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【動画】スーパーカーブロンディ、世界限定75台のメルセデスSLRスターリングモスに乗る。ウインドウがないためキャップとゴーグル必須

2019/10/01

| メルセデス・ベンツはときどき「とんでもない」クルマを作る |

世界各地でスーパーカーやエキゾチックカーに試乗している女流クルマ系ユーチューバー、スーパーカーブロンディさん。
今回はメルセデス・ベンツとマクラーレンとのジョイントによって誕生したスーパーカー、「メルセデス・ベンツSLRマクラーレンスターリング・モス」をドライブしています。

メルセデス・ベンツSLRマクラーレン「スターリング・モス」はこんなクルマ

メルセデス・ベンツSLRマクラーレン「スターリング・モス」を説明する前に、まず メルセデス・ベンツSLRマクラーレンの説明から入る必要がありそう。

メルセデス・ベンツSLRマクラーレンは文字通りメルセデス・ベンツとマクラーレンとのコラボによって誕生した車ですが、1955年の300SLRを現代に復活させたとも言えるスーパーカー。
エンジンはAMG製の専用機(5.4L/V8スーパーチャージャー)で626馬力を発生します。

製造はマクラーレンが担当し、フレームはカーボン製モノコック。
エアブレーキも装備しており、この「カーボンモノコック」「エアブレーキ」はそのまま後のマクラーレンの市販車である「MP4-12C」に引き継がれたと言ってよく、マクラーレンはこのジョイントを通じ、(全額ではないにせよ)メルセデス・ベンツの費用にて市販車向けの技術を開発できた、とも考えられますね。

なお、メルセデス・ベンツSLRマクラーレンの発売は2004年、当時の新車価格は5985万円。
コレクターに愛されるクルマでもあり、一人で複数台を保有する人も珍しくはないようです。

そしてこのメルセデス・ベンツSLRマクラーレンにはいくつかのバリエーションがあり、高性能バージョンの「SLRマクラーレン722エディション(2006)」、オープンモデルの「SLRマクラーレンロードスター(2007)」、「SLRマクラーレン722エディション(2009)」、サーキット走行専用モデルの「SLRマクラーレン722GT」、そして今回紹介するSLRスターリングモス(2009)」。

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このSLRスターリング・モスは75台のみの限定販売で、購入資格は「SLRマクラーレンシリーズのオーナーであること」。
デザイン的にはかつてのレーシングカー、300SLR”オープン”をより強くイメージしたものとなっています。

なお、「SLR」とはSport / Leicht / Rennwagenの略で、これはドイツ語で「スポーツ、軽量、レーシングカー」の意味。
3リッター直列8気筒エンジン(310PS)を搭載し、トランスミッションは5速MT、車体重量はわずか830kg。

この300SLRに乗って活躍したのがスターリング・モスで、1955年のミッレミリア初参戦にて優勝を飾ります。
ちなみにSLRマクラーレン722エディションの「722」は、その1955年のミッレミリアにおけるスターリング・モスのカーナンバーとスタート時刻「7時22分」を指しており(当時のミッレミリアではは順番に出走していたため、自身の出走時刻とカーナンバーとを統一していた)、メルセデス・ベンツがいかにこのときの優勝を重視しているかもわかりますね。

ちなみにモータースポーツ史上最悪と言われる、死者83名を出した1955年のル・マンでの事故の原因となってしまったのもメルセデス・ベンツ300SLRで、メルセデス・ベンツにおける「光と影」両方を併せ持つクルマでもあります。

「スターリング・モス」はこんな人

そして今回のメルセデス・ベンツSLRスターリングモス。
スターリング・モス(存命)は英国のレーシングドライバーで、主にF1で活躍。
メルセデスやロータスはじめいくつかのチームで走っていますが、イギリスのチームにこだわったこと、そしてトップレベルのメジャーチームを選ばなかったこと(フェラーリに乗るチャンスもあった)からチャンピオンを獲得することは一度もなく、しかしその優れた運転技術から「無冠の帝王」と呼ばれることも。

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今回試乗するSLRスターリングモスには、300SLRやスターリング・モスの肖像、「722」の文字が入り、ある種の「オマージュ」的な仕様となっていますね(この車両は過去にも数々のイベントに登場している)。

メルセデス・ベンツSLRスターリングモスに試乗してみた

そしてスーパーカーブロンディさんによるメルセデス・ベンツSLRスターリング・モスの試乗。
車高の低さ、そしてサイドシルの高さがわかります。
ただ、スーパーカーブロンディさんはこれまでにももっとスパルタンなクルマに多数試乗しており、まだまだこれは「常識の範囲」なのかも。

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そして試乗前に手渡されたのがゴーグル(SLRスターリング・モスにはフロントウインドウがないため)。

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「SLR」「スターリング・モスのサイン」が入り、どうやら専用品のようですね(製造はオークリーのようだ)。

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さらには頭部を守るキャップも装着。

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完全装備が完了。

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ドアを開くには、リアフェンダー上にある半月状のパネルを押しますが、一見するとドアノブが存在しないように見え、このあたりメルセデス・ベンツは「やはりよくわかっている」メーカーだと言えます。

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一応風防はあるものの、かなり低い模様。

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エンジンスタートはセンタートンネルにあるボタンにて。
通常のSLRマクラーレンは「シフトノブ上にあるフラップを開いてボタンを押す」戦闘機のミサイル発射ボタン風のスターターボタンを持ちますが、SLRスターリング・モスでは異なる仕様を持つということになります。

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実際に走るとこう。
シート位置は「異常に」低いようですね。

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とんでもなくフロントが長いこともわかります(この超ロングノーズを好む愛好家も多い)。

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反面、リアは超ショート(リトラクタブルスポイラーを装備している)。

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VIA: Supercar Blondie

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