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誰か旧型コルベット買うて・・・。新型コルベット好調の影で先代C7の在庫が動かず追加値下げ。最大でC7コルベットは16.5%オフに

2019/12/13

| もちろん値下げは米国のみ |

ミドシップ化を果たした新型シボレー・コルベット(C8)は大きな反響を呼ぶことになり、実際のところ「一瞬で」初年度生産分が売り切れた状態。
その反面苦労しているのが「先代」つまりC7コルベットで、11月の時点で在庫が5,000台ほど残っていると報じられています。
おそらくシボレーとしてはC8コルベットがここまで人気化するとは予想しておらず、そして「もうFRのコルベットが買えない」ということからC7コルベットにも駆け込み需要が集中すると考えていたはずですが、実際のところC7コルベットの在庫は「ほとんど動かず」、よってシボレーは先日より購入者に対して3,000ドル(約33万円)の値引きをオファー。

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それほどまでにC7コルベットは動いてない?

ただ、その後も在庫が捌けなかったと見え、今回シボレーが2019年モデルのC7コルベットにつき、6,404ドルの値下げを行うと報じられています。※ただし現行コルベットオーナーのみを対象。

しかし現在コルベットオーナーでなくとも、中古で20-30万のコルベットを買ってきて、そこからC7に買い替えてもOKと思われる
そうなると、3,000ドルとあわせて実質9,404ドル(約103万円)も購入価格が下がることになりますが、アメリカだとコルベット・スティングレー(LT1)の価格は56,995ドルなので、9,404ドルはなんと16.5%オフ、ということに。

反面、C8コルベットは現在の価格(59,995ドル)だと1台売るごとに2,000ドルもの赤字が出ると言われ、よってシボレーは翌年度、そしてその次の価格を引き上げる、とも報道されています。
シボレーが「安い価格で」C8コルベットを売り出したのには、「ミドシップ化によってコルベットのファンが離れるのをつなぎとめる」「ほかのスポーツカーに乗っている人を呼び込む」という側面があったと思われますが、C7コルベットについても「最初は安く発売しておいて」翌年度、その次も2,000ドルづつ値上げしたという前例があるようですね。

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こういった(製品の価格を大きく上下させる)対応は日本では非常に考えにくく、しかしアメリカでは「マーケティングの4P=Price, Place, Promotion, Product」のうちPrice=価格を強く意識しており、かなり短期間で価格をフレキシブルに動かすことがあります(というか、それをしないと無能と思われる)。

これを見るに、C7コルベットは安価でもいらないと考える人が多く、反対にC8コルベットは「初年度売り切れ」、かつ来年度以降は値上がりすることがわかっていてもそちらを求める人が多いということにもなりそうですが、結局のところ、人々にとって「FRでもMRでも」あまり関係はなく、コルベットらしさを維持していて、かつパフォーマンスが向上すれば「駆動方式なんて関係なかった」のかもしれません。

つまり「コルベットはFRでないと受け入れられないだろう」というのはシボレーの抱いていた幻想であり、実のところ誰も気にしていなかったということなのかもしれませんね。

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