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特注カラーの「ジアッロ・モデナ」に彩られたエンツォフェラーリが販売中。そのデザインにはこういった秘話があった

投稿日:2019/07/18 更新日:

| 最終的に採用されたデザインは「代案」だった |

ロンドンのエキゾチックカーディーラー、DDクラシックスにて、エンツォフェラーリの中古が販売中(価格はASK)。
ボディカラーは「ジアッロ・モデナ」で、これはエンツォフェラーリの場合、スペシャルオーダーカラー扱いになる、とのこと。

ちなみにF40のボディカラーは選択の余地がなく「全てレッド」だったとされていますが、その後のF50や、このエンツォフェラーリも同じような状況だったのかもしれませんね。

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このエンツォフェラーリは「ワンオーナー」

販売者の情報によると、このエンツォフェラーリは新車時にモナコのオーナーへとデリバリーされ、今回始めて売りに出されるため「ワンオーナー」。
走行距離は12,703キロを記録しており、フェラーリのスペシャルモデルにしては「かなり距離が伸びている」ほうですね。

専用のラゲッジセット、オーナーズマニュアル、レザー製書類入れ、サービス履歴、保証書のたぐいは全て揃う、とのこと。

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インテリアはブラックとイエローとのコンビレザー。
エンツォ・フェラーリというと比較的最近のクルマという印象もありますが、今こうやって見ると驚くほど簡素。
たしかにF40、F50と連なるスペシャルモデルはほとんど「公道を走るF1」だったので、その後継であるエンツォ・フェラーリもベクトルが同じであったということは十分に理解できます。

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そしてペダル、ペダルレイアウトもほぼレーシングカー。
フットレストは足を「休める」のではなく「突っ張る」ためにあるような感じですね。

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メーターもびっくりするほど簡素。

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そのぶんエンジンにはたっぷりお金がかけられているという印象です。
カーボン製のエアインダクションボックスはじめ、リザーバータンクつきのインボードサスペンション、ステンレスメッシュワイヤー採用のホース類などは「レーシングカーそのもの」。

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なお、エンツォフェラーリの車体は「カーボンモノコック」ですが、F50のようにカーボン製バスタブシャシーにリアメンバーやエンジンをダイレクトマウントするのではなく、ブッシュを噛ませたことが一つの特徴(快適性が増すかわりにダイレクト感が失われるが、そこまでのダイレクトさを求めるオーナーもそんなにいないと思う)。

エンツォフェラーリはこんなクルマ

エンツォフェラーリはF50の後継にあたり、2002年のフェラーリ55周年の記念として399台が限定発売されたクルマ(400台に満たないのは、エンツォフェラーリの”顧客が求めるよりも常に1台少なく作る”というポリシーによる)。

そのデザインはF1マシンを強くイメージし、ミハエル・シューマッハも開発に参加した、と言われていますね。

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F50にはないディへドラル・ドア(バタフライ・ドア)を採用し、これは後継モデルであるラ・フェラーリにも引き継がれることに。

デザインはピニンファリーナによるもので、直接担当したのは当時ピニンファリーナに在籍していたケン・オクヤマ氏(奥山清行氏)。
なお、当時のフェラーリCEO、ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏はヘリコプターに乗ってピニンファリーナへとエンツォフェラーリのデザインを確認しにやってきたものの、提出されたデザインを気に入らず、即座に帰ろうとしたと言われます(フェラーリの、ピニンファリーナに対する態度は非常に高圧的であったと報じあっれている)。

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ですがピニンファリーナとしてはそれは困るので「15分だけ待ってくれ」とルカ・ディ・モンテゼーモロCEOをひきとめることに。
その間に「持っていた代案」をケン・オクヤマ氏が急いで仕上げてモンテゼーモロCEOに見せ、その代案が一発OKになった(それがこのエンツォフェラーリ)、とものの本にありますね。

エンツォフェラーリのボディサイズは全長4,702ミリ、全幅2,035ミリ、全高1,147ミリ。
エンジンは6リッターV12(660馬力)、車体重量はカーボンモノコック採用のため1,255kgという軽量性を誇ります。


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