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世界も驚く希少車が続々登場、日本のBHオークション。今回はトヨタ2000GT試作車8800万円、ランチア037が7040円など高額落札が相次ぐ

投稿日:2019/09/10 更新日:

| そして930、964系ポルシェ911の値上がりは異常 |

日本初の本格自動車オークションとして注目を集めるBHオークション。
先日も大規模な競売が開催され、いくつか高額での落札がなされることになり、ここでいくつか紹介してみたいと思います。

まず、今回のオークションでもっとも価格が高かったのはトヨタ2000GT”MF12L”の8800万円。
MF12Lとは聞き慣れない呼称ですが、これはトヨタ2000GTのうち、9台のみが製造された「2,300cc」エンジンを持つプロトタイプ、とのこと。※通常のトヨタ2000GTはMF10、2,000cc

トヨタ2000GTは1967年から1970年にかけて337台が製造されており、これはヤマハが(トヨタ・クラウンのエンジンを)チューンした直6DOHCエンジンを採用しています。※3Mエンジンと呼ばれ、150PSを発生し、5速MTもしくは3速ATの組み合わせ

ただしトヨタは北米市場での販売を拡大したく、北米仕様のクラウンに搭載されていた2,300ccのSOHCエンジンをチューンして2000GTに搭載することを計画。
当然ながらDOHCエンジンをよりもSOHCのほうがコストが安くなり、安価に販売できるということを考えたわけですが、クラウン用の2Mエンジンにソレックス製のキャブレターをプラスしたこのエンジンは140馬力を発生し、2M-Bと呼ばれることに。

組み合わせられるトランスミッションは3M同様に5速マニュアルもしくは3速オートマティックで、これらを搭載した2000GTが「MF12L」と呼ばれた、と紹介されています。

しかしながら2000GTの販売はこの時点で芳しくなく、トヨタの財政を圧迫していたため、MF12Lプロジェクトもキャンセルされ、生産されたのは9台のプロトタイプのみ。

これらはファンの間では「幻の2000GT」「2300GT」と呼ばれているそうで、今回落札されたのはそれらプロトタイプのうち第一号、シャシーナンバーMF12L-100001(MF12L-100009まである)。
さらには2台のみしか製造されたなかったAT仕様とのことで、そういった背景を考えると、今回の高額落札も納得ではありますね。

なお、シャシーナンバーMF12L-100002はトヨタが所有しており、MF12L-100006はトヨタ北米がその博物館に収蔵している、とのこと。

二番目に高額で落札されたのは「奇跡の」ランチア037ラリー・ストラダーレ

そしてその次に高価だったのはランチア037ラリー・ストラダーレの7040万円。
こちらも217台が生産されたウチの「一台目」で、シャシーナンバーはZLA151AR000000001。

ランチア037ラリーはグループB(グルッペB)のホモロゲーション取得のために1982年に限定生産されたクルマとなり、数々の「変態」車が生産されることになったグールプB用ホモロゲーションマシンの中でも「もっとも変態度が高い」、つまりマニアックなクルマだと考えています(ウチの近所に一台生息している)。

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ちなみにランチア037ラリーは正式名称ではなく、正式な名称が「ランチア・ラリー」、コードネームは「SE037」となり、アバルトと共同で進められたプロジェクトだそう。

ベースはランチア・モンテカルロ、設計はレースカーの設計やランボルギーニ初期モデルの設計、今ではウラカン・スーパートロフェオの設計で知られるジャンパオロ・ダラーラ。
キャビン部分はモンテカルロからの流用ではあるものの、前後は鋼管パイプを用いたスペースフレーム構造となっています。

エンジンはフェラーリのF1マシンに積まれるユニットを設計した技術者、アウレリオ・ランプレディ。
排気量は1,955cc、形式は直4で205馬力を発生しますが(スーパーチャージャーで加給)、このエンジンをミッドマウントし、車体重量はわずか1170kgにとどまります。
ちなみにボディのデザインはピニンファリーナ。

なお、ランチア037ラリー・ストラダーレはホンダNSX開発時にもっとも参考にされた車としても知られていますね。

この個体は1999年に現在のオーナーがイタリアはピエモンテにあるランチアの正規ディーラーから買い付けたもので、10年間メンテされずにディーラーに放置されていたもの。

日本へと運ばれた後は専門家の手によってレストアされることになり、この際最重要視されたのは「オリジナルのパーツを使用すること」。
パーツを探すことに多大なる時間を費やし、レストアにかかったのはなんと18年だと紹介されています(つまり、つい最近完成した)。

内外装は新車時のコンディションにまで戻され、メーターに刻まれる走行距離はわずか450キロ、とのこと。

その他にはこういったクルマも高額で落札されている

そして上記二台の他にも高額落札多数。
ここでその一部を紹介したいと思います。

ポルシェ911カレラ2(1993)

964世代、「素」の911ですが、なんとその落札価格は驚きの770万円。
一時は大きく価格の下がっていた964ですが、このレベルにまで価格が上昇したというのはまさに驚き。
これからもさらにその価値が上がりそうですね。

5速マニュアル・トランスミッション、最終モデルというところが評価されたのだと思われます。

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ポルシェ911スピードスター(1989)

こちらは生産171台のみとレアな911スピードスター。
「カレラボディ」を身にまとう希少モデルで、走行距離は26,150キロ、落札価格は2662万円。※911スピードスターは約2100台が生産されているが、そのほとんどはワイドなターボボディを身にまとう

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ポルシェ911ターボ(1989)

930ターボの最終モデルで、ボルグワーナー製のG50/5速マニュアル・トランスミッションを装備。
ボディカラーは「グランプリ・ホワイト」。
航行距離は20,350キロ、コンディションは「極上」となり、落札価格は2453万円(911スピードスターと同じくらいの価格なのには驚き)。

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ポルシェ911カレラRS NGT M003クラブスポーツ(1992)

レア中のレアモデル、カレラRS NGT M003クラブスポーツ。
これはただでさえレアな「カレラRS」をさらにサーキット向けにポルシェがチューンしたもので、NGTは「グループNグランドツーリングクラス」を表しています。

生産は290台のみ、そして基本的にレース用(一応合法)なので内張りはほとんどなく、かわりにロールケージが組まれ、サスペンションは専用品、そして燃料タンクはレース用の100L仕様が装備されると言われます。

走行距離は37,040キロとそう多くはなく、とんでもなく希少価値が高いにも関わらず落札価格は2420万円にとどまります。
ホイール、シート、ステアリングホイールがオリジナルではないとのことなので、そこが価値を下げてしまったのかもしれませんね。

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ちなみに新車当時の価格は880万円に設定され、これは911カレラ(ベース車両)よりも安い価格。
968にも言えることですが、当時のポルシェはこういったスパルタンモデルを「装備を簡略化している」ということで標準モデルよりも安価に販売しており、これは現在の「標準モデルに対するGT系の価格」からすると信じられないことですね(もちろん、現在のGT系各モデルは簡略化よりも専用にチューンされている部分が多い)。

VIA:BH AUCTION

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