトリック(バッテリー)技術も十分に進歩している可能性があり、今とは全く社会事情が違う、ということにもなりそうです。

さらに多田氏は次期スープラにつき、「フォーミュラEのような」レーシングカーに近いクルマになる可能性についても触れています。

そして、問題となるのは「次期スープラが登場するにしても、多田氏はすでに定年退職している」可能性が高いことについても触れ、「誰にバトンを託すのか、そして次期スープラがどうなるのか」についても現時点では(BMWとのタッグを継続するのかを含めて)全くわからず、かつ多田氏のコントロールできるところではない、というのが事実なのでしょうね。

VIA: Japanese Nostalgic Car

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