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世界に5台!悲運によって量産されたなかったジャガーC-X75が競売に。なおシャシーNo.001、映画「007 スペクター」の撮影に使用された個体

投稿日:2019/11/10 更新日:

| 3台はコレクターが保管、残る2台はジャガーがずっと保管してきた |

映画007「スペクター」に登場したジャガーC-X75が、11月30日にサザビーズが開催するオークションに登場予定。
ジャガーC-X75は見慣れないクルマであり、よってこの映画のために製作されたと思われがちですが、実際にはジャガーが2010年にコンセプトカーとして発表し、2012年に限定生産ながらも発売がアナウンスされたクルマ。

ジャガーC-X75はウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングとの共同にて開発が行われ、ターボとスーパーチャージャーとで加給した1.6リッターエンジン(なんと502馬力を発生!)、そしてこれに最高で390馬力を発生するエレクトリックモーターをドッキングさせたプラグインハイブリッドで、0-100キロ加速は6秒以下(実際には3秒程度であったとされる)、最高速度は350km/hをマークするポテンシャルを秘めたるスーパーカー。
車体はカーボン製モノコック、エアロパッケージは時速300キロ時に200kgを発生するなど当時としてはかなり先進的なクルマであり、価格(予価)は1億円程度だったとされています。

そこで気になるのが「なぜC-X75は生産されなかったのか」ですが、これは単に世界的な景気後退のため。
これによってジャガーはC-X75の生産を見送り、生産されたのは5台のプロトタイプのみだとされています。
ちなみにジャガーは1998年に「XJ220」を発売した際に注文が殺到するも、直後に起きた景気後退(リセッション)のためにキャンセルが相次ぎ、受注が1/5以下になるという経験をしたことも。
おそらくは、この「XJ220ショック」がトラウマとなり、C-X75は「傷口が広がる前にプロジェクトをキャンセルしよう・・・」という判断になったのだと考えています。

そのスタイリングは今見ても新鮮

しかしながらそのスタイリングは非常に魅力的で、よって007映画に起用されたのだと思われますが、今回オークションに登場する個体は「シャシーナンバー001」、しかも劇中でMr.ヒンクス(デイヴ・バウティスタ)が、アストンマーティンDB10に乗るジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)とカーチェイスを繰り広げたC-X75そのもの。
なお、DB10は007スペクターのためだけにデザインそして10台のみが設計されたクルマ。
そのうち一台が3億4000万円ほどで落札されたこともありますね。

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オークションハウスのサザビーズによれば、今回のC-X75について、予想落札価格は8700万円~1億3000万円程度になろうかとのことですが、マニアの多い007関連製品だけに、これを遥かに超える価格での落札があるかもしれません。

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なお、ジャガーC-X75は007スペクター用に7台が追加で生産されたと言われ、そのうち3台はスタント用、3台は走行できないモックアップ。
今回オークションにかけられるのは追加生産された7台に該当せず、ジャガーが当時製造した5台のうちの一台。
ちなみにその5台中3台は競売にて個人コレクターの手に渡り、2台はジャガーが保管していると言われているので、今回販売されるのはジャガーが保管していた2台のうち1台なのかもしれませんね(ジャガーは007映画のスポンサーでもある)。

ほかにはこういった「スペクター」に登場した車両が販売されたことも

そして今回の個体のほかにも、撮影用に製作されたジャガーC-X75が過去に販売されたことも。
ただしこれは映画用に各部を簡略化したものであり、車体はカーボンモノコックではなくスペースフレーム、パワートレインはハイブリッドではなく5リッターV8だとされています。
ただし製造は「ウイリアムズ」なのでその性能は間違いない、と言えそうですね。

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映画「007スペクター」に使用されたジャガーC-X75が販売中。メーターには「SPECTRE」が浮かび上がる

さらにはヴィランが乗っていたランドローバー・ディフェンダーが販売されたことも。
これはジャガー・ランドローバーが自社の特殊車両制作部門、「SVO(スペシャルビークル・オペレーションズ)」で製作したもので、タイヤ外形は38インチ、フルロールケージ、レカロ製シート、ウインチ、補強プレート などが装着され、正式名称は「ランドローバー・ディフェンダーSVXコンセプト」。
こちらも非常に人気のある車両として知られ、何台かが(非公式で)レプリカとして製作されたことが報じられています。

007「スペクター」で使用された超ワイルドなランドローバー・ディフェンダーが競売に登場

VIA:Jaguar

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