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オーテックでさえやらなかった「R34スカイラインの4ドアGT-R化」を行ったショップが愛知にあった!ただしGT-R化はエクステリアのみ

2019/12/13

| これを買ってタービンポン付け、MTスワップで幸せになれる |

さて、愛知県のオオクボファクトリーが販売している日産R34スカイラインのカスタムカーが「理想的」だとして日本のみならず海外でも話題に。
これは平成11(1999)年登録のR34世代スカイライン「25GT-V」をGT-R風にカスタムしたもので、フロントバンパーはそのまんま「R34スカイラインGT-R純正」をスワップしています。
なお、ボディカラーはオーテック専用色のカスピアンブルーへとオールペン済み(できればベイサイドブルーにしてほしかった・・・)。

ベースはNAエンジン搭載の「スカイライン25GT-V」

スカイライン25GT-Vは、2.5リッター自然吸気エンジン(RB25DE/197HP)を搭載しつつもターボモデル同様に電動スーパーハイキャス、ビスカスLSDを持つグレード。
オオクボファクトリーでは、この25GT-Vに以下のカスタムを施してある、と紹介しています。

・イーストベアGT-R形状ボンネット
・BNR34純正フロントバンパー
・BNR34純正アルミフロントフェンダー
・純正リアウイング
・アンダーリップ/サイドステップ
・URAS スタイルL リアアンダー
・レイズZE40 18インチホイール
・ブリッツ製フルタップ車高調
・純正キセノンヘッドライト
・ニスモ製クリアウインカー&サイドマーカー
・カーボン調オーディオパネル/シフトパネル
・後期用アクセルペダル/ブレーキペダル
・レカロSR7
・後期用コンビハンドル

走行距離は131,000km、トランスミッションはAT。
本体価格は158万円という設定で、総支払額(乗り出し)は170万円という安さです。

なお、話題に登ってからしばし経つのにまだ売れていないのは「NA」エンジン搭載で、出力的に見劣りする(そしてトランスミッションがMT)からなのかもしれませんね。

ただしRB25DEのターボ化については、ノウハウを持つショップも多いと考えられ、比較的簡単にターボ化できる可能性もあり、MT化も同様。
追加として150万円ほどは必要になるかもしれませんが、リビルトパーツ等を使用すれば「もっと安く」あげることもできそうです。

日産は4ドアGT-Rを本当に作っていたことがある

なお、日産は実際にR33世代にて「4ドアGT-R」を作ったことも。
これはスカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARYという車で、オーテックがスカイライン誕生40周年記念として422台のみを限定生産したコンプリートカーです。

興味深いのは、ベースが「4ドアスカイライン」ではなく「2ドアのGT-R」ということで、4ドアスカイラインをGT-R化したのではなく、GT-Rを4ドア化した、ということになりますね(そのため形式も2ドアGT-RGT-Rと同じBCNR33)。

ss (2)

さらにオーテックはR32世代のスカイラインでも「オーテックバージョン」を製造しており、これは1990年に500台限定にて発売されたクルマ。
見た目こそ「4ドアGT-R」ともいうべきものですが、エンジンはRB26DETTを「NA化」したもので、よって「GT-R」という呼称が与えられていないのは特筆すべきところ。※こちらは4ドアスカイライン、HNR32がベース

ただしターボを取り外すにあたってはオーテック製のピストンやカムシャフトが組み込まれ、さらには等長エキゾーストマニフォールドも装着。
つまりはとんでもなくお金のかかったチューニングが施されているということになり、当時の”バブルっぷり”がうかがえるコンプリートカーでもあります(ターボを付けたままのほうがよっぽど安く仕上がったはず)。

ちなみにトランスミッションは4ATのみで、これはオーテックが「GTカー」を目指したからだとも言われていますね。

ss (1)

そしてR34スカイライン世代だと、オーテックはこういった「4ドアGT-R」を製造しておらず、よって今回の売り物件は「なかなか面白い」と海外の人の目に映るのは当然なのかもしれません。

日産が「NISMO」拡充と「AUTECH」のサブブランド化を発表。オーテックの社名は「大手を食う」に由来

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