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【動画】中国でのテスラ・モデル3の生産が開始される。米国製と中国製モデル3を比較したレビュワー「なんてこった。中華テスラのほうが品質がいいぞ・・・」

投稿日:2019/11/13 更新日:

| 思えば中国でのテスラ工場立ち上げもスムーズで、生産にも遅れは出なかった |

テスラは中国に「初」の工場を建設して生産を開始していますが、つい先日、その「中国生産第一号」となるモデル3がラインオフされた、とのこと。
そして今回中国のカーメディアがそのモデル3のレビューを行っていて、なんと「米国産のモデル3に比較すると、中国製モデル3のほうが品質がいい」と結論づけています。

なお、これは愛国心からではなく、実際に動画を見ると「なるほどな」と頷ける部分もあり、ここでその内容を見てみましょう。

「中国製テスラは米国製に劣る」という前評判だったが

中国は自動車に高い関税を課しており、そのために輸入車は「相当に高く(ときには3倍くらいにも)高価になります。
それだと全然中国で売れないので、海外の自動車メーカー各社が考えるのが「中国国内での生産」。
様々なハードルはあるものの、現地で生産できれば関税を回避でき、また生産コストも抑えることができるので、競争力がぐっと増す、ということになるわけですね。
そして中国人にとっても「あこがれの車が安く買える」というメリットにも繋がります。

中国が自動車の関税を25%→15%へ引き下げ。これで高級車やスーパーカーがさらに中国で売れる?

ただ、中国人がそこで懸念するのが「品質」。
中国製が「安かろう悪かろう」と考えているのはぼくら日本人だけではなく、滑稽なことに中国人も同じ。
中国という国や、中国製品をいちばん信じていないのが中国人だという皮肉な現実がここに存在しますが、たとえば同じメーカーの、同じ品番の製品(たとえばデジカメでもいい)が日本と中国とで販売されていたとしたら、中国人は「中国で売られているものは品質が悪い」と考えるようです。

そして、仮に両方とも「MADE IN CHINA」であったとしても、日本で売られているMADE IN CHINAの(同一型番)デジカメのほうが品質が高いと信じて疑わず、これが「日本での爆買い」に繋がっている、とも考えられます。※完成時の仕様地向け検品基準や品質判定について、日本は相当に高いレベルにあると言え、その観点では中国人の言い分も間違っていない

よって、中国人は、「外国の自動車メーカーのクルマが、中国生産となって安価に購入できるのはありがたい」と思う反面、同時に「中国産になって品質が悪くなる・・・」と懸念している、ということに。※これだけ自分の国の技術を信じられない民族もめずらしい

そういった背景もあって、中国の自動車好きは、「テスラ・モデル3が中国製になると、品質が悪くなる」と盲信しているという状況なのですが、そんな中でのモデル3生産開始となっていて、そして実際に完成したモデル3を米国産テスラ・モデル3と比較したのが今回の動画。

中国産テスラ・モデル3は米国製モデル3と見た目やパーツがまったく同じ

そしてレビュワーによると、中国産モデル3は米国製モデル3と比較して、機能やパーツにおいて「全く同じ」で、唯一異なるのは、リアに取り付けられるテスラの漢字エンブレム「特斯拉」のみ。
なお、この漢字エンブレムは、現地生産の場合には「装着が義務付けられている」もの。
もしこれを装着しなければ「輸入車扱い」となって関税が徴収される、とも言われます。

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ついにAMGが中国生産に!漢字エンブレムを装着したメルセデスAMG A35 Lが発表。本国仕様よりも装備が充実し、ついにAMGもコモディティ化か

そして細ごまとした部分を見てゆくと、ヒンジやシーリング、塗装といった面で中国製モデルSのほうが優れる、とレビュワーは判断。

ちょっと意外な面もあるものの、米国製テスラもそもそも品質が高くはなく、溶接の問題、サビ、パーツ違い(内装パネルが左右で違う色だったり)、パネルの隙間、クラックなどこれまでに報じられた内容は枚挙にいとまがないほど。

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アメリカの工業品生産レベルはけして高くない

日本からだとわかりにくいものの、工業製品については「MADE IN USA」のレベルはけして高くなく、BMWやメルセデス・ベンツも米国での製造には相当に苦労したことでも判断でき(一時、BMWはアメリカ製BMWを本国まで運び、点検と手直しをしていた)、かつテスラについては「品質問題にて」モデル3の生産が遅れに遅れたほど。

とくに生産の遅れに関しては耳にタコができるほど聞かされており、よってテスラが中国で生産を開始と聞いても「アメリカでもあれだけ苦労したのに、中国で生産するのはまず無理なんじゃないか」と思ったわけですね。

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テスラのエンジニア「モデル3用パーツの40%が不良品で車を生産できない」→コストダウンのツケが回ってきた?

ただ、フタを開けてみると、中国での工場(ギガファクトリー)建設そのものから実際の工場稼働にいたるまで、遅滞なくテスラはモデル3を生産したということになり、これは正直「まったくの予想外」。
一度経験したことを中国で実践したという「学習効果」はあるものの、アメリカで相当に苦労した問題を中国では発生させずに工場を動かしたというのは驚き以外の何物でもなく、この時点ですでに「アメリカよりも中国のほうが優秀」だということがわかります。

テスラが上海で「ギガファクトリー3」の建設に着手。2019年後半よりモデル3、2020年よりモデルYの生産を開始予定

そして動画では、テスラの工場を建設した上海には、「自動車製造に精通した工員がたくさんいる」ということも「中華テスラ」の品質の高さに貢献している、と指摘。
たとえばフォルクスワーゲンやGMといった工場で働いていた人をたくさん雇い入れることができ、これも米国にはなかったメリットなのかも。

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こういった事例を鑑みるに、「アメリカ製テスラよりも、中国製テスラのほうが品質がいい」というのもちょっと納得ではあり、中国に生産をシフトさせているボルボが「中国の生産レベルは他の国に比べても優れる」と発言していたことについても、それもあながち嘘ではないのかもしれません。

中国で生産を開始したボルボ「欧州よりも中国産のほうが品質がいい。そのうち皆がそれに気づくはずだ」

ただし中国にて生産を行うジャガー・ランドローバーは「生産したクルマの70%」にリコールが出されるなど品質には苦慮しており、工場の立地、そして確保する人材によって雲泥の差がある、ということも理解しておく必要がありそうです。

ジャガー・ランドローバーの中国生産のうち70%がリコールに。さすがに中国人も怒り心頭、抗議を行い販売が22%も減少

VIA: 岩常

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