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トヨタGRスープラの落とし穴!万が一事故をすると修理代金がかなり高くつくようだ。フロントをクラッシュしたスープラの修理見積もりがなんと「458万円」、やむなく廃車→オークションに

2019/11/15

| オイル交換一つとっても、オイルの量が多く維持費もかかる |

「廃車」となったトヨタGRスープラが北米のオークションに登場。
これを販売しているのはIAA(Insurance Auto Auctions)で、名前からすると「保険会社が引き取った、修理を断念して廃車とされたクルマ」の売買サイトなのだと思われます。※実際に売り主は保険会社

なお、対象となるGRスープラは北米市場限定にて発売された「ローンチ・エディション」。
これはGRスープラ「初回限定モデル」という位置づけにて1,500台が用意され、ボディカラーはアブソリュートゼロ・ホワイト( Absolute Zero White )””ノクターナルブラック(Nocturnal Black )””ルネッサンス・レッド2.0( Renaissance Red 2.0 )の3色展開。

さらにコントラストカラーのドアミラー、そして19インチサイズのブラックマット鍛造ホイールが装着され、インテリアだとレッドレザー張りのスポーツシート、豊田章男社長のサインが入ったシリアルプレートが 装着されたレアモデル。
発売当初は「新車価格の2倍」くらいのプレミアがついていたクルマでもありますね。

米にて新型スープラ初回限定モデルが早速転売。初回モデルのみに付与される「豊田章男社長のサイン」がこれだ

スープラの修理費用は「かなり高い」?

今回競売にかけられているスープラは走行わずか576マイル(927km)。
しかしながら、なんらかの理由でフロントを大きく破損するクラッシュを喫しており、画像を見る限りではエンジンにまでダメージが及んでいる状態です。

そしてオークション開催時の情報として記載されているのが「修理にかかる費用見積もり」。
その価格なんと41,583ドルで、北米でのGRスープラ新車価格である49,999ドルに迫る勢いです(GRスープラ・ローンチエディションの価格は55,250ドル)。

たしかにこれだけの金額がかかるのであれば、修理を断念して廃車にしてしまうのも理解できますね。

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クルマの修理にかかるコストは年々増加

なお、クルマの購入について気をつけないといけないのが「修理にかかる費用」。
クルマによってはこの費用が異常に高い、ということになります。
そして修理費用が高いと判断されると、任意保険加入時に「車両」の料率クラスとして反映されることに。

この「車両」は、保険会社が、保険金を支払う際に高額になってしまうクルマに対して高い料率を付与するもので、最高は「9」。
参考までに、アルミとカーボンを車体構造に多用したランボルギーニ・ウラカンは「8」であり、つまりは修理時のコストが高い、ということを意味します。

さらに、これまで乗ってきたクルマで「車両」の料率が高かったのはBMW i3ですが、これもウラカンと同じ「8」。
え?エコなクルマなのに?と不思議に思うかもしれないものの、BMW i3の車体は「カーボンモノコック」なので、万一の事故の際には修理が非常に面倒(修理できる場所が少なく、時間も手間もかかる)。
加えてEVでもあり、バッテリーが破損するとこれまたコストがかかる、という理由なのだと思われます。

参考までにEVは全般的に修理にかかるコストが高く、テスラの保険料もかなり高い、と言われていますね(日本での料率は不明)。

米保険会社「テスラの保険料は高い。モデル3はポルシェ911、モデルSはアウディR8と同じくらい」

もう一つ参考に、一般のコンパクトカーは、この「車両」の料率が4~5くらい。
ポルシェ718ケイマンの車両料率クラスは「7」ですが、以前に乗っていた981ボクスターの料率は「6」だったので、料率が上がってしまった、ということになります。

この「車両」については、修理にかかるコストのほか、事故率や盗難率によっても変わり、よって「よく盗まれる」クルマ、たとえばトヨタ・ランドクルーザーもかなり高い料率設定となるようですね。

ただし、近年では”全般的に”この「車両」料率クラスが上がる傾向が見られるとも報じられていて、その理由としては「車両の複雑化」が関係しているのかも。
安全基準適合のために様々なデバイスが装備されていたり、運転支援やそのほか複雑な電子制御がクルマを複雑にしていると考えられますが、そのぶん修理にかかるコストももちろん増大していると考えられ、これが保険料の高騰にも繋がっているのかもしれません(もちろん運転支援デバイス等によって事故も減り、車種によっては保険料が下がる場合も多い)。

自動車の保険料ってどうやって決まるの?その料率、割引制度について記載してみた

スープラの修理コストは「これまでのトヨタ車の範疇」に収まらないかも

話をGRスープラに戻すと、これは「BMWとの共同開発」。
よって、使用されるパーツもBMWと同じものとなるので、そのパーツ代も「BMWと同じ(もしくは、BMWから仕入れる形となるのであれば、それ以上かも)」。

つまりはこれまでのトヨタ車に比較すると、「高額になることはあっても、安くなることはない」と考えられ、GRスープラのメンテナンスや、もしも事故の際にかかるコスト(パーツ代)、保険料について、購入前にはある程度把握しておいたほうが良いかもしれません(オイル交換一つとっても、GRスープラはオイルの使用量が多く、かつ指定オイルのランクも高いので、オイル代だけでもけっこう高い)。

【動画】新型GRスープラのオイル交換はこうする!簡単なようで国産車とは異なるその手法やオイルレベル計測、リセット方法を見てみよう

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VIA:IAA

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