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ワンオフのアストンマーティン・ラゴンダ「シューティングブレーク」が競売に。そもそもラゴンダとは何なのか?

投稿日:2019/08/11 更新日:

| ラゴンダはもともとアストンマーティンとは別の会社で、高級車メーカー |

アストンマーティン・ラゴンダ・シューティングブレークが競売に登場予定。
これまた説明を要するクルマですが、まずは「アストンマーティン」と「ラゴンダ」について。

よく「アストンマーティン」とはいうものの、実はアストンマーティンの正式社名は「アストンマーティン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda Limited)」。

社史をたどると、1913年に「バムフォード&マーティン」として設立され、1915年には「アストンマーティン」のブランド名を使用開始しています。
その後、1947年にイギリスの実業家であるデビッド・ブラウンがアストンマーティンを買収し(このときに”DB”の名称が誕生)、同時に別会社であった「ラゴンダ」も買収。

このラゴンダは、「イギリスの自動車メーカー」という以外はまったくアストンマーティンとの共通性がない別の自動車会社で、設立は1906年だと記録されています(アストンマーティンよりも古い)。※比較的高級なクルマを作っていた

しかしながら、「同じグループ」ということで、この時期から「ラゴンダはアストンマーティンのブランドの一つ」という位置づけとなり、そのアストンマーティン自体は、フォード含むいくつかの親会社のもとを転々としながら現在に至るわけですね。

近代「ラゴンダ」として発売されたのは3モデル

アストンマーティンのいちブランド(高級ブランド扱い)となってから発売されたクルマとしては「ラピード(1961-1964)」、「ラゴンダ(1976-1989。これはラゴンダブランドというよりも、アストンマーティンの車種のひとつ)」「タラフ(2014~?)」がありますが、今回紹介するのは1976年~1989年に販売された「ラゴンダ」。

なお、ラゴンダは存命中の13年に645台が作られており、しかし公式にワゴンが作られたのは「ゼロ」。

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ただ、もともとアストンマーティンは「貴族向け」のクルマという性質を持っていて、その関係なのかアストンマーティンのオーナーはコーチビルダーへとカスタムを依頼することが多々あった、とも言われます。

なお、かつて「V8」にもワゴンボディが存在し、これはいったんクーペとして生産したものを、アストンマーティンが「ワゴンに作り直した」というクルマとしても知られていますね(V8スポーツマンと呼ばれる)。

なお、ラゴンダについては、(今回の個体とは別の)ラゴンダを、アストンマーティン公認のもと1996年に別の会社がワゴン化した例があるそうですが、今回のラゴンダは、生産が終了してしばらく経過した2006年にワゴンへとコンバートされたという珍しいもの。

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デザインはテッド・マンネルフォルト、実際にカスタムを行ったのはスウェーデンの会社だとされています。

このカスタムを依頼したオーナーの要望は「ノーマル然としたルックスにしてほしい」というもので、ラゴンダの生産終了後にカスタムを依頼したり、とくに「名車」として認定されているわけでもないラゴンダにコストを投じているところを見ると、「とにかくラゴンダ大好き」なのでしょうね。

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その結果、「アストンマーティンが自ら作ったのでは」と思えるほどの完成度そしてデザインを誇るラゴンダ”シューティングブレーク”が誕生したわけですが、これだけのクオリティを持つクルマを手放すとは、オーナーにも「よほどの事情」があったのかもしれません。

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アストンマーティン・ラゴンダはこんなクルマ

アストンマーティン・ラゴンダは「アストンマーティンの高級サルーン」という位置づけで販売されており、これはそのルーツ(昔のラゴンダが高級だった)を反映させたため。

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ボディサイズは全長4,900ミリ、全幅1,830ミリ、全高1,370ミリという、当時からすると相当に大きなクルマで、エンジンは5.4リッターV8。

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シリーズⅠ(1974-1975)、シリーズⅡ(1976-1986)、シリーズⅢ(1986-1987)とがあり、日本だと新車価格は4000-4500万円程度という”異常に高価な”クルマ(当時、こんなに高いクルマはほかになかった)。

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しかしながら高価格を納得させるだけの豪華さや装備を持っており、そのインテリアは今見ても(かえってクラシカルで)高級そのもの。

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なお、テクノロジー的にもそうとうに高いレベルを持っていたとされ、しかしそれに起因してトラブルが非常に多かった、とも言われます。

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オークション開催元はサザビーズ、そして予想だと最高で2200万円程度の落札価格だとされますが、ワンオフ車両、かつこの芸術性を考えると「けっこう安い(というか安すぎる)」のかもしれませんね。

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